市長定例記者会見議事録(全文)
晋州市友好都市提携25周年記念事業・出張報告
先般、松江市の友好都市、韓国の晋州市(ちんじゅし)に行ってまいりました。その報告をさせていただきます。資料P3の写真は、南江(なんがん)という大きな川で「流灯祭り」という、松江の水燈路のような光のお祭りがあり、そちらを視察させていただいた時のものです。
10月6日から9日までの4日間で行ってまいりましたが、今回の訪問団のメンバーは、私、市議会の柳原副議長ほか5名です。内容は、晋州市長、晋州市議会との意見交換、そして観光イベントなどの市内視察も行いました。
まず、10月7日に曹圭逸(チョ・ギュイル)晋州市長と直接お会いして面談、会談することができました。また、白承興(ペク・スンフン)市議会議長と10月8日に会談をしています。この際には議長のほか、副議長、委員長の皆様にも立ち会っていただき、また、在釜山日本国総領事館から高嶋領事にもお越しいただきました。
今回の訪問の成果ですが、7年ぶりに晋州市に公式訪問し、両市の市長、市議会議長、副議長が対面することができ、コロナ禍で少し途絶えていた交流の再開、そして継続、深化について双方で合意しました。この訪問に先立ち、8月に晋州市の中学生が松江に来て、松江の中学生のお宅にホームステイをし、また、逆に松江の中学生が晋州に出向いて、松江に泊まってもらった中学生のお宅にホームステイする、両市中学生の相互派遣を6年ぶりに再開でき、この相互派遣、青少年交流を今後も継続することを確認しました。そのほか、産業分野、文化・観光分野でも、それぞれの強み、あるいは弱みを解決するような策を考えていくための連携・交流を今後も推進していく合意形成ができました。
晋州市内の視察では、障がい者と健常者が共用する「晋州市障がい者文化体育センター」を訪問し非常に参考になりました。また晋州市に、サムスンやLGといった韓国を代表する企業の創業者を多数輩出している村(場所)があり、そこにいわゆるアントレプレナーシップ、起業家精神を学び啓発する施設「K-企業家精神センター」があり、ここも訪ねました。そして最初に申し上げた「南江流灯祭り」は、毎年10月に開催され、韓国でも代表的なイベントで人気が高く、過去には韓国の祭りの賞を取っているということで、こういった観光振興の在り方についても学ばせていただきました。ちなみに、晋州の観光キャラクター「ハモちゃん」は、この地に生息しているカワウソをモチーフに作られ、韓国のゆるキャラ大賞のようなものを取っており、非常に参考になる取組でした。
今回の周年行事の訪問を一過性のものとせず、継続的に交流を図り、両市の発展につなげていきたいと考えています。
姉妹都市・珠洲市訪問
姉妹都市である石川県珠洲市への訪問を計画しています。
御存じのとおり、珠洲市は今年1月1日に発生した能登半島地震で被災し、その後も豪雨災害等により、復旧・復興の途中にあります。松江市は姉妹都市であることから、市職員を派遣し復旧・復興支援に当たっている状況です。今般、1月1日に被災されてからは初めて、私が直接珠洲市を訪ね、現状把握と今後の支援の在り方について珠洲市長と面談できればと考えています。
日程は11月6日、私のほか吉金市議会議長、政策部、防災部等の職員と共に訪問する予定としています。資料P13は今年9月に発生した奥能登豪雨の被害状況で、これは珠洲市に限ったものです。人的被害として死者3名、負傷者9名。住家被害は、全壊あるいは床上・床下浸水もあり、仮設住宅も1棟17世帯が床上浸水といった状況です。聞きますと、地震からの復興が進んでいた矢先にこうした豪雨被害に見舞われ、復興に向けたモチベーションを高く保てない状況もあるようで、そういった意味では、我々からしっかり激励させていただく必要があると考えています。避難者は、この豪雨被害に伴って10か所、61人。また、地震に伴って12か所で101人、さらに市外への二次避難が64人という状況です。応急仮設住宅は、今回の豪雨被害に対応する形で100戸確保されていますが、これに先んじて、地震被災対応として1,389戸という状況です。
本市からは、先ほど申し上げたとおり技術職員2名を派遣しており、4月以降、震災復興支援に従事していましたが、9月の豪雨被害を受け、豪雨被害の対応にも従事しています。今後の追加支援について、現在、珠洲市と話を進めており、豪雨被害に係る罹災証明業務の職員が不足している状況にあると聞いています。松江市は、1月の地震発生以降、罹災証明業務を千葉市と共に当たっていたので、このときと同じフォーメーションで再度派遣することを検討しています。この点についても、今回、珠洲市長とお会いして調整したいと考えています。
