会見議事録(全文)

更新日:2024年12月25日

松江城天守国宝10周年クラウドファンディング

最初に、松江城天守国宝10周年を記念する行事に対して支弁するためのクラウドファンディングについてご紹介します。

松江城天守が国宝化されてから10周年となります。令和7年7月8日が国宝指定10周年、また、令和7年は天守の保存150周年を迎えます。これは、明治8年に国から出た廃城令によって松江城が存亡の危機に瀕しましたが、それを乗り越え保存されてから150年の節目となります。この国宝指定10周年・天守保存150周年を機に、より多くの方に松江城に来てほしい、ファンになってほしい、また、その魅力あるいは先人たちの思いを後世に伝えていきたいということで、今回、クラウドファンディングを実施し、それをもとに各種イベント・行事を開催したいと考えています。

支援いただいた資金の使いみちのひとつとして、来年6月28、29日にくにびきメッセにおいて、「特別版お城EXPO」を開催する予定です。この「お城EXPO」は、例年、パシフィコ横浜で開催され、1万人から2万人が集まる非常に大きなイベントです。これが昨年、姫路城の世界遺産登録から30周年を記念し、初めて横浜以外で、姫路で開催されました。このときに私もこの場に呼んでいただき、国宝5城を有する5市長が集まって「お城サミット」という形で意見交換をさせていただきました。こうしたお城サミットも含め、「特別版お城EXPO in 松江」を来年6月28、29日に開催します。支援いただいた資金は、この際の特別企画など記念事業に使わせていただきたいと考えています。例えば小学生による松江城研究成果発表会や家族で楽しめる体験イベント、松江城にまつわる企画展・有識者の講演会など、今後調整予定としています。

このクラウドファンディングは目標金額を500万円と定め、11月から開始しており、来年1月末までの予定です。ふるさと納税の場合は市内にお住まいの方は対象になりませんが、クラウドファンディングは松江市民の方にも応募していただけます。またクラウドファンディングに支援いただいた際には、返礼品を用意しています。100万円の支援をいただいた「城主コース」(限定1名)の方への返礼品としては、天守最上階に名前木札を登載(木札は終了後プレゼント)、一日城主体験(甲冑衣装での松江城登閣、松江城主御膳と題したランチ、貸切堀川遊覧船)のほか、お城EXPOのパンフレットへの名前掲載や、限定御城印・松江城バッジ・松江城Tシャツを贈呈します。そのほか30万円の「城内家老コース」(限定5名)や、3万円のコース、1万5,000円のコース、1万円のコースも設けています。

500万円の目標に対して、現在217万円を既に頂いておりますが、まだ目標の半分にいっておりません。皆様にぜひご協力いただき、国宝10周年をみんなで祝い、また、松江の誇りを未来に伝えたいと考えています。何とぞよろしくお願いいたします。

現地決済型ふるさと納税「ふるさとりっぷ」サービス開始

ふるさと納税は、先ほどのクラウドファンディングとはちょっと違い、松江市外にお住まいの方に、ふるさとである松江、あるいは松江に関係が特段なくても、ふるさと納税をしていただくことにより、返礼品をお送りします。

このふるさと納税を現地決済型でできる「ふるさとりっぷ」というサービスが開始され、それを松江市が導入することとしました。「ふるさとりっぷ」の開発事業者は市内のIT企業で、12月16日からサービスを開始される予定です。この「ふるさとりっぷ」は松江市が全国で初めて導入するものです。これは、例えば旅館、ホテルでの宿泊とか、居酒屋でのお食事とか、和菓子作り体験といった、いわゆるモノではなくて「コト消費」を返礼品にして、それをふるさと納税という形で寄附をしていただいて、交流人口の拡大と寄附額の増加につなげていくというものになります。

仕組みとしては、旅行者・市外の方が松江市に来ていただいて、例えば自分が食べたいものがあるレストランが「ふるさとりっぷ」の登録をしていれば、その場でふるさと納税ができるという便利なシステムになっています。資料11ページに例示していますが、そのお食事代が5,000円であったとすると、寄附額は1万6,700円になります。返礼品は寄附額の3割という基準がありますので、数字が最初から明らかになります。1万6,700円が寄附額だと、5,000円が使える金額ということになりますので、使い残しなく、この5,000円を使っていただくことができます。通常の食事代は現金やカードでの支払い、QRコード決済などありますが、その支払い方法の選択肢の一つとして、この「ふるさとりっぷ」、ふるさと納税での支払いができるというものです。ふるさと納税をされると、最終的に確定申告時に税額が控除されます。皆さんの所得がこれぐらいあって、これぐらいの範囲で寄附をすれば税額控除によりお得になるだろうということを考えていただくと、支払い時に「ふるさとりっぷ」を使うことにメリットがあると思われる方もいらっしゃると思います。

