表彰工事概要(嫁ヶ島ライトアップ常設化工事)

更新日:2023年02月01日

表彰工事の概要

表彰業務概要
部門名 電気設備工事
工事名 嫁ヶ島ライトアップ常設化工事
工期 令和元年12月10日から令和2年3月25日まで
工事場所 袖師町
表彰事業者名 三和電工株式会社
代表者名 代表取締役岡本広氏
表彰技術者名 主任技術者古瀬雅敏氏
工事概要 嫁ヶ島内に景観照明を設置し、夜の魅力づくりを推進するもの。
  • スポットライト7台設置
  • 夕映え灯6台設置
表彰理由 本工事は、宍道湖湖上に位置する工事であり、作業時間が天候に大きく左右され、資機材の運搬も困難を極めましたが、的確な工程管理と作業条件に即した安全管理で事故もなく、余裕をもって現地作業が完了し、予定工期内に完成しました。照射イメージを反映させる試験調整にも積極的に協力がなされ、全体として優良な工事でした。

現場レポート(表彰工事紹介・技術者インタビュー)

夜にオレンジ色にライトアップされた嫁ヶ島入り口の写真

松江市では滞在型観光を推進するため、夜の観光の魅力づくりに関する取り組みを行っている。本工事はその一環として、嫁ヶ島内にライトアップのための景観照明を設置するものである。照明は原則として土曜・日曜の日の入り約15分前から22時頃まで点灯し(荒天時除く)、時間帯によって照明の色合いが徐々に変化していく。

本工事の表彰技術者である三和電工株式会社の主任技術者(当時)古瀬雅敏氏は、受賞の感想をこう話す。「このたびは、受賞できたことを大変光栄に思います。今回の工事は、嫁ヶ島という松江市の文化観光の重要拠点に渡っての工事でしたので、安全面や施工品質について大変なプレッシャーを感じましたが、松江市の監督員をはじめ関係者の皆様のご協力によって無災害で竣工を迎え、素晴らしいものが完成できたことを大変嬉しく思います。今後は、この受賞を励みに、今まで以上に安全最優先、施工品質の向上を実践していきたいです。」

宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島を光で照らすには、島の中に照明設備を設置する必要がある。もちろん、徒歩や車で自由に行き来ができる場所ではない。それが本工事の大きなポイントだった。「心掛けたのは、その日の工程や作業内容をしっかり計画して作業を行うことです。今回は嫁ヶ島での工事でしたので、当然船頭さんにお願いして船を使って島に渡る必要があります。しっかりした計画をもとに行動しないと、無駄に船で往復することになりますので、その日の工程や作業内容をしっかり考え、より緻密な計画のもと作業を行いました。その日に使う材料や工具等に忘れ物がないよう何度も確認したことが、とても印象に残っています。」

夜に白色にライトアップされた嫁ヶ島入り口の写真

また、「島に渡っての施工ですので、天候によって工程が大きく左右されます。現場までは船で移動するため、波が立てば出航できず、その日の作業は中止です。作業予定が遅れることも考慮し、当然余裕をもった工程で臨むつもりでしたが、工期途中に、新型コロナウイルスの影響によって海外製の照明器具が当初予定していた納期から遅れるとの連絡が入りました。実際は、工期ぎりぎりでなんとか完成することができましたが、照明器具の納入遅延と天候による影響を考えると、一時は工期内に間に合うのか本当に心配しました。」と、古瀬氏は当時を振り返る。

代表取締役の岡本氏と主任技術者の古瀬氏が表彰状を手にして並んでいる写真

三和電工株式会社
(写真右)代表取締役 岡本氏
(写真左)主任技術者 古瀬氏

今後の目標は「他社や他の人が見ても納得できるきめ細かい施工をして、より品質の高いものをお客様に提供することです。今後も仕事を通じて、日々自身のスキルアップに努めていきたいです。」と話す。

建設業のやりがいについては、「建設業はものづくりが好きな人にとって向いている職業だと思います。図面を描いて、それが日に日に形になっていく姿を自分の目で見て肌に触れ、実感することができます。最初はなかなか思い通りにいかないと思いますが、経験を積んでいけば、きっと自分の描く理想のものをつくることができると思います。その過程には色々と苦労もあると思いますが、より高品質のものをお客様に提供できたときには大きな喜びがあり、自信にも繋がります。特に自分で考えて設計や寸法出しをしたものが、現場でうまく収まるととても気持ちがいいですね。全てが順調にいくわけではなく、苦労することもたくさんあります。建設業は決して楽な業種ではありませんが、苦労した現場であるほど工事が完成したときには大きな達成感があり、とてもやりがいを感じます。」と古瀬氏は語る。

また、「建設業は様々な職種の人が携わり、その人たちが話し合いながら建物をつくり上げていく仕事ですので、現場ごとに人と人との出会いや繋がりがあり、とても楽しい仕事だと思います。また、工事が完成し、お客様から『ありがとう』や『助かったよ』という感謝の言葉をいただいたときは、最高の喜びを味わうことができます。何より自分が携わった建物がずっと残っていくというのは、とても嬉しいことです。建設業は3Kというイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、今は昔に比べて大幅に改善されています。楽しいこと、嬉しいこともたくさん経験できますし、とてもやりがいのある仕事だと思います。これから建設業界を目指す方は、是非一緒に仕事をしてみませんか。」と、建設業界を目指す人へメッセージを寄せてもらった。

古瀬氏が所属する三和電工株式会社のいいところについて聞くと、次の答えが返ってきた。「私はまだ現場の責任者として経験が浅いため、現場の管理についてわからないことが多く、不安を抱えながら仕事をしていますが、上司や他の部署の先輩からは心配してもらっており『現場は順調?』とよく声を掛けられ、相談にのってもらっています。一人の力は限界があると思いますが、そこに何人もの力が集まると何事も乗り越えていけると思いますし、実際に先輩からのアドバイスをもとに順調に仕事をこなせています。私の働いている会社は部署の垣根を超えたチームワークのある会社です。このような会社で仕事ができることを、とても誇りに思います。」

宍道湖の暗闇に浮かび上がる嫁ヶ島が、松江の新たな夜の名所となる。

(注意)事業者PR資料は次のファイルをご覧ください。

(注意)本記事の内容は取材当時のものです。

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