また、市民の皆様にご協力いただき、奥能登豪雨災害に対する義援金を募っています。10月17日時点で30万9,000円の義援金をいただいています。また、ふるさと納税による災害支援の代理寄附受付については、10月18日時点で275万円の寄附をいただいています。ご協力いただいた皆様には心より感謝申し上げます。
今後も珠洲市に対する復興支援、職員派遣、義援金、ふるさと納税の代理受付、被災者の住宅受入れ体制の確保などの支援を継続していきたいと考えています。早期の復興・復旧に向け、被災地のニーズを踏まえて柔軟に対応していきたいと考えていますので、市民の皆様のご理解のほどよろしくお願いいたします。
岸公園と白潟公園における河川空間のオープン化
まず、河川空間とは何かといいますと、河川法に基づく河川区域で、宍道湖は斐伊川水系の一級河川ですので、その河川の近傍の空間のことを河川空間と言います。堤防や護岸を含めた、河川の管理のために必要な空間です。資料P18の右図、青の破線で示しているのが白潟公園と岸公園の区域で、今回、オープン化の対象にしているのが、ピンクのエリアです。
河川空間のオープン化により、河川空間が非常に使いやすくなるというメリットがありますが、国がどこでも認めてくれるわけではないので、使い勝手のよい河川空間を実現するために、これまで実証実験を重ねてまいりました。その成果として、今回、オープン化にこぎ着けることができたということです。
官民が一体で組織する「ミズベリング松江協議会」で、これまで実証実験を行ってきました。岸公園では、去年11月には「宍道湖サンセットシアター」、今年7月には「ミズベデカンパイ」、つい先日は「仲秋の嫁ケ島」という嫁ヶ島まで渡ることができる企画がありました。白潟公園でも同じように、昨年「みずべを愉しむエトセトラ」ということで、みずべキャンプやみずべヤタイといった企画がありました。また、今年3月には「Matsue学生祭」と銘打ち、地元出身で松江を離れている学生が中心となり学園祭をやっています。こういった実証実験的な取組によりにぎわいが創出されるということが分かり、それに基づいて国土交通省と調整の上、今回、河川空間のオープン化が実現されたものです。
元来、河川空間は、洪水被害を防ぐ、あるいは軽減するための治水が目的です。一般公衆の自由使用を前提としていることもあり、民間事業者等による、いわゆる商業利用は認められないのが原則でした。これが、水辺のにぎわい創出のために河川空間を活用できないかという要望から、平成23年に規制が緩和されています。とはいえ、やみくもにどこでもかしこでもオープン化できるわけではなく、地域の合意を前提として民間事業者が商業利用できるという制度があり、これが「河川空間のオープン化」となります。
このオープン化のメリットは、商業利用が可能になるということでにぎわいの創出ができます。そしてその申請と認可がワンストップの窓口で可能になります。今回のケースでいきますと、斐伊川、宍道湖の河川区域は国管理、公園区域は松江市管理で、これまでは別々に申請をする必要があったところを、市に対して一本化、ワンストップで申請することができるようになります。こうした利用しやすい環境を整えることで、水辺空間のにぎわい創出を目指してまいりたいと考えています。
そしてこれは、島根、鳥取両県では初めての取組となります。全国では137か所、中国地方では11か所が既にオープン化されています。
松江市も、ミズベリング松江協議会等を通じて、これからもイベントの企画をしてまいりますが、民間事業者の皆様にも利用していただくことができます。水辺空間を有効に活用していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
八幡鹿島山古墳で出土した「船が線刻された埴輪」
八幡鹿島山古墳で船が線刻された埴輪が出土いたしました。(注:記者会見会場で実物を展示しており、それにより説明しています。)こちらが現物で、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、船が彫ってあるのが見えます。亡くなった方を埋葬する際にこうした埴輪が用いられており、全国でも珍しいものです。
