市長定例記者会見【質疑応答】
(山陰中央新報)空家の関係で、資料6ページ、平成29~令和3年度から、令和4・5年度の数字が4倍ぐらいになっていますが、この理由について、市としてどのように見ていますか。
(上定市長)空家に対する問題意識が皆さんにおいて深刻化していること、その意識が醸成されてきていることの両方の言い方ができるかと思います。特に山間部や漁村部で、もともと家があったところに人が住まわれなくなって市外に出るケース、市内にいらっしゃるけどマンション等を借りるケース等、昨今の空家が発生する事情が多様になってきている中で、市民の皆様のニーズというか、意識が高まってきたのは実態としてあると思います。それを踏まえた形で今回中間検証を行い、計画の見直しを図るところです。
(山陰中央新報)令和4・5年度の911件の内訳は、問合せとかも全部含んでいますか。
(上定市長)含んでいます。補助金制度や空き家バンクといった制度についての問合せも含んでいます。
(山陰中央新報)資料P7以降の施策、今後の取組は、松江市独自のものですか。国の予算にひもづいたりするものがありますか。
(上定市長)松江市独自で取り組もうとしているものですが、何か全国に先駆けて松江市が初めてやるといったものではありません。これまでいろいろな先進事例といいますか、他県の事例なども見て、その中で松江市にフィットしそうなものを新たにつくり、今後議会等との調整のうえ、制度創設を図っていきたいと考えています。
(NHK)空家について、コールセンターを新設したり補助制度を検討する部署というのは、まちづくり部の住宅政策課ですか。
(上定市長)そのとおりです。
(NHK)資料9ページの管理活用支援法人のところで、官民連携で空家の利活用を進めますとありますが、コールセンター自体は全て市職員でカバーされますか。
(住宅政策課長)空家専用のコールセンターについては現在検討中ですが、外部への委託を視野に入れて検討を進めています。具体的には、老朽化や未相続、法令不適合などで利活用が困難な空家、そういったことでお困りの市民からもたくさん相談が寄せられますので、こういう相談に対して寄り添った丁寧な対応ができることがまず第一。そして、専門的な内容でも速やかに回答できる委託先の選定が必要と考えています。
(上定市長)1点補足させていただくと、空家バンクもそうですが、市独自で進めているものもあれば、民間との提携の中で一緒に進めているものがあり、特に今までの空家バンクの形態は、民間ではなかなか取り扱うことができない、ちょっと難しい物件を取り扱っていたものですから、結果的に登録件数が少なかったり、もう少し官民で連携することによって相乗効果を生み出せた部分があったのではないかと振り返っています。今回、官民連携がしやすくもなり、民間の方にお願いしたほうが効率的な面もあります。情報を円滑に共有できるようなプラットフォームにつなげていくためのコールセンターにしていきたいと思っています。
(NHK)今回の資料でないところの質問で恐縮ですが、ご自身の2期目というところについて、今、お考えはどのようにお持ちでしょうか。
(上定市長)今のところ特に皆様と共有させていただくということまで何か決断をしていることはありません。今後、またしかるべきタイミング等を捉えて私の意思について皆さんに共有できればと思っているところです。
(NHK)一畑の跡地ですとか、就任以来、松江市のまちづくり、歩けるまちづくりというところで取り組んでいらっしゃるかと思いますが、それが進んでいく中で、判断のしかるべきタイミングがどの辺りになるかということはありますか。
(上定市長)今、何か決めてるものがあるわけではないですが、たくさんのプロジェクトが動いているのは事実としてありますので、それを着実に進めるべく努めていくというのが今の私のスタンスということになります。
(NHK)もう1点、おとといのところで島根原発2号機の燃料装荷が終了しましたが、燃料装荷開始のタイミングでは中国電力から報告などあったかと思います。これが実際に終了したというところで、現在の受け止めをお願いします。
(上定市長)一つ準備段階を経たとの認識です。12月に再稼働が予定されていますが、その日程ありきではなく、あくまで安全・安心を大前提として再稼働に松江市として同意していますので、問題がないかどうか一つ一つチェックしながら、再稼働に向けて取組が進められるものと認識しています。
(TSK山陰中央テレビ)ゆるキャラのデザイン募集について、改めてこのゆるキャラを通してどういったことを期待しているのか。島根県にはしまねっこという人気のあるキャラクターがいますが、そこにライバルとして新しいキャラクターを作ろうと考えられているんですか。
(上定市長)ライバルになってコラボするのも、それはそれで話題性があって面白いかもしれませんが、しまねっことも仲よくできるキャラクターを募集したいと考えています。松江市も今までもキャラクターが幾つかありましたが、ちょっとなかなか市民の皆さんに浸透するまでには至ってないなというのが率直なところです。「松江市には〇〇というキャラクターがあるよね」というふうに市民の皆さんに認知してもらい、また、くまモンやひこにゃんなど、どこのご当地か分かるような、そういう発展を遂げる可能性が出てくるキャラクターになればいいと思っているところです。
(読売新聞)空家対策の関係ですが、松江市として、例えばどこかの地域を指定して集中的に実施し、目に見える形で空家対策が実を結んでいるんだということを見せていくようなモデル的な施策というか、そういうことは、何か考えておられますか。
(上定市長)松江市は面積的にも広く、それぞれの地域実情がかなり多岐にわたります。中心市街地においても空家が増えている状態、また山間部、漁村部においても空家があります。ただ、その利活用の在り方は大分違うと思います。実際、ある地域で空家対策を地域として進めていただいている面もあり、そういったところをモデルケースにしていきたいという思いはあります。
ちょっと蛇足になりますが、去年から30年ぶりに土曜夜市が復活しました。このときに、中心市街地において、お店を一時的でいいので貸してくださいというお願いを、民間ベースで回っていただいています。それに賛同いただけなかったケースがあったんですが、実際に今年も去年も土曜夜市をやってみると、白潟の中心街に30年前と同じようににぎわいが戻ってきて、たくさんの方に楽しんでいただけたのを家主さんがご覧になって、これはちょっと自分のところもやっぱり活用しないといけないなと思っていただいて、そこから活用につながった事例があります。長期で賃貸するとか、売りに出すとか、そういうことではないですが、こういった実例が出てくることによって、それを横に広げていくというのは大いにやるべきだと思います。繰り返しになりますが、中心市街地での空家の利活用と、人口減少地域においての活用方策は若干異なるところがあると思うので、そういった例を分析をした上で、そのニーズに応じた形での支援策を検討していく必要があるものと認識しています。
(毎日新聞)空家に関連して、市内の空家の分布の状況はどうですか。
(上定市長)先ほども申し上げたように、中心市街地でも空家は多数あります。旧八束郡に住んでいらっしゃった方が、次の世代になって、旧八束郡のほうの家は残しつつも、松江の中心部においてアパート、マンションを借りるケースも結構あり、結果的に親御さんが住んでいらっしゃったところが空家になるケースも多発しています。戸数は中心市街地が多いは多いんですが、周辺部にも空家は増えている状況にあります。
(毎日新聞)資料P8の空家対策推進の施策4番で、相続放棄または相続人がいない空家とありますが、これは松江市にも多いんでしょうか。
(住宅政策課長)相続放棄されているものについては、具体的にいくらあるかということはちょっと把握できませんけれども、一定数あるものと考えています。今までは、市から検察庁に依頼し、そちらから裁判所に申し立ていただかざるを得ない形でしたが、法改正により、今回、市から直接請求できるようになりましたので、そういった意味で迅速化が図れると思いますし、より市民に寄り添った対応ができると考えています。
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更新日:2024年11月12日