松江城の立木について(受付日:2025年7月15日)
寄せられたご意見
今回、松江城の景観(立木)についての意見です。
わたしは、城山周辺の歩道をジョギングや散歩でほぼ毎日利用していますが、無造作に生い茂った松などの樹木によって美しい天守や石垣がほとんど見えないのが残念でなりません。
また、堀川遊覧船が宇賀橋付近に差しかかっても、立木にさえぎられて天守がほとんど見えません。
先日は、古木が倒れるという事例もありましたが、人的被害がなかったのは幸いでした。
江戸時代の城山には、これほどの立木はなく、城下から天守が望めたと思います。
そこで、県庁前バス停から宇賀橋付近までを視点場として、天守や石垣が見えるように城山東側の立木を整理伐採することはできないでしょうか。
周辺歩道や松江歴史館、乗船場、堀川遊覧船などから天守を見ることができ、観光客や市民には喜ばれるし、倒木に対する安全度も向上することから、まさに一石二鳥と思います。
予算の関係もあるとは思いますが、国宝にふさわしい松江城とするためにも、ご一考いただければ幸いです。
ご意見に対する回答
本市のシンボルであり市民の誇りである国宝松江城の環境整備につきましては、本市が平成29年に策定した「史跡松江城保存活用計画」に基づき、その価値を保全・向上すべく十全に取り組んでおります。
ご指摘いただいた、城内の立木につきましては、定期的に枝木を剪定するとともに、石垣を損壊させる恐れがある場合や、天守近くまで成長し火災の延焼が懸念される場合など、文化財に悪影響を及ぼす樹木は速やかに伐採することとしております。
加えて、松江城周辺からの良好な景観が保全されるよう、専門家に意見を伺いながら、天守の眺望を確保するための計画を作成しているところです。
江戸時代から城内に植生する樹木に関しては、その歴史・文化的価値を捉えて、基本的に保存に努める一方で、近年の猛暑や大雨、細菌の付着などによって、立木の腐朽・腐食が進む状況を踏まえて、倒木の危険性調査に基づき伐採など必要な措置を講じております。
令和6年度は、安全対策などの観点から59本の樹木を伐採したところ、市民の皆様から「松江城の景観・眺望が良くなった」とのご意見を多数頂戴しました。
本市としては、今後も来訪される方の安全を第一に、眺望の確保や景観保全にも鑑み、樹木の伐採や剪定を行ってまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2025年11月06日