出土した八幡鹿島山古墳の場所は、松江市八幡町の武内神社と竹矢公民館のすぐ近くで、ちょうど神社の参道脇のところになります。今年6月から8月に発掘調査をしました。一辺約40メートルの方墳で、周堤の上に円筒埴輪が並んでいたのではないかと見られており、埴輪のほかに須恵器なども出土しています。古墳時代の5世紀前半のものと推測されます。
資料P27に船が線刻された埴輪と、描かれた船の図を載せています。図の点線の部分は実際にはなく、復元するとこのような形になるであろう考えられるものです。
立命館大学名誉教授の和田先生によりますと、この線刻自体が船である可能性が非常に高いと。船であったとしたら、天国に行くための乗り物として用いられたものではないかと、そういった古墳の儀礼がヤマト王朝では一般的だったということですが、それが全国に広まったあかしと言えるのではないかということです。京都、大阪等の遺跡、古墳で見つかった、同じような線形の埴輪の事例もあります。
この埴輪の実物を、今回、松江市立中央図書館で展示(無料)します。10月26日から11月28日までですので、ぜひ皆様、見に来ていただければと思います。
バス運転体験会&バス・タクシー就業フェア
バス・タクシーの運転手不足の状況にあるため、同じ問題意識を持っている出雲市と松江市、交通事業者と共に、初めての取組として、運転体験会・就業フェアを開催します。
主催は松江市、出雲市、それぞれの市民会議・プロジェクト等の団体です。そこに島根県旅客自動車協会や運輸支局も協力いただき、民間のバス・タクシー事業者の各社も参加していただきます。
開催日時は11月23日土曜日の10時から16時、場所は平田自動車教習所です。内容は3つあります。「バス運転体験会」は申込みが必要で、10月末までに資料P32掲載のQRコードから申込みください。「バス・タクシー就業フェア」は、具体的な仕事の内容等について相談コーナーを設けます。こちらは事前申込み不要です。また、「バス・タクシー車両展示」も予定しています。
就業フェアは、バス・タクシー事業者10社以上が参加していただく予定で、勤務内容などについて気軽に相談いただく機会にしていただければと思います。また、バス運転体験は、実際に路線バスで使用されている車両と同じものをリアル体験していただくことが可能です。助手席には教習員がつき、また補助ブレーキもありますので、安心して運転いただけるかと思います。この平田自動車学校は、運転体験コースが島根県東部では随一の広さを誇りますので、歴史のある町並み等も見ながら運転していただくことができるかと思います。そのほか、私と飯塚出雲市長によるバス運転のデモンストレーションもあります。
現在、運転手不足ということで、バス・タクシーの運行が市民の皆さんのニーズに沿った形でできていない状況にあります。こういった状況を打開するため企画していますので、関心をお持ちの方などたくさんの方にお越しいただければと思います。よろしくお願いいたします。
中海・宍道湖8の字ルート ロゴマーク募集
中海・宍道湖8の字ルートは、宍道湖と中海を取り囲む高規格道路という位置づけで、無限大、8の字の形になっていることから、8の字ルートと呼んでいます。資料P39の図で白い丸印がついている線の部分が未整備区間です。それぞれの湖の南側は山陰道が既に整備されていますが、北側については国道431号等しかないため、今後、高規格道路ネットワークを整備する必要性があるということです。その整備によって移動時間の短縮や災害時の代替機能が確保される、周遊観光も楽になる、物流も滞らなくなる、交通事故も減少する、渋滞も解消するなどのメリットがあると考えています。昨年8月に中海・宍道湖・大山圏域の市長会、議会、経済界が参画して、整備推進会議を設立しています。その後、両県知事と共に斉藤国土交通大臣のところに要望活動を実施したほか、シンポジウムを開催するなど、圏域が一体となった取組を推進しているところです。
今回初めてこの8の字ルートのことをお知りになった方も多いかと思いますが、ロゴマーク募集の目的としては、8の字ルートを皆さんに広く知っていただくための取組とするものです。