資料12ページはふるさとりっぷの利用の流れです。松江を訪れた方がふるさと納税という形で決済したいということであれば、QRコードを読み取っていただきますと、その場で納税のクーポンが出てきて、そこで支払い完了となります。寄附方法については動画を作成していますので(資料13ページのQRコードより)ご覧ください。

現時点で利用可能な施設は資料14ページのとおりですが、随時加盟店を募集しています。ご希望があれば商工企画課までご連絡ください。よろしくお願いいたします。

「松江市文書館(仮称)基本計画」(案)パブリックコメント募集

文書館は、島根県内の市町村では初めての整備となります。公文書館法には、「公文書館は歴史資料として重要な公文書等を保存し、閲覧に供する」と謳われています。松江市では、平成31年3月に「松江市文書館(仮称)整備構想」を策定しました。来年3月を目途に、具体的な整備計画である「松江市文書館(仮称)基本計画」を策定する予定としています。

この文書館でどういった文書が利用できるのかということですが、大きく2つあります。1つが歴史公文書。本市職員が作成・取得した公文書のうち、松江の歴史を後世に伝えるために重要なもの。例えば、資料17ページ上の写真は、明治22年から書かれた松江市役所日誌ですが、こういったものを歴史公文書と位置づけ、文書館で利用が可能となります。2つ目には地域の歴史資料。これは、個人宅、神社、公民館、集会所などに残る地域の歴史を知る上で重要な資料。資料17ページ下の写真は、明治時代の商家の写真ですが、こういったものも保存の対象となります。

基本目標を4点にまとめています。1つは、歴史公文書を保存・公開することによって行政情報の共有化を果たすこと。次に、市民の皆様にその情報にアクセスしていただける状況をつくること。また、地域の歴史等の継承と地域文化の発展に寄与すること。最後に、調査研究に基づいた歴史情報の発信と市民の支援体制を構築していくこと。

文書館の整備により何が変わるのかを、資料19ページにまとめています。これまでは、歴史公文書という概念はありませんでしたので、市民の皆さんが公文書を閲覧したい場合は情報公開請求をしていただく必要がありました。また、市が所有する公文書や歴史資料の目録が公開されておらず、どのような資料があるか、市民の皆さんが分からない状況でした。将来的に文書館に移管された歴史公文書は、「公文書管理条例」に基づいて、個人情報に係る部分は除き、原則公開となります。また、目録を公開しますので、資料が検索できるようになります。文書館は、現在の松江市環境センター(学園南)を改修し、埋蔵文化財調査センターと併せて設置する計画で、令和8年度中の開館を目指してまいります。

こうした内容について、パブリックコメントの募集を、12月23日から来年1月14日まで実施します。皆様からぜひご意見をお聞かせください。松江文書館は、歴史資料を通して誇れる松江の歴史、また松江の先人の営みを皆様と共有し、次世代に伝えていこうと思っています。何とぞよろしくお願いします。

松江市総合体育館改修工事期間のお知らせ

松江市総合体育館の改修工事期間が決まりましたので、皆さんに共有させていただきます。 内容について段階を追って説明します。松江市総合体育館は、Bリーグ島根スサノオマジックのホームアリーナですが、2026-27シーズンから「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」という新しいリーグになります。それに併せて、参入できるチームのホームアリーナの基準が改められます。アリーナの規模だけではなく、売上基準等も設定され、そこをクリアしたチームしか新たなリーグには入れません。それを受け、松江市総合体育館を改修することとし、今年5月に事業者を決定いたしました。松江アリーナプロジェクトグループという企業連合体が事業者に決定し、今年7月から基本設計、実施設計の段階に入っています。そして10月に、正式に島根スサノオマジックが2026-27シーズンから始まるBプレミアに参入することが決定しました。ここからは今後の予定ですが、2026シーズンが始まる前の2026年8月までに改修工事を完了すべく、今後、工事を進めていく予定です。

