表彰工事概要(平成30年災101・100号施設(道路)災害復旧工事)

更新日:2023年02月01日

表彰工事の概要

表彰業務概要
部門名 一般土木工事(中規模)
工事名 平成30年災101/100号施設(道路)災害復旧工事
工期 平成31年3月12日から令和元年7月31日まで
工事場所 大庭町
表彰事業者名 松浦造園株式会社
代表者名 代表取締役松浦隆介氏
表彰技術者名 主任技術者木宮敏氏
工事概要
  • 施工延長L=40.0メートル
  • 盛土工一式
  • ふとんかご工L=72メートル
  • ベンチフリューム300 L=44メートル
表彰理由 本工事は、平成30年の台風24号により被災した農道を復旧したもので、大規模な法面崩壊の現場でしたが、施工時の二次災害防止の仮設計画並びにきめ細かい地元住民対応等を行い、安全に早期完了が図れました。また、出来形、品質管理も良好で出来映えも良く、全体として優良な工事でした。

現場レポート(表彰工事紹介・技術者インタビュー)

水の流れる人工水路が設置された農道の写真

平成30年9月に日本列島を通過した台風24号は、全国各地に甚大な被害をもたらした。松江市でも大雨によって各地で土砂崩れ等が相次ぎ、大庭町の山間部に位置する本工事の工事場所では、畑の法面が農道に向かって、約50メートルにわたり大きく崩落した。このように農地や農業用施設が被災した場合、一定の要件に該当すれば、農林水産業の維持の観点から国の補助事業の対象となり、松江市が主体で災害復旧事業を実施する。本工事も、この対象として行われた。

法下に金属製のかごに砕石を詰めた「ふとんかご」とよばれる構造物が設置された101/100号施設の写真

本工事の表彰技術者である松浦造園株式会社の主任技術者(当時)木宮敏氏は、受賞の感想について「輝かしい賞を頂戴し、感動しています。工事期間中の皆様のお陰だと感謝しています。」と述べる。本工事は崩壊した法面を整地し、新たな法面をつくるものである。崩れた土砂を相手にする作業には危険がつきまとう。「二次災害を防止するため、安全管理を徹底することを心掛けました。」と木宮氏は話す。また、工事場所には水が湧いており、その処理についての検討がなされた。「現場内の湧水をどう処理するか、施工方法の検討と決断に苦労しました。」と木宮氏は振り返る。さらに、法面を補強するため、法下に金属製のかごに砕石を詰めた「ふとんかご」とよばれる構造物が設置された。

代表取締役の松浦氏と主任技術者の木宮氏が表彰状を手にして並んでいる写真

松浦造園株式会社
(写真左)代表取締役 松浦氏
(写真右)主任技術者 木宮氏

木宮氏は、仕事における今後の目標について「さらなる技術力の向上と、作業従事者が作業しやすい環境を作ることです。」と話す。建設業については「チームとして物事を最後まで成し遂げる喜びと、同じ製品をつくることがなく、同じ現場はないというやりがいがあります。」と、その魅力を語る。これから建設業界を目指す人には「新しいことに常に挑戦していく気持ちを養ってください。」とエールを送った。

最後に、木宮氏が所属する松浦造園株式会社について紹介してもらった。「“ストップ温暖化”弊社は『環境と緑の創生』に取り組んでいます。」

近年、自然災害は猛威を振るう一方だが、復旧事業に携わる数多くの技術者の努力によって、暮らしが支えられている。

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(注意)本記事の内容は取材当時のものです。

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