募集は既に始めており、11月30日までの予定です。デザインの条件としては、8の字ルートをイメージできるようなデザインにしていただきたいこと。特に中海・宍道湖・大山圏域の風光明媚な自然だとか豊かな歴史だとか動植物といったものが何かモチーフになって、視覚的に訴求できるようなデザインであればいいと考えています。そして、「中海・宍道湖8の字ルート」という文字を、平仮名でも片仮名でも漢字でもアルファベットでも構いませんが、入れていただきたいということ。また、モノクロにしても分かりやすいデザインにしていただきたいと思っています。採用されたロゴマークは、今後、中海・宍道湖8の字ルートのシンボルとしてホームページ等の媒体において活用させていただく予定です。
まとめになりますが、応募期間は11月30日まで。応募方法は、しまね電子申請サービスから申し込みください。応募資格は、中海・宍道湖・大山圏域の各市町村にお住まいの方、あるいは勤務していらっしゃる方、学校に通っていらっしゃる方となります。採用されましたら、賞金5万円と圏域の特産品をお送りしますので、奮ってご応募いただければと思います。問合せ先は、中海・宍道湖8の字ルート整備推進会議事務局(松江市大橋川治水・国県事業推進課)です。
松江レディースハーフマラソン参加者募集
今年3月開催の前回(45回)大会は、1,456名の方に出走いただき、大東文化大学の野田真理耶選手が優勝しました。1位から3位までが4秒以内にゴールするという、非常に混戦した、白熱した熱戦でした。
第46回大会は、来年3月16日日曜日に開催します。従来の日本学生女子ハーフマラソン選手権大会に加え、来年7月にドイツで開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズ、これは2年に1回ですが、この日本代表選考会も兼ねています。
ハーフマラソンのほかに、例年と同じく、10キロ、ジョギング2.6キロ、ちびっこ1.0キロという種目を設けています。今年から、この第2部10キロについては、高校生の皆さんにもたくさん参加いただきたいということで、高校生の料金設定を設け、少し安く設定していますので、ぜひご応募ください。参加料は資料P48のとおりです。3部と4部については、郵便局、ゆうちょ銀行での払込みも可能としています。そのほかはインターネット「RUNNET」からの受付になります。申込期間は10月23日から1月15日までです。
まつえレディースハーフマラソンは、若手実力選手の登竜門と言われている大会です。平成31年に総合優勝した鈴木優花選手は、パリオリンピックで6位に入賞されました。また、令和5年に第2位になられた北川星瑠選手は、FISUワールドシティゲームズの女子ハーフマラソンで優勝されています。過去には、金メダリストの高橋尚子さんや野口みずきさんも参加された、有望選手を育てる登竜門となっている大会ですので、皆様注目していただければと思います。
繰り返しになりますが、参加ランナーの募集は10月23日からとなっています。レディースハーフマラソンということですが、第1部ハーフマラソン以外、10キロやちびっこマラソンなどは男性も参加できます。男女問わず、幅広く楽しめる大会ですので、皆さんにもぜひご参加いただければと思います。よろしくお願いします。
子育ての日ファミリーイベント「ぐんぐんフェス」
松江市では昨年から、11月19日、これは「いいいくじの日」の語呂ですが、この日を「子育ての日」としています。その前後を含め、まち全体で子育てを応援していこうということで、地域が一体となり、イベントやキャンペーン等を通じて、子育てをまちぐるみでやっていくという機運を盛り上げるために、この「子育ての日」を設けています。今年も関連するイベントを多数用意しました。
10月27日に島根県立大学松江キャンパスで「ぐんぐんフェス」を開催しますので、今回紹介させていただきます。そのほかにも、11月13日からは「子育ての日キャンペーン」として、育児休業の取得促進やノー残業デーの設定といった子育て支援の周知・啓発期間を設けたり、11月14日には「ものづくり子育て応援フェスタ」、17日には「農林水産祭キッズルーム」、11月23日には「つながるネ!ット子どもフェスティバル」を開催する予定としています。
「ぐんぐんフェス」は、10月27日日曜日、9時半から15時まで、県立大学松江キャンパスにて行います。
