高齢者帯状疱疹予防接種

更新日:2025年03月06日

国の方針により、令和7年4月から高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチン予防接種が、予防接種法に基づく定期予防接種となる予定です。

現時点で国から示されている概要を以下のとおりお知らせします。

なお、本方針は確定したものではありません。国からの正式な決定、通知が発出され次第、改めてお知らせします。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

帯状疱疹は、過去に水痘にかかった時に体の中に潜伏した、水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水泡が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。

令和7年度の対象者

松江市に住民登録している人で、令和7年度(令和7年4月1日から令和8年3月31日まで)に以下のいずれかに該当する人です。

なお、対象者には令和7年4月上旬ごろに予診票を郵送する予定です。

(注意)令和6年度までに帯状疱疹ワクチンの接種を完了している人は対象外ですが、以下の対象となる人で、当該予防接種を行う必要があると医師が判断した場合は対象となります。

令和7年度中の年齢が65歳の人

対象者
令和7年度中の年齢 対象者の生年月日
65歳 昭和35年4月2日から昭和36年4月1日生まれの人

令和7年度中の年齢が下記の表に該当する人(令和7年度から令和11年度までの経過措置)

対象者
令和7年度中の年齢 対象者の生年月日
70歳 昭和30年4月2日から昭和31年4月1日生まれの人
75歳 昭和25年4月2日から昭和26年4月1日生まれの人
80歳 昭和20年4月2日から昭和21年4月1日生まれの人
85歳 昭和15年4月2日から昭和16年4月1日生まれの人
90歳 昭和10年4月2日から昭和11年4月1日生まれの人
95歳 昭和5年4月2日から昭和6年4月1日生まれの人
100歳 大正14年4月2日から大正15年4月1日生まれの人

経過措置で受けることができる年齢であり、5年ごとに定期接種を受けられるということではありませんのでご注意ください。

令和7年度中の年齢が101歳以上の人(令和7年度のみ)

対象者
令和7年度中の年齢 対象者の生年月日
101歳以上 大正14年4月1日以前の生まれの人

101歳以上の人は令和7年度に限って全員対象となります。 

下記の障がいを有する人

満60歳以上満65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する人(免疫機能の障がいで身体障がい者手帳1級相当)

 

自己負担金

あり(金額は未定です)

 

実施場所

帯状疱疹予防接種実施医療機関(調整中です)

 

使用する帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研の乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」®)と組換えワクチン (GSK 社のシングリックス®)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

ワクチンについて
ワクチンの製品名 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」® シングリックス®
ワクチンの種類 生ワクチン 組換えワクチン
接種方法 皮下に接種 筋肉内に接種
接種回数 1回 2回
接種間隔 通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種

いずれのワクチンも、医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチンなどの他のワクチンと同時接種が可能です。ただし、生ワクチン(阪大微研)については、他の生ワクチンと27日以上の間隔を置いて接種する必要があります。

(厚生労働省「帯状疱疹の予防接種についての説明書」より引用)

帯状疱疹ワクチンの効果

帯状疱疹ワクチンの効果については以下のように報告されています。

ワクチンの効果
  生ワクチン(阪大微研) 組換えワクチン(GSK社)
接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果

また、合併症の1つである、帯状疱疹後神経痛(PHN)に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

(厚生労働省「帯状疱疹の予防接種についての説明書」より引用)

帯状疱疹ワクチンの副反応

帯状疱疹ワクチンの接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

ワクチンの副反応
主な副反応の発現割合 生ワクチン(阪大微研) 組換えワクチン(GSK社)
70%以上 疼痛*
30%以上 発赤* 発赤*、筋肉痛、疲労
10%以上 そう痒感*、熱感*、腫脹*、疼痛*、硬結* 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上 発疹、倦怠感 そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

*ワクチンを接種した部位の症状(各社の添付文書より厚生労働省にて作成)

(厚生労働省「帯状疱疹の予防接種についての説明書」より引用)

健康被害救済制度について

予防接種は、感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり障がいが残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、副反応による健康被害をなくすことはできなことから、救済制度が設けられています。

詳細は次のリンク先をご覧ください。

その他

  • 定期接種の対象者がすでに一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として扱います。
  • 帯状疱疹ワクチンの交互接種(2種類の異なるワクチンを組み合わせて接種すること)はできません。
  • 帯状疱疹にかかったことのある人も対象の年齢であれば定期接種として受けられます。
  • 接種方法など詳細は決まり次第、松江市ホームページや市報でお知らせする予定です。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康推進課
郵便番号:690-0045 松江市乃白町32番地2 保健福祉総合センター内
電話:0852-60-8162(保健総務係)
電話:0852-60-8174(保健企画係)
電話:0852-60-8154(地域保健グループ橋北)
電話:0852-60-8156(地域保健グループ橋南)
電話:0852-60-8173(予防接種室)
ファックス:0852-60-8160
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