消防団員の報酬見直しについて(受付日:2023年3月9日)
寄せられたご意見
私は現役の松江市の消防団員です。消防団員の出動報酬が見直されると伺いました。
年間支払われる年報酬は4,000円程度、災害時の出動報酬は2,000円程度引き上げられる予定となっております。
一方で、毎月行っておりますポンプの整備・巡回等、平時の活動の日当は大幅な減額となる見込みです。今までは日額3,000円が支給されていましたが、来年度からは日額1,000円となります。3分の1です。
ポンプの整備・巡回はおおよそ1時間半から2時間程度の作業となります。時給換算したら500円から666円となります。県の最低賃金を下回ることとなります。
消防団員はボランティア精神に則り活動をしており、お金の話はあまりしたくはありませんが、松江市は消防団活動を軽んじているのではと感じざるを得ません。
一見、年報酬が多少高くなり、待遇が改善されたように見えますが、実際のところは平時の報酬は大幅に減ることとなるので、年間の正味の支給総額は減るのではと見込まれます。
私は既に10年近く消防団に在籍しており、先(引退)が見えております。若い世代を消防団に勧誘する立場でもあります。今でも厳しいですが、このように待遇が悪化し、消防団の活動が軽んじられているのではと思われる状況になれば、ますます勧誘が難しくなるのではと危惧しております。
消防団は水防団も兼ねております。火災は少なくなっており、その点では消防の業務は減っているかもしれませんが、昨今の異常気象のなかで、水防を担う地域の消防団役割はますます重要になってきているのではと個人的には感じております。こうしたなか実質的な消防団の待遇悪化は解せません。松江市の対応に疑問を抱いております。
ぜひとも再検討をお願いいたします。
ご意見に対する回答
ご存知のとおり、松江市消防団員の平時の活動内容は、1時間程度を要する巡回、2~3時間程度を要する訓練、短時間でも危険が伴う警戒活動など様々であるものの、これら活動にかかる報酬については、内容にかかわらず同額に設定しておりました。
こうした中、令和3年4月に国から「消防団員の報酬等の基準の策定等について」の通知があり、年額報酬や災害出動時の報酬標準額の提示に併せて、災害出動以外の報酬については、「出動の態様(訓練や警戒等)」「業務の負荷」「活動時間」を勘案した出動報酬とすることが示されました。
この通知を踏まえて、他自治体の状況も確認のうえ、今般、本市消防団員への年額報酬及び災害出動に係る報酬を増額改定したほか、災害出動以外の報酬について出動の様態等に合わせて細分化するなど新たな報酬の基準を策定し、消防団員の処遇改善を図ることといたしました。
なお、このたびの見直しは、方面団長会議を通じて消防団の皆様と協議のうえ、活動に見合った対価が消防団員の皆様に支給されるよう適正化を図ったものであり、決して消防団活動を軽んじるものではありません。
また、今回の見直しに合わせ、処遇改善の一環として、令和5年度から消防団員の皆様に報酬が直接届くよう支給方法を変更いたします。
本市として、地域における消防団の重要性は増しているものと認識しており、引き続き消防団員の皆様が活動しやすい環境となるよう取り組んでまいります。またお気づきのことがございましたら、松江市消防本部消防団室(電話:0852-32-9113)まで、ご意見をお寄せいただけますと幸いです。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2023年05月24日