資料P55は松江キャンパスの地図で、会場が幾つか分かれています。メイン会場は体育館になります。この体育館では、特別ゲストとして、まつえっこ体操を制作、監修していただいた佐藤弘道さんの「らくがきっ子体操クラブ」が体操ステージをしていただくことになっています。また、よしとさんの紙芝居やステージイベント、子供たちの生け花体験、体力測定、サッカーひろばなど開催する予定としています。第二会場のカメリアホールでは「出張わいわいルーム」として、こどもが遊べる施設を出張設営します。利用対象は就学前、主に3歳から5歳までのこどもたちになりますのでご留意ください。また、松江市の子育て情報発信ブースも設置し、松江市が進めている子育て支援等についての紹介もします。また、入り口を入ってすぐのところは、企業協賛コーナーや総合受付等を設け、家族で楽しめるブースが盛りだくさんとなります。大山トム・ソーヤ牧場のどうぶつふれあい広場や、キッチンカーも並んだごちそうひろばもあります。子育て応援企業による赤ちゃんハイハイレースや、血管の年齢を測定するといったイベントもあります。
松江キャンパスの駐車場は120台と限りがありますので、近隣の平成町クレアヒル中央広場公園と松江市立病院職員駐車場を開放し、無料のシャトルバスを運行します。運行時間は資料P60のとおりですので、こちらもご利用いただき、皆様にぜひご来場いただければと思います。11月19日を中心に、いろんなイベント、子育て支援のイベントをさせていただきますので、ぜひご参加ください。
新たな土地利用を考える市民シンポジウム
10月27日、市民活動センター(STICビル)で新たな土地利用を考える市民シンポジウムの開催を予定しています。松江市では現在、新たな土地利用制度の創設について検討を進めています。従来の線引き制度を用いない土地利用制度を創設するという方針については、昨年2月に表明しています。この土地利用制度を検討するに当たり、市民の皆様にも、ぜひ共に考えていただき、我々にとって一番よい形を模索していきたいと考えており、そのための市民シンポジウムを開催するものです。
令和5年2月に方針を表明した以降、昨年度は市民向け説明会を市内全29公民館区で開催しました。今年度も、市街化調整区域がかかっている19公民館区で7月から8月に開催しました。事業者向けの説明会は、令和5年度に不動産関連団体、行政書士団体等に対して実施したほか、今年度についても10月から11月にかけて開催する予定です。そのほか、都市計画審議会や市議会への報告、シンポジウムについても昨年11月23日に「新たなチャレンジが生まれる土地の使い方」というテーマで開催しました。今回はこれに続いて開催するものとなります。テーマを「事例に学び、共に制度を考える」として、10月27日午後に開催します。定員130人、先着順で受け付け、申込方法は、しまね電子申請サービスからお申し込みください。ユーチューブでライブ配信もします。
シンポジウムの中身ですが、まず最初に私から「松江市が目指すまちづくり」について話します。その後、ダブル基調講演ということで、まず長岡技術科学大学の松川先生から「地方都市での土地利用制度の現状と見直しの実践」と題して、その後、実際に線引き制度を廃止した高松市の都市整備局、岡田次長から、線引き制度を廃止したその後の状況等について紹介いただきます。その後にパネルディスカッションで、先ほどの松川先生と岡田次長のほか、松江商工会議所建設部会の部会長、本庄まちづくり推進協議会の会長など方々を交えて行います。
ぜひとも皆様に関心を持っていただければと思いますので、皆様のご来場、また、ご来場なさらなくてもユーチューブ配信を見ていただくことが可能ですので、よろしくお願いいたします。
さんいんEVショー2024 松江市ブースの出展
さんいんEVショー2024が10月26日、27日にくにびきメッセで開催され、松江市がブース出展をしますので、そのご案内です。民間事業者のイベントですので入場料がかかります。当日1,500円、前売り券1,200円で、ローソンチケット等で購入できます。高校生以下は無料です。
出展する松江市のブースでは、まず水素自動車MIRAIを展示し、このMIRAIで発電した電気を使ってコーヒーを入れて販売します。また、燃料電池カーを走らせてみようということで、マグネシウムと塩水で動く燃料電池カーを走らせる実験もします。そしてSDGsのオリジナルロゴマークの缶バッジも製作して持って帰っていただくことが可能です。
