「松江市文書館(仮称)基本計画」(案)パブリックコメント募集

更新日:2024年12月25日

文書館は、島根県内の市町村では初めての整備となります。公文書館法には、「公文書館は歴史資料として重要な公文書等を保存し、閲覧に供する」と謳われています。松江市では、平成31年3月に「松江市文書館(仮称)整備構想」を策定しました。来年3月を目途に、具体的な整備計画である「松江市文書館(仮称)基本計画」を策定する予定としています。

この文書館でどういった文書が利用できるのかということですが、大きく2つあります。1つが歴史公文書。本市職員が作成・取得した公文書のうち、松江の歴史を後世に伝えるために重要なもの。例えば、資料17ページ上の写真は、明治22年から書かれた松江市役所日誌ですが、こういったものを歴史公文書と位置づけ、文書館で利用が可能となります。2つ目には地域の歴史資料。これは、個人宅、神社、公民館、集会所などに残る地域の歴史を知る上で重要な資料。資料17ページ下の写真は、明治時代の商家の写真ですが、こういったものも保存の対象となります。

基本目標を4点にまとめています。1つは、歴史公文書を保存・公開することによって行政情報の共有化を果たすこと。次に、市民の皆様にその情報にアクセスしていただける状況をつくること。また、地域の歴史等の継承と地域文化の発展に寄与すること。最後に、調査研究に基づいた歴史情報の発信と市民の支援体制を構築していくこと。

文書館の整備により何が変わるのかを、資料19ページにまとめています。これまでは、歴史公文書という概念はありませんでしたので、市民の皆さんが公文書を閲覧したい場合は情報公開請求をしていただく必要がありました。また、市が所有する公文書や歴史資料の目録が公開されておらず、どのような資料があるか、市民の皆さんが分からない状況でした。将来的に文書館に移管された歴史公文書は、「公文書管理条例」に基づいて、個人情報に係る部分は除き、原則公開となります。また、目録を公開しますので、資料が検索できるようになります。文書館は、現在の松江市環境センター(学園南)を改修し、埋蔵文化財調査センターと併せて設置する計画で、令和8年度中の開館を目指してまいります。

こうした内容について、パブリックコメントの募集を、12月23日から来年1月14日まで実施します。皆様からぜひご意見をお聞かせください。松江文書館は、歴史資料を通して誇れる松江の歴史、また松江の先人の営みを皆様と共有し、次世代に伝えていこうと思っています。何とぞよろしくお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム