質疑応答

更新日:2025年03月26日

(読売新聞)消防本部の消防吏員採用について、これまで高卒と大卒が同じ採用枠になっていたのを来年度から見直すということですが、今回見直すに至った理由をもう少し、分かる範囲で教えてください。

(上定市長)一般的な職業試験を受けるに当たって、大卒、高卒、あるいは大学院卒等の区分が分かれているケースは非常に多いと思います。たくさんの方に受験をしていただけるように、また、年齢が違えば当然経験も違いますので、それが公平に判断できるようにということで、今回区分を改めたものです。今まで不公平感が高かったという話があったわけではなくて、むしろ、より公平さを増すために年齢の区分を設けた、公平感を高めたという認識を持っています。

(読売新聞)一般職員の採用試験について、カムバック採用枠を設けるということですが、昨今ニュース等で「アルムナイ」という言葉を聞く機会があります。いわゆる一度退職された方で、ほかで経験を積み、その経験を生かして改めて元の職場に戻るという形ですが、そういった考え方の採用枠ということでよいでしょうか。もう一つ、もしこういう形での事例があって、帰ってきてくれた職員のほうが仕事へのやる気があるとか、何か所感があれば教えてください。

(上定市長)先ほどおっしゃられた「アルムナイ」というのは同窓会のことですね。こういった採用試験・枠を設けている会社はどんどん増えています。一回職場の経験がありますので、当然その職場の経験を生かしやすいというのが一つ。もう一つは、辞めるに至った事情として結婚とか子育てとかあると思いますが、そういった中で、一時退職せざるを得なくても、その後戻ってこれるということは本人にとってもメリットがあり、市役所としても、これまで何年間か勤めてもらって人材育成できていた方に即戦力としてもう一度カムバックして活躍していただけるというのは大変メリットが多いと思っています。

(山陰中央新報)本日朝、松江城の公園内で松の木が倒木したという話を伺っています。市長の受け止めと、撤去の予定、対策など、今後の動きが決まっていれば教えてください。

(上定市長)本日の早朝、松江城の二の丸下の段の北東部になりますが、クロマツが根本から倒れる形でお堀の川に落ちました。早朝だったことと、お堀の石垣の横ですので人が通るようなところではないこと、堀川遊覧船の航路にも当たっていないことから、けがをされた方とか、倒木によって何らかの影響を受けた方はいらっしゃいません。ただ、その木が倒れたことによって石垣が一部崩れており、復旧が必要になる状況です。

昨年来、皆様にも共有していましたが、松江城において、木が腐って中が空洞化するなどの危険木が存在していました。たくさんの人が通る場所など速やかに伐採が必要なものは伐採していますが、本日倒れたこの木については令和7年度に伐採対象としていたものでした。この場所は、今はまだ倒木を撤去できていないため立入禁止にしていますが、そのほかのエリアで倒木の危険があるというところはありません。堀川遊覧船の運航にも支障がない場所ですので、遊覧船も休止等はしていません。今後、撤去をした上で、石垣の修復については文化庁の許可なども必要になってきますので、協議の上で速やかに進めたいと思っています。

松江城は市民の皆さんの誇りで、愛着を感じていただける場所ですし、散歩等で日常的に訪れている方もあります。そういった方が安心して、安全に回っていただけるよう環境整備は重要と認識しており、今回の倒木についても、人命等には関わりはなかったものの、やはり再点検をすることによって、危険がある箇所についてはしっかり押さえた上で対応していく必要があると感じているところです。また今後、さらに安心・安全が徹底されるように努めていきたいと考えています。

(山陰中央新報)石垣の補修に関しては文化庁などと協議の上で速やかに進めるということですが、倒木の撤去は、例えば3月末以内など、時期の目途は立っているんでしょうか。

(上定市長)今のところ3月末の着手を目途に撤去作業を進める予定です。

(山陰中央新報)今回倒れた木は令和7年度に伐採の対象にしていたという話ですが、この令和7年度に伐採を予定していた理由はどういうことですか。

(上定市長)伐採作業員の手配等も必要になってきますので優先順位をつけてやっています。場所としての危険度や倒木の可能性が高いものから優先的に取り組んでいますので、その中で、今回の倒木は令和7年度に伐採すると位置づけていたものです。