そしてもう一つが、今年の4月に電動化を図った堀川遊覧船の乗船体験を、くにびきメッセ近くで実施します。電動推進機は、自動車メーカー大手のHondaと一緒に開発したもので、二酸化炭素を排出しない、音も出ず震動もない、排気ガスがないということで、自然環境に非常に優しい推進機です。この電動遊覧船に10月27日10時半から15時まで乗っていただくことが可能です。また屋外駐車場では、電動のグリーンスローモビリティーに乗車体験することもできます。ぜひご来場ください。
消防フェスタ2024
11月3日(日曜日)10時から13時まで、総合体育館横の北消防署と、美保関の東部分署において「消防フェスタ」を開催します。目的は、「住宅防火を体験しながら考える」ことと、「消防士の仕事を知っていただく」ということです。
資料P76の左側が北消防署を会場として行うイベントです。煙体験は、煙が充満しているテント内を実際に歩いていただくもの。また、消火器体験は、訓練用の水消火器を使ってみるもの。3つ目の住宅用火災警報器説明は、実際の住宅用火災警報器を使って点検してもらうもの。また、4つ目の住宅防火クイズは、日常の火災危険について、二択のクイズに回答してもらうものです。
東部分署では、消防車の乗車体験ができます。運転は消防士がしますが、一緒に敷地内を乗車します。また、放水体験、これは的に当てる体験をしていただきます。そして、災害時に出動するドローンも展示しており、ドローンから撮影された映像を見てもらうこともします。また、防火服を装着し、消防士になって写真を撮るコーナーも設けています。
消防フェスタ2024へのご参加をお待ちしております。
市役所でのノーネクタイなど通年エコスタイルの導入
松江市では、平成17年以降、省エネルギーを推進するため、いわゆる「クールビズ」を進めてきました。夏の期間、現在は5月から10月に「サマーエコスタイル」として実施しています。
一方で、昨年4月に脱炭素先行地域、5月SDGs未来都市を取得し、取組をさらに加速していくこと、加えて働きやすい職場環境づくりの推進という狙いから、11月から4月の期間も含め、年間を通じて、このエコスタイルを実施したいと考えています。
見た目の面で分かりやすくは、ノーネクタイやノージャケットで執務することで、働きやすい職場環境を実現するものです。市民の皆様にとって、最初は冬の期間にネクタイをしていないことが、なじみがないことかと思います。職員が働きやすい環境、かつ環境に配慮した働き方の実現という目的で実施するものですので、ご理解いただければと思います。この11月1日からスタートします。
質疑応答
(時事通信社)珠洲市の訪問について、珠洲市長との意見交換のほかに具体的な内容をお聞きしたいですが、被災箇所の視察や派遣職員への激励といったことを想定されていますか。
(上定市長)被災した箇所の視察は大きな目的の一つです。派遣職員から定期的に報告を受けていますので、職員がどういった状況にあって、どういった仕事をしているかは把握していますが、実際に現場を職員に案内してもらって、被害状況を確認し、今後どういった支援をしていくべきか考えるのが一番大きな目的となります。
また、珠洲市長とは、これまでも電話で何度もお話をしていますが、直接お会いしてお話ができていませんでしたので、率直な状況についてお尋ねし、それも含め今後どういった支援をしていくか、取組につなげていきたいと考えています。
(時事通信社)バスの運転体験会・就業フェアについて、バスの運転手不足が深刻化していて、市内でも路線バスの減便や、市民生活に影響があることかと思います。先ほど、その状況を打開するために企画するものという話がありましたが、このイベントによって、運転手という仕事への理解や採用の促進といった機運醸成が狙いというところでしょうか。
(上定市長)そのとおりです。バスあるいはタクシーの運転手を身近に感じていただいて、実際に体験していただく。それで自分にもできるのではと自信を持ってもらって応募いただきたいという願いがあります。運転手が採用できれば、バス事業者にとっても運行がしやすくなる、路線の減便・廃止をしなくてよくなるといった循環が生み出せないかということで、今回初めて実施させていただきます。
(時事通信社)市長自身が運転体験をされるというところも、身近に感じてもらうという意味でしょうか。
