盛土にかかる規制の強化

更新日:2024年09月05日

盛土規制法が施行され、松江市においてもその規制区域の案を作成しましたので、その案についてパブリックコメントを実施するというお知らせです。

盛土規制法が制定された背景ですが、令和3年7月に熱海市で大雨によって盛土が崩落する、それによって甚大な被害が生じ、28名の方が亡くなられるという痛ましい事故がありました。また熱海市のほかにも、平成21年には広島で、また令和3年には千葉県で、廃棄土砂の崩落が起こり、死傷者が出たり、県道が通行止めになったりしています。こういった状況を受け、国土交通省が宅地造成及び特定盛土等規制法、いわゆる盛土規制法を令和5年5月に施行したところです。

この規制法の中身についてですが、まず規制区域を指定します。そして、安全な盛土等が造成されるよう、許可が必要となります。そして、土地所有者等には盛土等を安全に保つ責務が生じます。規制区域は2つに分けられており、一つが市街地など、盛土の崩落で人や家に危害が加わるおそれがあるエリア、「宅地造成等工事規制区域」といいます。もう一つは、市街地からは離れていますが、盛土の崩落で危害が生ずる可能性があるエリア「特定盛土等規制区域」といいます。区域の指定は各自治体に任せられています。

今回、松江市として、基礎調査を実施し、市民の皆様の生命・身体を守るために、市域全体を規制区域とする案を作成しました。具体的には、資料P41の図でピンクと緑で示していますが、市域全体にかかる形で規制区域の案をつくっています。この案について、皆様からのご意見を9月2日から10月1日まで募集をさせていただきます。本庁の行政資料コーナー等で、この意見募集について閲覧することができますのでご確認ください。

規制の開始までのスケジュールですが、今回、パブリックコメントを実施し、その後、関連する条例の改正等をしてまいります。運用の説明会等を踏まえて、来年6月から盛土規制を開始する予定で今後進めてまいりたいと思っています。この規制の強化により、災害から市民の皆様の生命・身体を守ることになります。ご協力をよろしくお願いします。

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