新・高機能消防指令センター稼働

更新日:2025年03月26日

消防本部の新しい高機能消防指令センターが稼働することになりました。火災、事故、事件等がある場合に119番通報をしていただきますが、指令センターは、通報を受信後、災害対応の終息まで、迅速かつ正確に管理する司令塔の役割を担っています。119番通報を受けて現場を特定し、出動指令を出し対応していくことが主な機能となります。平成24年にこの高機能消防指令センターを整備していますが、今月24日に、全面更新して機能強化した上でリニューアルします。

資料P5はイメージ図です。現場からの通報を指令センターで受け、現場を特定し、出動指令を出して、消防車、あるいは救急車が出動して現場に向かいます。現場において、指揮タブレットあるいは救急タブレットという端末を用い、必要な情報を入力します。それが、これら指揮支援、支援情報、情報共有システムに反映され、さらにそれが災害対策室にも共有されることで、的確な指示を指令センターから出し続けることができます。必要に応じて市の防災危機管理課とも連携を図ります。また、こういった情報はデータとして蓄積されますので、活動報告にも反映されることになります。

今回、機能強化を図ったポイントについて4点ご紹介します。

1つ目が指揮支援システムの導入。実際に現場でどういった行動を取るべきかという指導、指揮について、タブレットを活用して情報を一元化できるようになりました。また、現場の情報を電子指揮盤に電子データで掲載することによって現場の指揮隊が同じ情報で統制される状況になります。

2つ目として、情報共有システムの導入により、指令センターと災害対策室と現場の情報共有が円滑に行えるようになります。

3つ目として、タブレット端末(救急タブレット)を導入し、これまでは出動して戻ってからその情報のデータ入力をしていましたが、これが随時可能になり、次の出動に円滑に備えられる状況となりました。

4つ目として、インターネットサービスとの連携により、通報を受けてすぐにGoogleマップで位置を特定することができ、ストリートビューで確認ができるようになります。それに加えて、映像通報システムを今回新たに導入します。口頭で伝えるだけではなく、映像で通報して現場の状況を共有することができるものです。この映像通報システムは、まず119番通報していただきますと受信側にその電話番号が残ります。その電話番号に対してURLを送り、そこから接続していただくということになります。言葉では説明しづらい災害現場を、映像で通報していただくことで、具体的な状況の確認がしやすくなるのに加え、通報者に応急処置を依頼することもできます。例えば心臓マッサージの手順の映像を流すことによって、その場での応急処置がしやすくなるといった点が特徴です。利用方法は非常に簡単で、スマートフォンがあれば利用できます。固定電話やガラケーからは利用できません。事前にアプリのインストール等は必要ありません。GPS(位置情報)をオンにしておけば、そのまま、その現場の場所が分かります。あとは、カメラで撮影した情報が消防指令センターと共有され、消防指令センターから受信した情報を見ながら応急処置を施すこともできるようになります。

3月30日日曜日の午後1時から3時まで、この指令センターを一般公開します。消防本部の4階で見学を受け付けておりますので、ぜひお越しいただければと思います。指令センターのリニューアルによって、市民の皆さんの安心できる、安全に暮らせるという安心感が高まるものと期待しているところです。

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