質疑応答

更新日:2024年12月25日

(時事通信)ふるさと納税「ふるさとりっぷ」について。現在、松江市はふるさと納税の返礼品の充実を図っていて、寄附額も好調に推移していると記憶しているんですが、その中で、今回新たなサービスを導入することの意義ですとか、市長の期待を教えてください。

(上定市長)たくさんの方にふるさと納税による寄附をしていただきたいという思いがあります。皆さん非常に多様なニーズがあり、その方に一番フィットする納税の在り方を、できるだけバラエティーに富んだものにしていきたいと思っています。これまでも、ふるさと納税ができるサイトの充実化、あるいは返礼品の充実化を図ってきました。今回は、現地において、旅行に来ていただいた方がふるさと納税をしやすい形ということで導入しており、全国には現地決済型でふるさと納税を受けている事例も既にあります。松江市においても、モノのみならず、来ていただいて実際に体験をしていただく「コト消費」ですね、それは食も含めてですが、その際にふるさと納税という支払いの一つの形態が生まれることで、よりふるさと納税をしていただきやすくなるという狙いがあります。ふるさと納税の金額を増やすことにもなると思いますし、より松江のことを知っていただきやすく、魅力を広めやすくなるのではないかと期待しているところです。

(時事通信)もう1点、企業版ふるさと納税について、政府・与党が今年度末までとなっている企業版ふるさと納税の期限を5年間延長する方向で調整しています。先ほどお話があった総合体育館の改修にも活用しているかと思いますけども、この政府の動きに対しての所感をお願いします。

(上定市長)非常にありがたいことだと思います。これまでも松江市はほかの自治体と比べて、企業版も含めて、ふるさと納税の額が多かったわけではありませんが、関心を寄せていただける魅力的なものはたくさんあると思っておりまして、企業に対しても松江に関心を持っていただきたいと常々思っていました。今回、政府のほうで5年間延長という検討がなされているのは我々にとっても非常にいいニュースで、今後もふるさと納税をいただけるよう市としての魅力を高めていきたいと思っています。

(山陰中央新報)松江市文書館についてお伺いします。平成31年3月に整備構想を策定されていますが、今のタイミングでというのは、どういった狙いがあるのでしょうか。

(上定市長)文書館をどこにどういった形で建てるのかについて、新庁舎整備と併せて検討を進めてきました。新庁舎は昨年5月に1期工事が完成し、今、2期工事をやっており、来年の秋には建物が完成する予定で、引っ越し等を行い、全体のグランドオープンを再来年の5月に予定しています。文書館は、現在、環境エネルギー部が入っている環境センターの活用を予定しています。再来年に環境エネルギー部が新庁舎に入ってきて、その後に環境センターを文書館として整備するもので、そういった一連の全体の流れの中で、このタイミングでパブリックコメントを行い、それを踏まえて整備を進めていく計画としています。

(山陰中央新報)文書館をつくるということで、これは、例えば文書の保管スペースが圧迫されているとか、そういった背景もあるんでしょうか。

(上定市長)文書の整備・保管を市民の皆さんにとって分かりやすい・利用しやすい形でしたいということです。歴史公文書や地域の歴史資料など、まとめて市民の皆様に見ていただける、利用できる環境を整えていく必要があると認識しており、そのために文書館を今回新たに整備するものです。

(山陰中央新報)新しく整備される文書館と調査センターの整備費、予算はお決まりですか。

(上定市長)これは新しい建物を建てるのではなくて、あくまで環境センターを改修していくものですので、その改修費用ということになりますね。

(松江城・史料調査課長)来年度に実施設計を行いますので、それを踏まえて金額が固まってくると考えています。

(NHK松江放送局)総合体育館の改修について、完成イメージのところでカジュアルラウンジやスイートラウンジがありますが、こういったものを付け加えることの狙いはどういったところがあるんでしょうか。

(上定市長)狙いの前の話として、新しいBプレミアへの参入基準の中に、こうしたスイートラウンジの設置などが基準として設けられているということが前提としてあります。Bリーグが狙っているところは、プロバスケットボールのエンターテインメント性を高め、かつ地域と一体感を持ってBリーグを盛り上げていくことで、その際に必要となるこういった設備を整えていくべきという考えが底流としてまずあります。それに流れを合わせる形で、松江市としても総合体育館の改修をしようとしているものです。ただ、総合体育館は社会教育施設であったり、防災のための拠点、避難場所などにも指定していますので、そういったときにも使い勝手のいいような形で今回整備していきたいと思っています。あくまで、Bリーグの基準が変わるからということが発端ではありますが、それをうまく活用するといいますか、できるだけ使いやすくしていくための一つのきっかけになると思っています。そういった点も含めて、現在、事業者の皆様とお話をさせていただき、工事を進めていくところになります。

