ふるさと寄附金活用事業の報告(令和5年度)
令和5年度は、総額379,863,673円(17,688件)(注:法人からの特定寄附を除く。)のご寄附をいただきました。心からお礼申し上げます。
皆様からいただいた寄附金は、この松江市の魅力を後世に引き継ぎ、将来にわたって松江市がより多くの方々に愛され続け、誰もが豊かに安心して暮らすことのできるまちとなるよう、大切に使わせていただきます。
これからも引き続き「ふるさと松江」を応援していただきますようお願い申し上げます。
令和5年度の寄附金活用事業のうち主なものをご紹介します
いただいた寄附金は5つのテーマ(寄附の使い道について)に応じて各基金(ふるさと松江だんだん基金や歴史まちづくり基金等)に積み立てることにより計画的に管理し、翌年度以降の事業に活用させていただいています。
令和5年度には総額229,465,145円(内、ふるさと松江だんだん基金からの繰入金226,909,395円、歴史まちづくり基金からの繰入金233,750円、文化振興基金からの繰入金2,322,000円)を活用させていただきました。主な活用事業について、以下にご紹介します。
1.宍道湖・中海などの自然を生かしたまちづくり
堀川美化事業費
松江堀川水域において巡視を行い、漂流ごみや水草の回収、堤防の除草・植栽管理を行いました。

堀川の藻刈り・清掃活動の様子
- 直営による作業員5名で実施
- 作業日数:194日
【活用金額:7,272,000円】
まつえ循環プロジェクト推進事業費
「まつえファーマーズマーケット」や「まつえ環境フェスティバル」などのイベントを行い、資源循環やSDGsについての理解促進を図りました。また、まつえ循環プロジェクトのクリエイティブディレクターである新羅慎二氏(湘南乃風・若旦那)によるトークイベントを実施し、資源循環の魅力や大切さを発信しました。

まつえファーマーズマーケットの様子
- イベントの実施:年7回開催
- 来場者数:延べ約8,100人
- 出展数:延べ106ブース
【活用金額:1,955,000円】
宍道湖・中海漁業資源維持再生事業費
宍道湖・中海の漁業資源の維持再生を図るため、稚魚等の放流や養殖施設の整備などの取組を支援(種苗の購入や施設整備に要する経費の補助)しました。

ウナギ種苗放流の様子
- 宍道湖:フナ68,000尾・ウナギ22,000尾放流
- 中海:ウナギ13,520尾放流、アサリ・サルボウ貝養殖施設整備
【活用金額:7,107,833円】
水辺の利活用促進事業費
白潟公園に水辺の賑わい空間を創出するための実証実験として、「みずべを愉しむエトセトラ」と題し、水辺を活用したデイキャンプやバーベキュー、ヨガやピラティスなど、8つの企画事業を7月から10月までの間、72回開催し、1,960人の方にご来場いただきました。
また、ミズベリング松江協議会の活動として、水辺の利活用普及推進イベントを開催し、10月の『ミズベリング縁日』など関連イベントへ、3,277人の方にご来場いただきました。

みずべを愉しむエトセトラ開催の様子
【活用金額:3,544,524円】
2.国宝松江城を中心とした城下町を生かしたまちづくり
歴史的建造物保全継承事業費
松江市登録歴史的建造物の保全継承及び活用のため、外観保全や主要構造部等の工事に対し、補助金を交付しました。市と所有者が10年間の保全契約を締結し、老朽化していた母屋を取替え、外観の修景を図るとともに、耐久性を向上させました。これにより、地域の歴史文化、歴史的景観を後世に伝えるための一助となりました。

美保館本館改修工事後の様子
旅館美保館本館
(松江市登録歴史的建造物第14号)
- 工事内容:母屋取替工事
【活用金額:233,750円】
3.スポーツの力を生かしたまちづくり
こどもから高齢者まで全世代がスポーツを身近に感じ、楽しむまちづくりに活用します。また、松江出身のプロスポーツ選手や松江を拠点として活動するプロスポーツチーム、全国・世界の舞台へ挑戦するジュニア選手の支援に活用するため、スポーツ振興基金へ積み立てました。
【活用金額:9,048,500円】
4.松江の文化力を生かしたまちづくり
市民美術展開催事業費
市民の皆様や市にゆかりのある方の美術作品を展示する松江市民美術展を島根県立美術館ギャラリーで5日間にわたって開催しました。

- 作品展示数:193点
- 来場者数:1,157人
【活用金額:1,980,000円】
5.未来を担う子どもたちのためのまちづくり
子どもたちが遊びたくなる公園づくり事業費
こどもたちが遊びやすい公園環境を維持していくことを目的に市内の大規模な公園の除草や植栽の剪定を行いました。

