ふるさと寄附金活用事業の報告(令和6年度)
令和6年度は、総額515,117,958円(19,232件)(注:法人からの特定寄附を除く。)のご寄附をいただきました。心からお礼申し上げます。
皆様からいただいた寄附金は、この松江市の魅力を後世に引き継ぎ、将来にわたって松江市がより多くの方々に愛され続け、誰もが豊かに安心して暮らすことのできるまちとなるよう、大切に使わせていただきます。
これからも引き続き「ふるさと松江」を応援していただきますようお願い申し上げます。
令和6年度の寄附金活用事業のうち主なものをご紹介します
いただいた寄附金は5つのテーマ(寄附の使い道について)に応じて各基金(ふるさと松江だんだん基金や歴史まちづくり基金など)に積み立てることにより計画的に管理し、翌年度以降の事業に活用させていただいています。
令和6年度には総額301,099,850円(内、ふるさと松江だんだん基金からの繰入金290,437,517円、歴史まちづくり基金からの繰入金169,000円、スポーツ振興基金からの繰入金2,000,000円、文化振興基金からの繰入金8,493,333円)を活用させていただきました。主な活用事業について、以下にご紹介します。
1.宍道湖・中海などの自然を生かしたまちづくり
宍道湖・中海漁業資源維持再生事業費
宍道湖・中海の漁業資源の維持再生を図るため、稚魚等の放流や養殖施設の整備などの取組を支援(種苗の購入や施設整備に要する経費を補助)しました。
ウナギ種苗放流の様子
【宍道湖】
- フナ68,000尾
- ウナギ22,000尾放流
【中海】
- ウナギ約10,000尾放流
- アサリ、サルボウ貝養殖施設整備
【寄附金活用額:5,325,000円】
まつえ循環プロジェクト推進事業費
「まつえファーマーズマーケット」や「まつえ環境フェスティバル」などのイベントを行い、資源循環やSDGsについての理解促進を図りました。
まつえファーマーズマーケットの様子
- イベントの実施:年7回開催
- 来場者数:延べ約3,700人
- 出展数:延べ166ブース
【寄附金活用額:1,841,000円】
水辺の利活用促進事業費
ミズベリング松江協議会では、松江湖畔公園などを活用したイベントを、構成員が数多く開催し、なかでも10月のミズベリング縁日では3,700人を超える来場者があり、3月には水辺ステージ完成記念イベントで地元小学生の演奏会などを行いました。
また、岸公園と白潟公園については、令和6年9月に河川空間のオープン化区域に指定され、民間事業者による商業利用が可能となりました。さらに白潟公園については、利活用団体にヒアリングを行い、利用促進に向けた基盤整備の方向性を取りまとめました。

水辺ステージ完成記念イベントの様子
【寄附金活用額:3,558,619円】
松江湖畔公園再整備事業費
宍道湖岸や松江しんじ湖温泉街等の立地特性を踏まえ、憩いの場や賑わいを創出していくため、観光客や市民のために利便性・快適性を向上させる公園整備を行いました。

改修した松江湖畔公園のトイレ
松江湖畔公園(白潟公園)トイレ改修工事
【寄附金活用額:6,229,100円】
2.国宝松江城を中心とした城下町を生かしたまちづくり
歴史的建造物保全継承事業費
松江市登録歴史的建造物の保全継承及び活用のため、外観保全や主要構造部等の工事に対し、補助金を交付しています。
この度の事業は、市と所有者が10年間の保全契約を締結し、老朽化及び破損していた上屋根を修繕し、外観の修景を図るとともに、耐久性を向上させました。これにより、地域の歴史文化、歴史的景観を後世に伝えるための一助となりました。

玄関上屋根修繕後の様子
三代家住宅主屋玄関上屋根修繕工事
(松江市登録歴史的建造物第4号)
【寄附金活用額:169,000円】
3.スポーツの力を生かしたまちづくり
公益財団法人松江体育協会創立100周年記念事業費
公益財団法人松江体育協会(令和7年4月1日に「公益財団法人松江スポーツ協会」に名称が変わりました。)は、大正13年(1924年)に広く体育・スポーツに関する事業を行い、もって住民の体力向上に寄与することを目的に設立され、令和6年で創立100周年を迎えました。
これを記念して、令和6年6月30日(日曜日)に松江市総合体育館を会場に、こども達が様々なスポーツを「みて」「知って」「経験」することにより、 心身のバランスのとれた発達を促すことなどを目的として「こどものための スポーツ見本市」を開催しました。協会加盟の14団体と、松江市スポーツ推進委員協議会の皆様の協力を得て、デモンストレーションや体験会、親子で運動に親しむブースを設け、未就学前親子から小学3年生までのこども達が、様々な競技に挑戦しました。