Bプレミア参入決定につきましては、3つの区分けがあり、島根スサノオマジックは、二次審査で選ばれた12クラブの一つとなっています。参入基準として、売上げ12億円、また入場者数4,000人以上を実績として上げていかなければなりません。これを島根スサノオマジックは直近の1期でクリアできているということで、二次審査を通過し、Bプレミアへの参入が決まりました。ちなみに、一次審査通過の5クラブは2期連続でそれを達成しているところです。これ以外にも、三次審査があり、これは売上げ12億円と入場者3,000人を達成している、あるいは入場者4,000人と売上げ9億円を達成している5クラブが通過しています。

Bプレミアに参入が決まり、今後、Bプレミアにおいて活躍していただくべく、総合体育館をメインアリーナとして利用していただくための改修を進めてまいります。

資料28ページは、事業者から提供された今の段階でのイメージ図です。外観は、新しい建物を今の建物の横にくっつけるような形で造り、その中にスイートBOXやスイートラウンジ、一般の方も利用できるカジュアルラウンジを設けていく計画です。

これらについての改修工事期間ですが、2025年7月28日から8月1日まで、全国高校総体バレーボール男子の大会が松江市総合体育館で開催されます。それが終わりまして、メインアリーナは8月4日から約1年1か月かけて工事をしていく予定です。サブアリーナもLEDの改修を行いますが、これは2026年7月から8月終わりまでの2か月間が工事期間になります。隣接する北庭球場、多目的広場については、ずっと利用することができます。メインアリーナは1年1か月の間、サブアリーナは2か月間、利用することができなくなります。その改修工事期間中は、代替として近隣の施設を利用いただくことになります。これは松江市内の体育施設のみならず、近隣の自治体にもお願いをしており、特に中国大会とか全国大会とか、大会の規模に応じて優先して使わせていただくよう合意を得ています。

1年1か月の間、改修工事となりますので、市民の皆様には少なからずご不便が生ずることと思います。島根スサノオマジックのホームアリーナとして、また、その後は、さきほどのスイートラウンジなども防災の拠点として利用することもできますので、よりよい体育館としていくべく取り組んでまいります。ご理解のほど、何とぞよろしくお願いいたします。

その他

本日用意しておりましたのは先ほどの4項目ですが、私から1点、つい先ほど入ってきた、島根原子力発電所2号機の件に関して報告させていただきます。

本日11時31分に、中国電力から、安全協定に基づく事象の報告がありました。事象の概要としては、本日11時21分頃、島根原子力発電所2号機の原子炉内水位を監視する計器において正常な数値を測定できなくなったということです。しかしながら、その水位を監視する計器では正常な数値が測定できなくなったものの、ほかの計器において原子炉内水位の監視はできており、水位は正常であることが確認できています。その後、本日12時20分には、正常な数値が測定できなくなった計器についても、監視可能な状態に復旧したとの連絡を受けています。原因については調査中ですが、プラントに異常はなく、また、住民の安全、あるいは周辺環境に影響がある事象ではないことを確認しています。

本市としては、島根県と合同で、先ほど14時から立入調査を実施することにしており、この内容については県庁記者室を経由して報道機関の皆様にお知らせしています。

今回の事象についても、きめ細かく報告を受けており、我々も立入調査を実施し、大きな事象には発展しないと考えてはおりますが、今後、12月25日の再稼働、あるいは1月10日の営業運転の開始に向けても、工程ありきということではなく、あくまで市民の皆さんの安全・安心が確保されることを大前提に、監視体制あるいは報告を受けることをきめ細かくしていきたいと考えているところです。

質疑応答

(時事通信)ふるさと納税「ふるさとりっぷ」について。現在、松江市はふるさと納税の返礼品の充実を図っていて、寄附額も好調に推移していると記憶しているんですが、その中で、今回新たなサービスを導入することの意義ですとか、市長の期待を教えてください。

(上定市長)たくさんの方にふるさと納税による寄附をしていただきたいという思いがあります。皆さん非常に多様なニーズがあり、その方に一番フィットする納税の在り方を、できるだけバラエティーに富んだものにしていきたいと思っています。これまでも、ふるさと納税ができるサイトの充実化、あるいは返礼品の充実化を図ってきました。今回は、現地において、旅行に来ていただいた方がふるさと納税をしやすい形ということで導入しており、全国には現地決済型でふるさと納税を受けている事例も既にあります。松江市においても、モノのみならず、来ていただいて実際に体験をしていただく「コト消費」ですね、それは食も含めてですが、その際にふるさと納税という支払いの一つの形態が生まれることで、よりふるさと納税をしていただきやすくなるという狙いがあります。ふるさと納税の金額を増やすことにもなると思いますし、より松江のことを知っていただきやすく、魅力を広めやすくなるのではないかと期待しているところです。