- 公園の除草及び植栽の剪定等 38件
【活用金額:49,495,000円】
「夢☆未来」ふるさと・キャリア教育推進事業費
地元企業・事業所等の「夢☆未来プレゼンター」を市立小・中・義務教育学校に派遣し、自らが経験した職業、職種、仕事の内容に関する知識をはじめ、仕事に対する思い、やりがい、誇り、そして自分の生き方や夢、ふるさと松江で働くことの意味などについて語っていただきました。これにより、児童生徒の将来に対する夢や希望を育み、小中一貫教育を基軸にして進めているキャリア教育の推進を図りました。

- 実施講師:44人
- 参加人数:延べ3,754人
【活用金額:2,192,170円】
地域とすすめる「松江てらこや」事業費
公民館などの施設を活用して、放課後や夏休み・冬休みに地域住民や保護者、学生ボランティアが指導者となり、こどもたちに学習の機会を提供する地域の団体を支援しました。

- 実施地区:15公民館区
- 参加人数:延べ 4,985人
【活用金額:3,229,185円】
ブックスタート事業費
親子に絵本を通じて絆づくりの機会を提供するため、4か月児健診に来所した親子に、絵本の配布や絵本の読み聞かせを実施しました。親子が絵本通じて絆づくりの機会を提供するため、絵本の配布や、絵本の読み聞かせを実施し、子どもの健やかな成長につながりました。
絵本の読み聞かせの様子
- 絵本配布数:1,326冊
- 読み聞かせ参加者数:1,200人
【活用金額:989,890円】
6.その他(使い道は指定しない)
ミライソウゾウ会議開催事業費
松江市総合計画「MATSUE DREAMS 2030」の将来像である「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」の創造に向けて、若者のまちづくりへの関心を高めるとともに、学校や職業、年代を超えたつながりづくりと実践ノウハウを学ぶワークショップやゲストスピーカーを招いたセミナーを開催しました。これにより、若者によるまちづくりへのアクションを後押ししました。

ミライソウゾウ会議の様子
- ミライソウゾウ会議開催:2回(ワークショップ)
- ミライソウゾウ研究室開催:1回(セミナー)
- ミライソウゾウ報告会開催:1回(市への提案、意見交換)
- 参加者数:全4回で24名
【活用金額:2,257,200円】
カーボンニュートラル推進事業費
まつえ環境市民会議を中心にカーボンニュートラルの取組を実践するため、「まつえ環境フェスティバル」の開催や、エコカーの普及や住宅・事業所における省エネルギーの推進を図るため、「脱炭素セミナー」を開催しました。これにより、ゼロカーボンシティの実現に対する市民理解の拡大と具体的活動の実践や、市民・事業者・行政の協働による取組の推進を図りました。
まつえ環境フェスティバル「干し柿づくり」の様子
- 脱炭素セミナー2023in山陰参加者:172人
- まつえ環境フェスティバル2023来場者:1,700人
- 堀川遊覧船電動化(補助)
- まつえ水素活用勉強会・講演会参加者:89人
【活用金額:1,361,000円】
ジオパーク推進事業費
国立公園の海や山などの自然を満喫できるカヤックツアーを松江市美保関町片江で開催しました。これにより、参加者に大山隠岐国立公園や島根半島・宍道湖中海ジオパークに指定される大地や自然の魅力を満喫してもらうことができ、当ジオパーク推進協議会と地元で協力をいただいた団体のSNSなどでイベントの様子を発信することで、今後の誘客促進に期待ができるものとなりました。

カヤックツアーの様子
- 参加者数:2日間で8組23名
【活用金額:8,015,000円】
ふるさと松江だんだん基金の残高及び運用状況
基金の収支 | 金額 |
---|---|
令和4年度末残高(A) | 314,035,061円 |
令和5年度積立額(B) | 1,835,025,673円 |
利息(C) | 289,000円 |
令和5年度取崩額(D) | 231,261,057円 |
令和5年度末残高(A+B+C-D) | 1,918,088,677円 |
注)上記の額には、企業版ふるさと納税の額を含んでいます。
いただいております寄附金は、今後趣旨に沿う事業に活用させていただきます。
たくさんの皆様からの心温まるご寄附、ありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせ先
産業経済部 商工企画課
電話:0852-55-5208(企画振興係)、0852-55-5978(特産振興係)
ファックス:0852-55-5553(企画振興係・特産振興係)
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更新日:2025年02月04日