(山陰中央新報)ほかに、令和7年度に伐採予定のものはありますか。

(上定市長)あります。今後、もう一度チェックをした上で、仮に早めに取り組んだほうがいいものがあれば、できるだけ早めに取り組みたいと思っています。

(読売新聞)松江城の敷地内で、人命等に関わるようなところの木に関しては伐採しているということでいいですか。

(上定市長)立入禁止にしているところ以外の、皆さんが日常的に通行していただく場所の危険木は既に対応しています。現在通行できる範囲についての危険性はないと認識しています。

(時事通信)島根原発の関係でお聞きします。島根県と中国電力が4日に職員人件費に関しての財源協力協定を結びました。中国電力から島根県を通じて松江市も職員人件費の交付金を受け取ることになりますけれども、受け止めを改めてお願いします。

(上定市長)島根原発が存在していることによって、本市の場合は防災部に原子力安全担当を置いています。そのほかにも、モニター等も継続的にしていたり、また原子力防災訓練等も実施しています。そういった中で、それに見合う人件費を負担いただいて、それを拝受することは、極めてすんなり受け入れられるものと感じています。これまでも島根県と協議の上、対応してきたところですので、それが実行に移されたものと受け止めています。

(毎日新聞)松江城の倒木の話に戻りますが、石垣はどれぐらい壊れている状況ですか。

(上定市長)石垣と木が接触した部分が崩れている状態で、石垣の下の方まで崩れているとか、大規模に崩落している状態ではありません。あくまで一部が倒木によって傷つけられて破損している状態です。

(毎日新聞)補修は文化庁と協議が必要ということですが、補修には国からの予算が出るということですか。

(松江城・史料調査課長)松江城は国指定史跡になっており、石垣修理とか環境整備に関しては、国の補助金を受けて事業を実施することになっています。ただ、ケース・バイ・ケースのところもあり、今回の場合、石垣が部分的に崩落しています。修理方針や財源のことなど、今後文化庁と協議しながらということになります。

(毎日新聞)ということは、3月末までに倒木したものを撤去して補修できるタイミングというのはまだ分かっていないということなんですか。

(上定市長)そうですね、まだ日程が立ってはいません。

(山陰中央新報)松江城の倒木に関して、昨年の調査段階では、危険な木があるエリアは立入禁止区域としているという話がありましたが、この木は立入禁止区域にあったものでしょうか。

(上定市長)この木はお堀側の一番端っこのところにあります。ですので容易に近寄れるところではないことから、あえて立入禁止区域として仕切ってはいませんでした。

(山陰中央新報)立入禁止区域ではないけれども、人が立ち入れる場所ではなかった。

(上定市長)そうですね。

(山陰中央新報)倒木の長さ、高さや大きさは分かりますか。

(上定市長)高さ21メートル、幹の直径が1メートルのクロマツです。

(日本経済新聞)まつえ水素活用協議会について、資料P24によると、水素の情報共有に加えて活用に向けた検討を推進ということですが、その活用に向けた検討というのは具体的にどういうもので、どういう成果というか具体的に何かをやっていくイメージなのか、あるいは松江市モデルという形で何か計画的なものをつくるとか、どういう着地点を想定されているのかを教えてください。

(上定市長)今の段階でまだ具体的に協議会を開いて協議を進めている状況にないものですから、あくまで想定の話になりますが、脱炭素先行地域に共同提案をさせていただいた企業を中心として、今後、水素をどのように活用できるのかといった協議に入りたいと思っています。社会を大きく変えていく一つの大きな要素になりますので、たくさんの事業者の皆さんに賛同いただいて検討を進めていきたいと思っています。協議会に入っていただけそうな見込みとしては、産官学、金も含めて、勉強会に参加していただいた皆さんを基本に声をかけていきますので、何か特定の分野に収まるものではなく、むしろ皆さんにとってどういった使い方、どういった運び方がメリットがあるのかというところから検討を進め、松江市独自のモデルとして機能するかどうかといったことを専門家の意見も聞きながら検証していくというプロセスを今のところは想定しています。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム