育児休業中における短時間保育の制度について(受付日:2025年5月2日)
寄せられたご意見
休業中における短時間保育の制度について、以前より複数の市民から改善を求める声が寄せられていることと思います。しかし、これまでのご回答は何年も変わらず、決まりごとの説明にとどまるものが多く、率直に申し上げて現状に強い不満を感じております。私たちの声が本当に届いているのか疑問に思うほどです。
現在、保育短時間が適用されている理由として、パート勤務中の方や離職された方などとの公平性を保つ観点が挙げられていますが、育児休業中の家庭とこれらの方々が同じ扱いになることに納得がいきません。たとえば、生後間もない第二子を育てながら、第一子の保育園への送迎を行うことは、母親にとっても新生児にとっても大きな負担です。保育時間が短縮されることで、これまで父親が対応できていた送迎が難しくなり、産後の母親が担わざるを得ない家庭も多く存在します。特に、雨の日や第二子が眠っているときに無理に起こして連れて行くことへの罪悪感や心配は計り知れません。中には、やむを得ず家と保育園が近いからという理由で、生後間もない赤ちゃんを自宅に一時的に残して送迎に出る家庭さえあります。何が起こるかわからないこのご時世にそのような行動が選択肢に入ってしまう状況自体が非常に危険であり、見過ごすべきではありません。この制度は一体誰のためのものなのでしょうか。
家庭の実情や、保護者と子どもたちへの負担を十分に考慮した制度となっているとは言い難く、むしろ現場に混乱と不安を招いています。また、お金を出せば延長保育が利用できるといった説明がありますが、まるで負担をお金で解決するような印象を受け、非常に残念で違和感を覚えます。子育て家庭の実情に寄り添う姿勢が感じられず、納得できません。
今後子どもを育てていく家庭のためにもこの声をどうか真摯に受け止め、現行制度の見直し、そして早急かつ具体的な改善策の検討・実施を強く要望致します。
「育休中」とはいえ、産後はフルタイムで働くよりもしんどいことも多く、育休中であっても「保育の必要性」は十分にあると感じます。
それにもかかわらず、育児休業中は「休み」とみなされ、「保育の必要がない」「育休中に保育園を利用するのはずるい」といった意見があるとしたら、第二子以降の出産へのハードルは一気に高くなってしまいます。結果として、少子化にますます歯止めがかからなくなるのではないかと感じます。
児童手当の増額や保育料の減額など、経済的な支援はもちろん重要ですが、親のメンタル面への支援もそれと同じくらい大切です。
保育時間の短縮や、場合によっては保育園からの退園を迫られるようなことがあると、産後の心身をゆっくり休めることができず、産後うつなど精神的な不調を抱える親が増えてしまうのではないかと思います。
産後の経済的・精神的な支援がより一層整備され、誰もが安心して子どもを産み育てられる社会になることを、心から願っています。
ご意見に対する回答
ご指摘いただきましたように、本市では、育児休業中の保護者のお子様について、保育所における標準時間の保育サービスの利用はお控えいただいており、短時間の保育サービスのみ利用していただけます。
これは、市内の保育士数や保育施設の受入れ能力が限られる中で、就労中の保護者や、保育サービスが受けられなければ就労できない保護者の方を優先して、お子様をお預かりするための決まりとなります。
この制度は、保護者ほか関係者の皆様からのご意見やご要望を踏まえて、令和2年4月から施行しているものですが、運用を始めてから5年が経過する中で、改めて保護者をはじめとする関係者の方々にご意見を伺う予定としております。
本市としては、母親の妊娠前から、こどもが生まれて大人になるまで、皆様のニーズを踏まえた子育て支援の充実・強化を図りたいと考えており、ご意見を踏まえて、育児休業中の保育時間のあり方についても検討してまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2025年07月03日