(NHK松江放送局)先ほどおっしゃった社会教育的な面、防災的な面でいいますと、ここに挙げられている以外で何か新しく機能的につけたり、付け加えたり、現時点で検討されているものはありますか。

(上定市長)サブアリーナのLED改修や、トイレの数も増やすことになりますので、通常の防災拠点あるいは社会体育施設としても使い勝手がよくなるものと考えています。

(NHK松江放送局)先ほど原発関連で追加でおっしゃられましたが、先日、中国電力の中川社長からも再稼働、それから今後のスケジュールの報告も受けられたと思います。改めて、今後、中国電力とやっていくこと、さらに求めるもの、受け止めというのはどういうところでしょうか。

(上定市長)令和4年2月の再稼働同意は、特に安心・安全の確保を大前提として同意したものです。今回、再起動なり再稼働、そしてまた営業運転というスケジュールがありますが、安心・安全が確保されているという大前提が崩れては、そもそも再稼働も営業運転開始もあり得ないと思っています。本日報告のあった事象について共有させていただきましたが、予想とは違う状況が生じた場合には、我々は報告をもらう必要があると思っていますし、必要に応じて我々からも立入検査をして、それを当然受けてもらった上で、市民の皆様に安心・安全が確保されているということをお示しする義務があると考えています。何かあった場合には、中国電力には立ち止まって点検をし、場合によっては停止も含めて、必要な、最適な対処をしてほしいと思っています。先般、中川社長とお話ししたときにも、何かあった場合には適切な処置を講ずると確約していただいていますので、何かあった場合に的確に報告をいただく、また、そういったところから信頼関係もしっかり深まっていくものだと思っていますので、我々からも市民の皆様に必要な情報提供をしっかりさせていただきたいと思っているところです。中国電力に対しては、安心・安全が確保される運用を強く、当然ですけど、今後も引き続き働きかけていきたいと思っています。

(中国新聞)総合体育館の改修で、ラウンジができたり観客席数も増えたり、盛り上がりが期待できるかと思いますが、改めて新しいB1の参入に向けて市長からの期待をお願いします。

(上定市長)松江を本拠とする島根スサノオマジックは全国でもトップチームという言い方ができると思います。松江においてバスケットボールを中心としたスポーツを起点に、また、まちを盛り上げていく、あるいはまちの一体感を醸成していくに当たって、スサノオマジックの存在は非常にかけがえのないものと捉えています。今シーズンも好調をキープしており、優勝に向かってぜひ突き進んでもらいたいと思いますし、2026-27シーズンからのBプレミアにおいても、島根スサノオマジックが活躍することを多くの市民が望んでいると思います。市民一丸となって応援に力を入れていきたいと思っています。

(TSK山陰中央テレビ)先ほど、今年の世相を表す今年の漢字、「金」という漢字が選ばれました。市長にとって、今年、世相を表す漢字は何でしょうか。その理由も併せてお願いします。

(上定市長)2週間後の12月26日が今年最後の記者会見になりますので、その際に、一年を振り返り、しっかりお答えしようと思います。もしよろしければ、次回またお聞きいただければと思います。

(日本経済新聞)文書館の件で、現在作っている文書もやがて歴史的文書になるということですが、歴史的文書というのは具体的にどのぐらいの期間のものを想定されているのかと、そのあたりの判断基準についてお考えがあれば。

(上定市長)歴史的な価値があるものを対象としており、現状、保存期間内にあるものは対象から外しています。既に保存期間を終えたもので、かつ歴史的な価値を見いだすものについて、限りある場所に保管していくということになろうかと思います。今後、パブリックコメントも含めて、対象についての厳密化を図っていきたいと考えています。

(松江城・史料調査課長)歴史公文書といいますのは、平成23年に施行された公文書管理法の中では、最大30年の保管期限を過ぎたものに使う言葉です。松江市でこれまで作成した公文書の中には永年保存の文書がたくさんありますが、こうした永年文書も、保存期間を30年までと区切ることになっています。30年を過ぎたもののうち、松江の歴史を知る上で必要なものを歴史公文書として将来に残していきたいと考えています。

(日本経済新聞)松江城のクラウドファンディングで、城主コースが1名限定、家老コースが5名限定ということで、今200万円集まっているようですけども、これらコースに該当するものはあったんでしょうか。

(観光振興課長)今のところ、城主コースも家老コースもありません。ぜひ皆さんの寄附をお待ちしているところです。

(上定市長)ふるさと納税のほうでも一日城主コースというのがありまして、これまで2件応募いただいた実績があります。非常に満足して帰っていただいていますので、今回、クラウドファンディングでも、市内の方も含めてですけども、ぜひ手を挙げていただきたいと思っています。よろしくお願いします。

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