松江城の樹木管理 ~危険木対策~

更新日:2025年04月10日

3月13日の定例記者会見のときに説明させていただきましたが、3月13日未明に松江城二之丸下ノ段北東部の堀の石垣上にあったクロマツが倒木しました。令和4年のときの写真をみるとちょっと傾いているのがわかるかと思います。倒木時に石垣に接触し、石垣が上から0.8メートル、幅2.5メートルの範囲で損壊した状況です。倒木の原因ですが、幹が傾いていたことと、根が腐朽していました。キノコ類の菌糸付着が確認できています。根が非常に弱くなっていて樹木が自分の重さに耐えられなくなって倒木したものと推測しています。今日時点での対応状況としては、倒木箇所の周囲は立入禁止にしています。一方で、堀川遊覧船の運航等には支障がありませんので、遊覧船は通常どおり運航しています。今後の対応として、明日3月27日から倒木の撤去作業に着手します。段階的に進め、4月2日頃までの予定にしています。それと、石垣が崩れている部分は、文化庁と協議をした上で、修復方法やその実施時期についても協議をします。

これ以外の危険木対策については、昨年度来、継続的に実施しています。今年度の危険木対策としては、令和6年6月に馬溜でクロマツが倒木したことを受け、樹木医による緊急点検を実施しています。その結果として、通行の多いエリアを中心に樹木伐採、剪定にかかっており、59本を伐採、33本を剪定しました。年度末もさらに伐採を進める予定としています。令和7年度においても速やかに実施していく方針で、令和6年度に実施した診断に基づき、通行の多い場所を中心に、伐採あるいは樹木の高さを下げるための剪定を実施します。伐採27本、剪定49本が対象となっています。また、北側のお堀沿いの部分を鎮守の森といいますが、ここは今も立入りを制限している区域で、危険度診断を今後実施していく予定としています。

松江城天守の国宝化から今年10周年を迎えており、たくさんの方に訪れていただきたいと思っていますが、皆様が安心して安全に訪れていただくのが大前提です。そのための適正な保守、管理に努めていきたいと思っています。また、こちらで徹底的に調査はいたしますが、皆様におかれては、危険箇所が認められた場合には、連絡等をいただければと思っています。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム