帯状疱疹

更新日:2025年02月05日

帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。

水疱が見られる2~3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱の多発や発熱などの症状がみられることもあります。通常は2~4週間で皮膚症状がおさまります。

こどもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。

原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては、成人の9割以上が抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

予防と治療

予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。

さらに、50歳以上の人については、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。

治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、痒みや痛みのあとに水疱が出現したりしたときは、できるだけ早く受診しましょう。

高齢者の方を対象とした帯状疱疹の定期予防接種について(令和7年度から)

国の方針により、令和7年4月から高齢者の方を対象とした帯状疱疹ワクチン予防接種が、予防接種法に基づく定期予防接種となる予定です。詳細については以下のリンク先をご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

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