松江城の樹木管理
これまで何回かお話をしていますが、7月24日に倒木が新たに発生しております。これを踏まえた上で、今後の対応について改めて説明をさせていただきます。
7月24日の未明に倒木がありました。場所は、松江城天守の北側に当たる場所です。オニグルミという木の幹が高さ5メートルの位置で折れ、園路に落下しました。石垣の上に立っていた木が途中から折れたという状況です。中は朽ちて腐っているということが倒木の直接の原因で、当日雨が降っていたこと、あるいは幹が最初から斜めに生えて非常にバランスが悪い状態になっていたこと、寄生植物が付着したことによって腐食したという原因まで特定できています。
この場所はたくさんの方が通るエリアでないものですから、先般の倒木があったときにも点検はしていましたが重要性がそれほど高くないと考え、優先度が高いところから順次木を切ったり、あるいは剪定を進めていく考えでした。幸いにも人的な被害、あるいは松江城の文化的な資源についての毀損はありませんでした。
今回の倒木が発生する前は、たくさんの方が通るエリアにおいて、特に倒木のリスクが高い樹木を特定し樹木診断を実施することにしていました。主要な見学エリアから外れた位置にあるものについては、この秋以降に専門家による樹木診断、そしてそれを踏まえた対応をするということにしていましたが、今回のこのオニグルミの倒木がありましたので、7月25日に新たに点検を実施しました。その結果として、伐採あるいは剪定が必要な樹木を追加的に選定し、伐採が27本、剪定が23本+1つの区域ということになりました。これをプロットしたのが資料P35の図です。図の緑の部分は、松江城天守を中心にたくさんの方が往来されるエリアで、こちらについてはあらかじめ倒木対策を取るということで進めていたところです。それ以外のエリアはあまり人が通らない場所ではありますが、点検した結果として、伐採や剪定が必要だという判断をしたところです。
今後の対応について、7月8日時点の対応を見直します。今回、再点検を経て第1段階の緊急対策を予定どおり実施してまいりますが、追加として27本の伐採を10月末までに、23本プラス1区域の剪定を8月31日まで実施することにしております。また、第2段階の緊急対策として精密診断を行い、それを踏まえた対応をしていくことにしておりましたが、秋以降に予定していたものを前倒し、診断結果に応じて速やかに対応を進めてまいります。
資料P37にはスケジュールと場所を示しています。作業中の安全確保のため、樹木周辺の立ち入り制限をさせていただきますが、できるだけ早く立入り制限をなくせるように工事を進めていきたいと思っています。ご理解いただきますようよろしくお願いします。
この記事に関するお問い合わせ先
政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム
更新日:2024年08月15日