(時事通信)もう1点、企業版ふるさと納税について、政府・与党が今年度末までとなっている企業版ふるさと納税の期限を5年間延長する方向で調整しています。先ほどお話があった総合体育館の改修にも活用しているかと思いますけども、この政府の動きに対しての所感をお願いします。

(上定市長)非常にありがたいことだと思います。これまでも松江市はほかの自治体と比べて、企業版も含めて、ふるさと納税の額が多かったわけではありませんが、関心を寄せていただける魅力的なものはたくさんあると思っておりまして、企業に対しても松江に関心を持っていただきたいと常々思っていました。今回、政府のほうで5年間延長という検討がなされているのは我々にとっても非常にいいニュースで、今後もふるさと納税をいただけるよう市としての魅力を高めていきたいと思っています。

(山陰中央新報)松江市文書館についてお伺いします。平成31年3月に整備構想を策定されていますが、今のタイミングでというのは、どういった狙いがあるのでしょうか。

(上定市長)文書館をどこにどういった形で建てるのかについて、新庁舎整備と併せて検討を進めてきました。新庁舎は昨年5月に1期工事が完成し、今、2期工事をやっており、来年の秋には建物が完成する予定で、引っ越し等を行い、全体のグランドオープンを再来年の5月に予定しています。文書館は、現在、環境エネルギー部が入っている環境センターの活用を予定しています。再来年に環境エネルギー部が新庁舎に入ってきて、その後に環境センターを文書館として整備するもので、そういった一連の全体の流れの中で、このタイミングでパブリックコメントを行い、それを踏まえて整備を進めていく計画としています。

(山陰中央新報)文書館をつくるということで、これは、例えば文書の保管スペースが圧迫されているとか、そういった背景もあるんでしょうか。

(上定市長)文書の整備・保管を市民の皆さんにとって分かりやすい・利用しやすい形でしたいということです。歴史公文書や地域の歴史資料など、まとめて市民の皆様に見ていただける、利用できる環境を整えていく必要があると認識しており、そのために文書館を今回新たに整備するものです。

(山陰中央新報)新しく整備される文書館と調査センターの整備費、予算はお決まりですか。

(上定市長)これは新しい建物を建てるのではなくて、あくまで環境センターを改修していくものですので、その改修費用ということになりますね。

(松江城・史料調査課長)来年度に実施設計を行いますので、それを踏まえて金額が固まってくると考えています。

(NHK松江放送局)総合体育館の改修について、完成イメージのところでカジュアルラウンジやスイートラウンジがありますが、こういったものを付け加えることの狙いはどういったところがあるんでしょうか。

(上定市長)狙いの前の話として、新しいBプレミアへの参入基準の中に、こうしたスイートラウンジの設置などが基準として設けられているということが前提としてあります。Bリーグが狙っているところは、プロバスケットボールのエンターテインメント性を高め、かつ地域と一体感を持ってBリーグを盛り上げていくことで、その際に必要となるこういった設備を整えていくべきという考えが底流としてまずあります。それに流れを合わせる形で、松江市としても総合体育館の改修をしようとしているものです。ただ、総合体育館は社会教育施設であったり、防災のための拠点、避難場所などにも指定していますので、そういったときにも使い勝手のいいような形で今回整備していきたいと思っています。あくまで、Bリーグの基準が変わるからということが発端ではありますが、それをうまく活用するといいますか、できるだけ使いやすくしていくための一つのきっかけになると思っています。そういった点も含めて、現在、事業者の皆様とお話をさせていただき、工事を進めていくところになります。

(NHK松江放送局)先ほどおっしゃった社会教育的な面、防災的な面でいいますと、ここに挙げられている以外で何か新しく機能的につけたり、付け加えたり、現時点で検討されているものはありますか。