(上定市長) そうですね。予約制にはなっていますが、たくさんの皆様に関心を持っていただいて、運転を実際にしていただくことができればと思っています。
(山陰中央新報)埴輪のことについて、船が線刻されたものというのは、松江市内では初めてのことでしょうか。県内でも初めてでしょうか。また専門家の見解等も載っていますが、市として、これはどういうふうなものと捉えていますか。
(上定市長)県内でも初めてで、かなり貴重なものだという認識を持っています。今後どう取り扱っていくかは専門家にも意見を聞きながらということになりますが、まずは、発掘されたという報告と、実際にそれを見ていただく機会を設定することができましたので、こういった貴重なものがこの地に眠っていたという松江の歴史について理解をしていただく一つの機会になればと思っているところです。
(山陰中央新報)この古墳の発掘調査は終わっているということですが、何かほかに出土品とかがあって、一緒に展示するということもありますか。
(上定市長)ほかにも出土品はありますが、今回の中央図書館での展示は、こちらの埴輪に限らせていただいています。
(山陰中央新報)先ほど質問のあったバスの関係で、10月から市でもコミュニティバスを走らせるなど、一畑バス路線廃止への対応が始まっていますが、10月以降の対応について、実際の市民の受け止めや、課題、改善の余地がある部分など、市長はどのように見ておられますか。
(上定市長)今の段階で具体的に、特に不満とか、利便性が低くなったとかネガティブな声は聞こえてきておりません。ただ、これから継続的に利用いただく中で、市民の皆さんがどのように感じられるかを把握していく必要があると思っています。いずれにしても、今までより便利になっているという状況にはまだ至っていません。10月からAIデマンドバスも新たに2区間で増設していますし、そういった使い勝手を実際に体験していただいて、さらに改善を進めていかなければならないと思っています。
それともう一つ、公共交通については、プロジェクトチーム、ワーキンググループをつくって検討を進めていますので、今後さらに知恵を絞って市民の皆さんの利便性を維持・向上できるような取組を引き続き検討したいと考えています。
(山陰中央新報)市民会議で検討されている項目はたくさんあると思いますが、例えば市民のニーズを踏まえて、「やっぱりここはもうちょっと走らせてみよう」とか、そういう検討はあり得るということですか。
(上定市長)あり得ますね。今回、大東線を雲南市と共同運行の形に変えましたが、従来は立ち寄らなかった市立病院にも立ち寄る形にしました。そういった、市民の皆さんの声を伺った上で工夫をしていくというのはあります。中期的な目線で考えていく必要はあると思っています。
(山陰中央新報)一番最後に説明いただいた「通年エコスタイル」導入のことですが、島根県内ではどこかやっているところがありますか。
(上定市長)全国では結構ニュースにはなっていますが…。島根県内で既に取り組んでいるところがあるか、後で確認してお伝えします。(注:浜田市、出雲市、益田市、美郷町、吉賀町、隠岐の島町、海士町、知夫村の8市町村が実施しています。)
(山陰中央新報)狙いとしては、やはり職員の働きやすさ向上があると思いますが、市長として、これを通じてどういう職場環境にしていきたいというものがありますか。
(上定市長)働きやすい環境と同時に、環境に優しい地域をつくっていこうとしていますので、「隗より始めよ」で、市職員がエコスタイルで過ごすことについて推奨していく立場にあります。松江市として、環境に対する取組の一つであるということをご理解いただきたいと思います。
(NHK)河川空間のオープン化について、大橋川でも改修工事などが進んでいるところかと思いますが、このオープン化は今後、白潟公園、岸公園以外のところに広がりを持っていくような見通しがありますか。
(上定市長)今のところは、宍道湖畔の、今までもイベントを開催してきているようなエリア、そこにニーズがあると見ています。今後、湖岸あるいは沿岸でそういったニーズが出てくることも考えられ、「水の都・松江」を最大限生かせるような取組を考えていきたいと思っています。一過性のものではなく、実証実験等を経て、ここにはその取組が根づくなという場所が出てくれば、河川空間のオープン化をすべく、国土交通省などと調整を図っていきたいと思っています。
