新幹線の整備推進について

更新日:2023年02月01日

 この中海・宍道湖・大山圏域を含む山陰地方では、新幹線や高速道路などの基幹的な社会基盤整備が、他の地域と比べて遅れをとってきました。このことが、山陰地方の人口や産業を流出させ、他の地域との格差を拡大させる要因の一つとなっています。

 この圏域には、昭和48年、全国新幹線鉄道整備法に基づく基本計画路線に決定された「山陰新幹線」と「中国横断新幹線」の2路線が存在しますが、いずれも45年以上にわたり進展をみていない状況となっています。

 次の世代に「新幹線」という資産を残すため、まずは、2つの新幹線の整備計画路線格上げをめざし、取り組んでまいります。

新幹線について

山陰新幹線

 大阪市から鳥取市付近、松江市付近を経由して下関市に至る基本計画路線です。

中国横断新幹線(伯備新幹線)

 岡山市を起点に、松江市までを結ぶ基本計画路線です。

新幹線の必要性

日本列島を「新幹線ネットワーク」で結ぶ意義

 日本列島を「新幹線ネットワーク」で結ぶことは、我が国の喫緊の課題である「人口減少・少子高齢化」「東京一極集中による地方都市の衰退」に歯止めをかけ、「国土の均衡ある発展」と「地方創生」の実現のほか、「大規模災害時の代替機能の確保」、本州西部地域の発展による「日本海国土軸の形成」など国益にも大きく寄寄与します。

中海・宍道湖・大山圏域への導入効果

 中海・宍道湖・大山圏域は、約65万人の人口集積があり、日本海側では、新潟、金沢に次ぐ3番目の都市圏を形成しており、これからも大きく発展していく可能性を持つ地域です。

 この魅力的な圏域と、山陽側、関西圏等の都会地を結ぶ新幹線が整備されれば、大幅な時間短縮となります。

 その結果、「定住促進、観光・ビジネス交流の拡大」「新たな設備投資等」による大きな経済波及効果が図られ、「地方創生」の実現が期待されています。また、災害に強いと言われている新幹線が導入されれば、「圏域の強靭化」につながります。

新幹線導入による時間短縮効果

松江−鳥取間

現行約1時間20分

開通後約40分(約40分の時間短縮!)

松江−岡山間

現行約2時間40分

開通後約45分(約1時間55分の時間短縮!)

松江−大阪間

現行約4時間弱

開通後約1時間半(約2時間半の時間短縮!)

【出典:京都大学大学院工学研究科藤井聡研究室試算】

新幹線の整備推進に向けた取り組み

山陰新幹線

山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議

 山陰新幹線の整備推進を図るため、2府5県の52市町村で構成する「山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議」(会長:深澤義彦鳥取市長、副会長:松浦正敬松江市長、松崎晃治小浜市長)を通じて、国等への要望活動や決起大会の開催、調査研究等を行っています。

「山陰新幹線」の取り組みの詳細は、以下のリンクをご覧ください

山陰新幹線京都府北部ルート誘致・鉄道高速化整備促進同盟会

 京都府5市2町の自治体、議会、商工団体、観光団体等で構成する「山陰新幹線京都府北部ルート誘致・鉄道高速化整備促進同盟会」(会長:多々見良三舞鶴市長)では、「山陰新幹線京都府北部ルートの誘致」等をめざした取り組みを行っています。

「山陰新幹線京都府北部ルート北部ルート誘致・鉄道高速化整備促進同盟会」の詳細は、以下のリンクをご覧ください

中国横断新幹線(伯備新幹線)

中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議

 中国横断新幹線(伯備新幹線)の整備推進を図るため、中海・宍道湖・大山圏域の市町村、市町村議会、経済団体の計44団体で構成する「中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議」(会長:松浦正敬松江市長)が、令和元年5月22日、設立しました。

 今後は、国等への要望活動や総決起大会、調査研究を行うほか、市民の皆様への広報活動を進めていきます。

「中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議」の詳細は、以下のリンクをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

まちづくり部 交通政策課
電話:0852-55-5661/ファックス:0852-55-5915
お問い合わせフォーム