知事公舎跡地の利用計画
北堀町の島根県知事公舎は、県知事が令和5年度末時点で利用廃止をすることを表明されました。県庁のほうでも活用策を検討されましたが具体的な提案に至らなかったことから、今年の1月に県から松江市に対し、利用計画について照会を受けました。当初は4月19日が回答期限でしたが、検討に時間を要し、7月末まで延長していただいていました。去る7月31日に、島根県に対して利用計画を回答したという報告です。
知事公舎は皆様御存じのとおり非常に好立地で、松江城があり、堀川があり、塩見縄手と歴史館のちょうど間にあり、松江城北側の周遊ルートに位置し、観光資源と併せた回遊性の創出に寄与するものと考えられます。また、来年の秋からNHKの朝の連続ドラマにおいて「ばけばけ」が放送開始されるということもあり、小泉八雲記念館とも近い立地ですので、今後注目されるエリアになるであろうと考えています。
一方で、そういったいわゆる歴史的な場所ですので様々な制限もあります。建築基準法に基づいて建築できる建物の用途が制限されていたり、松江市の景観条例に基づき高さやデザイン、意匠が制限されるエリアになります。
こういった中で、松江市としてこの土地をどのように活用していくか、民間の皆様からも意見を聞きながら考えているところです。最終的にこの形にするという設計図面が今あるわけではありませんが、コンセプトとしてこういった機能を持たせていこうということで整理をしています。
まず1つ目が宿泊機能で、インバウンド観光客を含む個人旅行者を主対象と捉えた宿泊施設を考えています。また、地元産品を活用した飲食や物販の機能を持つことや、日本三大茶どころ、菓子どころである松江の魅力を体験できる機能も付加したいと考えています。また、昨今、特に一畑百貨店がなくなってから伝統工芸品、美術品を展示する、販売するスペースが少なくなっていることもあり、そういったニーズに対応した機能も持てないかと。あわせて駐車場の機能も含めて、まちのにぎわいの施設として利用できないかという提案を県にしたところです。
利用計画の根幹としては、にぎわい創出の拠点となる施設として利用していこうというもので、近隣の施設や町並みと一体的、面的な活用をしていくということです。今後、県と詳細について協議を行う予定ですので、進展がありましたら説明をさせていただきます。
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更新日:2024年08月15日