市議会の概要

更新日:2024年04月01日

市議会とは

私たちの松江市を、住みよい豊かな「まち」にするためには私たち一人ひとりが「まちづくり」について、みんなで話し合って進めていくことが、本来の市民自治の望ましい姿です。しかし、現実問題として、あらゆる方面にわたることがらを市民全員が一箇所に集まって話し合うことはできません。

そこで私たちは代表者を選び、その代表者に自分たちの代わりに、よりよいまちづくりのために働いてもらうことになります。その代表が議員です。

そして、その議員が集まって市議会を構成し、市の条例や予算、及び重要な財産の取得・処分を決定するなど、市政を進めるうえで大切なことを決める役割を持っています。

市議会と市長

市議会は市政を進めていくうえで大切なことがらを決める議決機関です。

一方、実際の市政を進めていくのは市長です。こちらは執行機関といいます。

たとえば市長が新しい事業をおこなうための予算を提案しても、市議会の議決がなければ執行することはできません。市議会と市長の関係はよく車の両輪にたとえられ、両者はお互いに独立した立場にあって、協力しながら、市民にとってよりよい市政をめざしています。

市議会議員

議員は、市内に住んでいる満25歳以上で被選挙権のある人の中から、4年ごとの選挙により選ばれています。

松江市議会の議員の定数は34人です。任期は4年です。

議長と副議長

議長は市議会の代表者です。議長は議場の秩序を保ち、議事を整理して審議を円滑に進めます。また、事務局職員を指揮し、議会運営の事務にあたらせます。

副議長は、議長が欠けたとき、事故などで不在のときに議長のかわりをつとめます。

議長と副議長は、議員の中から選挙によって選ばれます。

会派

議会の意思は多数決によって決められます。そこで、市政について同じような考え方や意見をもつ議員が、それらを議会の意思に反映させようとして結成したグループを、会派と呼んでいます。

現在、松江市議会には、次の会派があります。

  • 志翔の会7名
  • 松政クラブ7名
  • 明政会6名
  • 民主ネットワーク4名
  • 公明クラブ4名
  • 日本共産党松江市議団2名
  • 会派に属しない議員1名

【会派別名簿は以下のリンクをご覧ください。】

議会事務局

議会事務局は議長の指示によって、市議会が十分に活動できるよう、議会運営の事務、会議録の作成、調査などを行なっています。

市議会のしごと

議決

市長や議員から出された議案などを審議して、市議会の意思を決めることを議決といいます。

議決する主なものは、条例の制定・改正・廃止、予算の決定、決算の認定、市が結ぶ重要な契約(1億5千万円以上)、財産の取得・処分(2千万円以上の動産、不動産(土地は1件5千平方メートル以上)又は不動産の信託の受益権の売買)などです。

選挙、選任・任命同意

市議会は、議長や副議長、選挙管理委員などを選挙で選びます。また、市長が副市長や監査委員を選任するとき、及び教育委員を任命するときなどに同意するか否かを決めます。

市政のチェック

市政が正しく運営されているかどうかをチェックすることも市議会の大切な仕事のひとつです。

本会議で一般質問を行ったり、委員会で報告を受けて質問し、問題点を指摘したりして、市政をチェックしています。

そのほか、市の事務についても調査することができますが、この場合は重要なことがらなので、議決をしなければ行なうことができません。(地方自治法第100条調査権)

意見書・要望書の提出と決議

市民の生活にかかわる重大な問題であっても、それが国や県の仕事であるため、市だけでは解決できないこともあります。

このようなときには、市議会から関係機関に対して意見書や要望書を提出して積極的な解決を求めています。また、議会の意思表明として決議をおこなうこともあります。

会議のあらまし

定例会と臨時会

市議会には、定例会と臨時会があります。

定例会は年4回(2月または3月、6月、9月、11月または12月)開かれます。

臨時会は、必要に応じて開かれます。定例会も臨時会も全て市長が招集しますが、議長から議会運営委員会の議決を経て請求があったとき、または議員定数の4分の1以上の議員から請求があったときは、市長は請求があった日から20日以内に臨時会を招集しなければなりません。

