松江市宿泊税条例 12月1日施行

更新日:2025年04月10日

宿泊税条例の施行が決まりましたので、それについての報告です。

宿泊税導入に向けた検討をこれまで進めてきました。令和5年2月にMATSUE観光戦略プランを策定し、その中で宿泊税の導入検討をキープロジェクトと位置づけ、「松江市新たな観光財源検討委員会」を設置しました。この委員会を4回開催し、報告書を市に提出いただいています。その後、令和6年4月から6月にかけて宿泊税に関する運用基本方針(案)をつくり、パブリックコメントを実施しました。またあわせて、宿泊事業者向けの説明会やアンケートなども実施しています。ここで出てきた意見をもう一度検討委員会に諮り、さらにまた追加報告を受け、これを踏まえて去年9月に宿泊税制度に関する基本方針を策定しました。その後、去年12月に松江市議会に宿泊税条例を諮らせていただき、12月18日に可決、そして、総務省との協議が必要になる事項ですので、総務省に協議していました。今月21日、総務大臣同意が取れ、宿泊税条例を公布し、今後、宿泊税を課税させていただくという運びになります。

宿泊税の課税根拠については、松江市宿泊税条例第1条にうたっています。国際文化観光都市としての魅力を高めるとともに、持続可能な観光地として発展することを目的として宿泊税を課すものです。

宿泊者の方が納税義務者となり、宿泊施設で支払いいただくこととなります。この際、5,000円未満の宿泊料金の場合には課税が免除されます。5,000円以上の場合には、宿泊税として1泊200円を宿泊施設に支払いいただいて、特別徴収義務者となった宿泊施設が松江市に対して宿泊税を納税する流れとなります。

宿泊税の使い道については、MATSUE観光戦略プランに4つ掲げています。魅力ある観光素材の磨き上げ。快適に過ごせる環境づくりと利便性向上。松江の魅力発信と顧客の創造。観光地松江の土台づくり。要は宿泊者の受入れ環境やサービスの質向上を図るために活用していきたいと考えているものです。観光のみならず、宿泊税の名のとおり、目的を問わず宿泊された方に納めていただくものとなりますので、宿泊者の利便性向上、中でも国際文化観光都市松江の魅力を高める観光振興に寄与するものを中心として考えているところです。

松江市新たな観光財源検討委員会の報告書の中に優先的に取り組む施策として書いてあるのが、マーケティングとプロモーション。旅行スタイルが刻々と変化する中で、そのトレンドを踏まえた上でプロモーションを図っていく、それによって効果を上げていくといった施策。また、とりわけ観光客が減少する冬季や梅雨時期の、いわゆるオフシーズン対策。また、観光地域づくりの司令塔となる観光推進組織をつくっていくためにこの宿泊税を用いていくという計画を立てています。

今後のスケジュールですが、宿泊事業者向けの説明会(制度概要)を今年5月から始めることにしており、7月からは実務担当者向けの説明会も開催する予定です。6月以降は、宿泊事業者の皆様がレジシステムを改修するときの補助金制度を設けたいと考えており、その申請受付や、宿泊税についての駅、空港など公共交通機関や施設での広報、またSNSによるPRなども進めていく予定としています。12月1日に条例施行、宿泊税の課税スタートとなります。

これから宿泊事業者の皆様向けの説明会、あるいは制度的な周知を図ってまいりますので、不明な点については、市担当課まで問い合わせいただければと思います。

宿泊していただく方に気持ちよく宿泊税を払っていただいて、また松江の地を訪れたいと感じていただけるように使っていきたいと考えています。皆様ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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