堀尾吉晴公共同研究会

更新日:2023年04月05日

現在の愛知県大口町で生まれ、織田・豊臣・徳川に仕えて全国各地で功績を挙げ、島根県松江市で亡くなった戦国時代の武将、堀尾吉晴。

謎に包まれている吉晴の人物像や功績を明らかにするため、堀尾氏に縁のある自治体が集まり、本研究会は立ち上がりました。

団体の概要

目的

戦国時代の武将『堀尾吉晴』の生涯を通した人物像を調査研究によって明らかにし、共通の歴史認識を持つとともに、関係自治体の交流を深化させ、『堀尾吉晴』に関する史跡の歴史的・文化的価値向上を図ることを目的としています。

構成

本研究会は、吉晴に縁のある自治体で組織されています。

構成自治体

  • 島根県松江市:吉晴がまちのシンボル『松江城』を築城し、現在の松江のまちづくりの基礎を築いたまち。
  • 島根県安来市:関ヶ原の戦いの後、出雲・隠岐の統治を任された吉晴が最初に入城した、月山富田城があるまち。
  • 愛知県大口町:吉晴の出生地『御供所村(ごごしょむら)』があったまち。

オブザーバー(平成29年度より参加)

静岡県浜松市:小田原の北条攻めのあと、吉晴が12万石の知行で浜松城主となり、浜松城に石垣を築いて天守を建てたまち。

これまでの活動について

パンフレットの制作

堀尾吉晴の生涯と足跡を描いたパンフレットを制作しました。このパンフレットは各市町の歴史関連施設や各種イベントにて配布していますので、是非ご覧ください。

戦国交渉人堀尾吉春の一生と書かれたパンフレットの表紙と、見開きページの写真

報告会

松江堀尾会設立10周年記念事業の一環として、本研究会の報告会を行いました。

概要

  1. 日程:平成30年6月17日(日曜)13時から15時
  2. 会場:興雲閣2階
  3. 報告内容
  • 堀尾吉晴は本能寺の変で名を変えたか(松江歴史館西島様)
  • 堀尾氏がもたらした出雲石造文化の源流を探るー来待石製石塔に見る堀尾氏に関する新知見ー(松江市史料編纂課稲田様)
  • よみがえる浜松城ー最新発掘成果報告ー(浜松市文化財課鈴木様)

当日の様子

当日は70名の方が報告会に参加され、堀尾吉晴に関する最新の知見について熱心に聴講されました。

スクリーンの前に置かれたマイクスタンドの前に立ち、挨拶をする男性を参加者の方々の後ろから撮影した写真

1:副会長の鈴木大口町長からご挨拶

スクリーンにこれまでの取り組みについての資料が映し出されスクリーン右側の席に座った男性がマイクを持って話をしている写真

2:事務局から取組のご説明

スクリーンに筆で書かれた文字が映され、スクリーン右側の席についた男性がマイクを持って喋っている様子を、向かって右側から撮影した写真

3:『堀尾吉晴は本能寺の変で名を変えたか』

スクリーンに写真付きの資料が映し出され、スクリーン右側に立つ男性がマイクを持って喋っている様子を向かって右側から撮影した写真

4:『堀尾氏がもたらした出雲石造文化の源流を探る』

2枚のホワイトボードが置かれたステージで、右側のホワイトボードの近くに立ち話をしている男性の写真

5:『よみがえる浜松城』

2枚のホワイトボードが置かれたステージで、参加者の方々の正面を向いて話をしている男性の写真

6:安来市大谷文化財課長からご挨拶

全国各地から一次史料収集

吉晴公の生涯を明らかにすべく、堀尾氏一族に関する一次史料について、全国の自治体・博物館や図書館等・堀尾氏に縁のある地の寺社等へ、一次史料の有無についてアンケート調査を行いました。

個人の皆様へ

堀尾氏に関する史料を所蔵していらっしゃる場合、是非、本ページ最下部のお問い合わせ先まで情報をお寄せください。

共同視察

吉晴の縁の地に関する共通認識を持つため、本研究会の構成3自治体による共同視察を実施しました。

概要

  1. 日程:平成29年9月27日から29日
  2. 視察先
  • 春光院(京都市):吉晴の菩提寺
  • 佐和山城(彦根市):吉晴が4万石の城主として入城
  • 浜松城・二俣城・鳥羽山城(浜松市):吉晴が12万石の城主として浜松城に入城。堀尾氏が二俣城・鳥羽山城を改修。

研究報告書の発刊

堀尾吉晴の人物像を捉えるため、「城郭」「文献」「石造物」の3つのテーマから調査研究を実施し、5年間の調査研究の成果として研究報告書を発刊しました。本研究報告書は、下記のPDFファイルでの公開の他に各都道府県立図書館に配布しておりますので、是非ご覧ください。

堀尾吉晴についてまとめられた4冊の研究報告書が扇形に重ねて置かれている写真

堀尾吉晴公共同研究会の解散について

本研究会は、令和3年3月31日をもって解散いたしました。5年間の調査研究活動にあたり、アンケート調査などにご協力をいただきました皆様には感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

研究会は解散いたしましたが、今後も関係自治体と連携を図り『堀尾吉晴』の知名度向上に努めて参ります。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 政策企画課
電話:0852-55-5173
ファックス:0852-55-5535
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