市有施設にかかる使用料金の改定

更新日:2024年09月05日

公共施設の利用料金については、平成26年に策定した基本方針に基づき、3年ごとに見直しを図っていくことにしています。しかしながら、コロナ禍がありました3年前については見送りました。その前になると、令和元年に消費税の増税がありましたので、今回は、このとき以来の改定ということになります。また、著しく高くなるということは利用者にとって不都合ですので、1.3倍増までに制限するという激変緩和措置を置いています。今回は、皆さん肌感覚も持っていらっしゃるように、近時、光熱費、労務費など上昇していることに伴って、各施設の維持管理費も非常に高くなっている状況にありますので、それに対応した受益者負担を原則として、今回、見直しをさせていただくものです。来年4月からの使用料金改定を考えておりますが、一部の施設については市民割引を導入します。また、日常的な利用の多い施設については、料金改定を今回見送るということを考えています。

具体的な内容については資料P17にあるとおりです。まず、観光客の利用が多い施設(松江城、松江歴史館、小泉八雲記念館など)については、先ほど上限1.3倍と話しましたが、実際必要となる費用・コストを考え、1.5倍を上限とさせていただきます。それと同時に、市民割引を導入します。次に、観光客の利用は多い一方で市民の利用もある施設(宍道ふるさと森林公園、小波キャンプ場など)、市民の利用が相対的に多い施設(市民活動センター、国際交流会館、総合福祉センターなど)については、先ほどの1.3倍上限という原則にのっとり改定させていただきます。一方で、市民利用が多い一部の施設(総合体育館、野球場、出雲玉作資料館など)については、市民の皆様の負担軽減・暮らしの充実の観点から、料金改定は見送りたいと考えています。

市民割引制度の導入について、先ほど申し上げたとおり、観光客利用の多い施設については1.5倍という改定幅の上限を今回設定させていただきます。あわせて、市民の割引制度を、市民の皆様の負担の軽減、暮らしの充実の観点から導入させていただくものです。対象施設は、観光客の利用の多い7つの施設(資料P18)となります。市民割引を受けるときには、免許証・マイナンバーカードなど現住所が確認できるものが必要となります。

今回料金改定をする施設は合計31施設になります。それぞれ設置条例において料金を定めていますので、これらの条例改正を9月議会に提案をさせていただくということになります。これらの改定により、令和5年度の利用者数を基に試算しますと使用料収入が6,289万円増える見込みです。これは全体の1割、10%に当たる数字となります。主な施設に係る料金改定の内容は、松江市のホームページに掲載していますのでご確認ください。資料P20は料金改定する31施設の一覧になります。※印をつけている3つの温泉施設は、浴場料の変更はなく、施設の中にある貸し館部分の料金改定を行うものです。

資料P21には料金改定の具体例をあげています。松江城は現行680円の入閣料にしていますが、改定後は800円となります。一方で、市民の皆様には400円、半額で登閣していただけるということで、市民の皆様も、ぜひ松江市の施設にもたくさん訪ねていただいて、誇りや愛着を育むきっかけにしていただければと思っているところです。

資料P22、今回改定を見送る施設として位置づけたのは、日常的な利用の多いスポーツ施設などです。市民の皆様の負担軽減、暮らしの充実の観点から見送りますが、次回、再来年の4月の改定を念頭に、今後、調整を図ってまいりますので、ご理解のほど、何とぞよろしくお願いします。市有施設を適切に今後、維持管理していくためには、やはりコスト、予算が必要になります。基本的には受益者負担ということになりますので、料金改定について市民の皆様のご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

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