(上定市長)サブアリーナのLED改修や、トイレの数も増やすことになりますので、通常の防災拠点あるいは社会体育施設としても使い勝手がよくなるものと考えています。

(NHK松江放送局)先ほど原発関連で追加でおっしゃられましたが、先日、中国電力の中川社長からも再稼働、それから今後のスケジュールの報告も受けられたと思います。改めて、今後、中国電力とやっていくこと、さらに求めるもの、受け止めというのはどういうところでしょうか。

(上定市長)令和4年2月の再稼働同意は、特に安心・安全の確保を大前提として同意したものです。今回、再起動なり再稼働、そしてまた営業運転というスケジュールがありますが、安心・安全が確保されているという大前提が崩れては、そもそも再稼働も営業運転開始もあり得ないと思っています。本日報告のあった事象について共有させていただきましたが、予想とは違う状況が生じた場合には、我々は報告をもらう必要があると思っていますし、必要に応じて我々からも立入検査をして、それを当然受けてもらった上で、市民の皆様に安心・安全が確保されているということをお示しする義務があると考えています。何かあった場合には、中国電力には立ち止まって点検をし、場合によっては停止も含めて、必要な、最適な対処をしてほしいと思っています。先般、中川社長とお話ししたときにも、何かあった場合には適切な処置を講ずると確約していただいていますので、何かあった場合に的確に報告をいただく、また、そういったところから信頼関係もしっかり深まっていくものだと思っていますので、我々からも市民の皆様に必要な情報提供をしっかりさせていただきたいと思っているところです。中国電力に対しては、安心・安全が確保される運用を強く、当然ですけど、今後も引き続き働きかけていきたいと思っています。

(中国新聞)総合体育館の改修で、ラウンジができたり観客席数も増えたり、盛り上がりが期待できるかと思いますが、改めて新しいB1の参入に向けて市長からの期待をお願いします。

(上定市長)松江を本拠とする島根スサノオマジックは全国でもトップチームという言い方ができると思います。松江においてバスケットボールを中心としたスポーツを起点に、また、まちを盛り上げていく、あるいはまちの一体感を醸成していくに当たって、スサノオマジックの存在は非常にかけがえのないものと捉えています。今シーズンも好調をキープしており、優勝に向かってぜひ突き進んでもらいたいと思いますし、2026-27シーズンからのBプレミアにおいても、島根スサノオマジックが活躍することを多くの市民が望んでいると思います。市民一丸となって応援に力を入れていきたいと思っています。

(TSK山陰中央テレビ)先ほど、今年の世相を表す今年の漢字、「金」という漢字が選ばれました。市長にとって、今年、世相を表す漢字は何でしょうか。その理由も併せてお願いします。

(上定市長)2週間後の12月26日が今年最後の記者会見になりますので、その際に、一年を振り返り、しっかりお答えしようと思います。もしよろしければ、次回またお聞きいただければと思います。

(日本経済新聞)文書館の件で、現在作っている文書もやがて歴史的文書になるということですが、歴史的文書というのは具体的にどのぐらいの期間のものを想定されているのかと、そのあたりの判断基準についてお考えがあれば。

(上定市長)歴史的な価値があるものを対象としており、現状、保存期間内にあるものは対象から外しています。既に保存期間を終えたもので、かつ歴史的な価値を見いだすものについて、限りある場所に保管していくということになろうかと思います。今後、パブリックコメントも含めて、対象についての厳密化を図っていきたいと考えています。

(松江城・史料調査課長)歴史公文書といいますのは、平成23年に施行された公文書管理法の中では、最大30年の保管期限を過ぎたものに使う言葉です。松江市でこれまで作成した公文書の中には永年保存の文書がたくさんありますが、こうした永年文書も、保存期間を30年までと区切ることになっています。30年を過ぎたもののうち、松江の歴史を知る上で必要なものを歴史公文書として将来に残していきたいと考えています。

(日本経済新聞)松江城のクラウドファンディングで、城主コースが1名限定、家老コースが5名限定ということで、今200万円集まっているようですけども、これらコースに該当するものはあったんでしょうか。

(観光振興課長)今のところ、城主コースも家老コースもありません。ぜひ皆さんの寄附をお待ちしているところです。

(上定市長)ふるさと納税のほうでも一日城主コースというのがありまして、これまで2件応募いただいた実績があります。非常に満足して帰っていただいていますので、今回、クラウドファンディングでも、市内の方も含めてですけども、ぜひ手を挙げていただきたいと思っています。よろしくお願いします。