本会議

本会議は、議員全員で構成され、議員定数の半分以上が出席して成立します。議案の議決など、議会の意思を決定する重要な会議です。

会議は決められた議事日程により進行され、市政全般について市長に方針などを問う一般質問も行われます。

委員会

市議会で取り扱う問題は数多く、内容も幅広い分野にわたっていますので、これらをいくつかの部門に分けて、専門的、能率的に審査するために委員会を設けています。

委員会には、常に設置されている常任委員会と、必要に応じて設置される特別委員会とがあります。

現在、5つの常任委員会、7つの特別委員会、議会運営委員会が設置されています。また、9月定例会には一般会計決算・特別会計決算・企業会計決算を審査する決算特別委員会が設置されます。

議案が成立するまで

条例、予算、契約などの議案の決定は、次のような順序で行われます。
通常、議案は本会議に提出され、そのあと委員会で専門的に話し合われます。

委員会の審査が終わると、委員長はその結果を議長に報告し、本会議で最終的な議決を行います。

一般的な流れ(市長提出の議案の場合)

  1. 議案の提出
  2. 本会議
    提出者である市長からの説明、質疑、委員会に審査を付託
  3. 委員会
    議案内容の担当部課長からの詳細説明、質疑、委員の意見表明(討論)、委員会としての態度決定(採決)
  4. 本会議
    委員長報告、質疑、議員の意見表明(討論)、可決や否決を決定(採決)

委員会の名称と所管事項(人数は定数)

常任委員会

総務委員会(9人)

  • 議会、政策部、総務部、財政部、防災部、文化スポーツ部、市民部、出納室、消防本部、選挙管理委員会、監査委員、公平委員会及び固定資産評価審査委員会の所管に属する事項
  • 他の常任委員会の所管に属しない事項

教育民生委員会(9人)

  • 健康福祉部、こども子育て部、教育委員会及び市立病院の所管に属する事項

経済委員会(8人)

  • 産業経済部、観光部、農業委員会、ガス局及び交通局の所管に属する事項

建設環境委員会(8人)

  • 環境エネルギー部、まちづくり部、都市整備部及び上下水道局の所管に属する事項

予算委員会(33人)

  • 各会計予算及び各会計予算に関連する事項

議会運営委員会(10人)

  • 議会の運営に関する事項、議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項、議長の諮問に関する事項を協議します。なお、委員会には、議長及び副議長も出席します。

特別委員会

宍道湖・中海問題等対策特別委員会(9人)

  • 斐伊川水系の治水対策及び水質並びにそれに伴うまちづくりに関すること

島根原子力発電対策特別委員会(9人)

  • 中国電力島根原子力発電所等に関すること

総合交通対策特別委員会(8人)

  • 一畑電車問題、市内のバス交通網及び新型路面電車等に関すること

まちづくり対策特別委員会(8人)

  • 地域の特徴を生かした総合的なまちづくりの推進を図るための諸課題に関すること

新庁舎建設特別委員会(9人)

  • 松江市新庁舎建設に関すること

松江市総合計画特別委員会(9人)

  • 松江市総合計画に関すること

議員定数等調査特別委員会(9人)

  • 議員定数及び議員報酬に関すること

議会活動

市民のみなさんと市議会

請願・陳情を提出する

市議会を傍聴する

本会議の様子は、どなたでも傍聴することができます。一般傍聴席64席、車いす席3席、防音設備を備えた親子傍聴席を設けております。

松江市役所本館西側出入口から入ってすぐのエレベーター、または階段で、5階の傍聴席入口へお進みください。入口にて傍聴人受付票に住所、氏名などを記入しご入場ください。

市議会活動の記録を見る

市議会活動については、定例会、臨時会の本会議のやりとりを記録した会議録を作成しています。

会議録は当ホームページで公開しているほか、情報公開室(松江市役所本館3階)、市立図書館及び支所で閲覧することができます。

議会放送を見る

毎定例会の本会議において行う一般質問は株式会社山陰ケーブルビジョンのケーブルテレビで中継しています。また、市長の施政方針についても放送されます。

この記事に関するお問い合わせ先

議会事務局 議事調査課
電話:0852-55-5433(議事係)、0852-55-5053(調査係)
ファックス:0852-55-5533
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