(NHK)今は「次々やっていきます」というよりは、ある程度効果があるだろうという見通しが立ったところで、また検討するということですね。
(上定市長)そうですね。今回の場所も、いろんな実証イベントの結果、ニーズがあり、オープン化のメリットがあると見込まれて認めてもらったものですから、そういったプロセスを経て、必要に応じてオープン化を図っていきたいと思っています。
(NHK)中国電力島根原子力発電所の燃料装荷が予定され、12月上旬の原子炉稼働に向けて調整が進められているというところですが、立地自治体として、市長の燃料装荷に対する考え、今後求めていきたいことなどあればお願いします。
(上定市長)燃料装荷については、再稼働に同意し、再稼働の準備が進んでいる、その一つの準備と捉えています。再稼働に際しては、原子力規制委員会等の審査をクリアして、それをどう安全に、安心できる運用をしていくのかというプロセスが入りますので、丁寧にそのプロセスを進めていただく必要があると思いますし、また、必要に応じて、こちらからの求めに応じて中国電力から説明していただきたいと考えているところです。
(日本海テレビ)8の字ルートのロゴマーク募集について、現在の8の字ルートの浸透度というか、世間はどれぐらい皆さんが知っているのか、推進会議としてどう捉えていますか。それとロゴマーク募集による効果はどのように考えていますか。
(上定市長)去年8月に、行政、経済界、また議会と一緒になって、この推進会議を立ち上げていますが、そういう意味では、経済界なり行政においてはある程度認知がされているものと認識している一方で、まだ市民の皆さんにとってなじみのある言葉にまではなってないと思っています。市民の皆さんに、こうした行政・経済界が取り組んでいることについて知ってもらう機会をつくり、市民の皆さんに理解いただき、地元の機運も高めることによって、一体となって整備の要望を国に対して働きかけていきたいと思っています。そのために、皆さんに身近に感じていただく一つのアプローチとしてロゴマークを募集し、そのマークを皆さんに知っていただくことで、よりこの取組の理解の浸透を図っていく狙いです。
(日本海テレビ)もう一つ、実際どのぐらいをめどに実現させていきたいという考えはありますか。
(上定市長)北側について、松江北道路は既に事業着手しており、県の事業として進捗していきますが、それ以外のところは決まったものはありませんので、今の段階で、いつ整備、運用を目指していくかということが言える状況にありません。ですので、まずはスケジューリングを国に対しても要望し、実現可能性を高めていただかなければならないという認識です。質問にダイレクトにお答えすれば、まだスケジュール的なものが、全体像としてなかなか描き切れていないため、今後、検討を進めていく必要があると考えています。
(NHK)先ほどお伺いした原発関連のことを改めてですが、今年度に入って2号機で2件の火事があり、先日原因の調査結果が公表されました。松江市や県の立入調査もあったかと思いますが、この原因と対策が公表されたことの受け止めをお願いします。
(上定市長)こうした事故、火災等が発生することは、市民にとって安心・安全を語る上での不安要因となりますので、中国電力には徹底的な原因究明と、再発防止策を徹底していただきたいと思っております。我々も必要に応じ立入調査をしておりますが、市民の皆さんの不安や心配が払拭されるような取組を、今後積極的にしていかなければならないと思っています。
(NHK)安全協定に基づく立入調査は県も各市も権利があるかと思いますが、その行使というところ、また、立入調査など安全対策の在り方というところで、市長のお考えになっていることはありますか。
(上定市長)これまでも、事故など何か事象が発生したときに、中国電力とは密に連絡を取る関係があり、必要に応じて、すぐに現場に出向き、県と一緒に現場の検証をさせていただくこともしています。中国電力とのやり取りは円滑なものと考えていますが、そもそもの話として、そんなに事故が頻発するような状況では、市民の安心・安全は確保できると思いませんので、その点、事故が発生することのないように運用していただくべく、中国電力に働きかけていきたいと思っています。
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更新日:2024年11月01日