見本市の様子
見本市来場者数:約1,500名
【寄附金活用額:2,000,000円】
4.松江の文化力を生かしたまちづくり
松江の文化力次世代育成・継承事業費
こどもとその保護者などに、松江の伝統文化芸術を「知る」、「体験する」などの機会を提供する「松江の文化力体験推進事業」を実施しました。

体験イベントの様子
- 事業対象者:松江市内在住の小学4年生から小学6年生とその保護者
- 事業実施数:計14事業
(体験イベント5事業、体験教室9事業) - 事業参加者:計529人
(体験イベント171人、体験教室358人)
【寄附金活用額:979,500円】
茶の湯文化振興事業費
茶の湯PRイベントとしてイオン松江店で茶の湯体験と和菓子作り体験、和菓子販売を実施し、市民の皆様に「松江の茶の湯文化」に触れていただきました。

茶の湯体験と和菓子づくり体験の様子
- イベント開催:年2回(4月・10月)の計4日間
- 来場者数:計1,956人
【寄附金活用額:1,700,000円】
郷土芸能継承発展事業費
松江を代表する伝統芸能文化団体が一堂に会する「松江伝統芸能祭」を開催しました。
松江伝統芸能祭の様子
- 伝統芸能団体:こどもを含む7団体(約120人)
- 来場者数:222人
【寄附金活用額:1,860,000円】
5.未来を担う子どもたちのためのまちづくり
職業体験イベント開催支援事業費
松江市内の中学2年生を対象に職業体験イベント(MATSUE WAKU WORK)を令和6年度に初開催し、地域企業の魅力発信、中学生の職業観の醸成につながりました。参加者へのアンケートで「非常に良かった」「良かった」との回答が96%を占めました。
MATSUE WAKU WORKの様子
- 対象者数:松江市内の中学2年生1,807名
- 出展社数:61社
【寄附金活用額:9,700,913円】
子育ての日イベント事業費
11月19日を松江市の「子育ての日」とし、子育ての日の前週に社会全体で機運を醸成するキャンペーンを実施しました。また、「子育ての日ファミリーイベント」として、親子で楽しみながら、様々な子育て支援施策について知ることができるイベントを開催しました。

子育ての日ファミリーイベントの様子
- 来場者数:約3,000人
- イベント満足度:97.6%
【寄附金活用額:1,598,000円】
子どもたちが遊びたくなる公園づくり事業費
子どもたちが遊びやすい公園環境を維持していくことを目的に市内の大規模な公園の除草や植栽の剪定を行うことで、常に「水の都 松江」の美観を維持しました。

松江湖畔公園を含む公園の除草及び植栽の剪定等業務委託:38件
【寄附金活用額:24,726,000円】
「夢☆未来」ふるさと・キャリア教育推進事業費
地元企業・事業所等の「夢☆未来プレゼンター」を市立小・中・義務教育学校に派遣し、自らが経験した職業、職種、仕事の内容に関する知識をはじめ、仕事に対する思い、やりがい、誇り、そして自分の生き方や夢、ふるさと松江で働くことの意味などについて語っていただきました。これにより、児童生徒の将来に対する夢や希望を育み、小中一貫教育を基軸にして進めているキャリア教育の推進を図りました。

こども「夢☆未来」塾
- 実施講師:10人
- 実施校:31校(小16校・中15校)
【寄附金活用額:2,053,320円】
6.その他(使い道は指定しない)
職人商店街創出事業費
中心市街地における優れた職人の技を「観て、体験できる」店舗づくりによる職人商店街の取組みにおいて、2店舗の新規出店にかかる支援を行いました。

新規出店店舗
【魚一】(松江市天神町140)
- 実施内容:そば打ちの観える化、そば打ち体験
- 支援内容:実施内容の広告宣伝活動にかかる経費を支援
【湖鳥】(松江市末次本町19番地5)
- 実施内容:ジュエリー制作風景の観える化、制作体験
- 支援内容:実施内容の備品購入にかかる経費を支援
【寄附金活用額:4,669,167円】
ものづくりアクションプラン推進事業費
市内のものづくり企業を中心に、生産性の向上や人材の育成・確保、販路の拡大、新製品・新技術開発、新ビジネス創出などの取組を支援しました。これにより、地域企業の挑戦を後押しし、持続的に成長できる企業の環境づくりを進めました。

展示会で自社技術をPRする様子
【支援件数:148件】
- 生産性向上(105件)
実施内容:生産性向上の見込める生産設備の導入など - 新市場開拓(41件)
実施内容:国内最大級の展示会への出展など - 新ビジネス創出(2件)
実施内容:「松江の和菓子」ブランドの確立を目指すためのプロモーションイベントの実施など
【寄附金活用額:30,090,000円】
ジオパーク推進事業費
ジオパークの雄大な大地や海を満喫できる美保関ジオトレッキングツアーを、松江市美保関町美保関で開催しました。
また、ジオパークの日のイベントとして、イオン松江ショッピングセンターで貝殻を使ったアクセサリー作りや大根島をイメージした和菓子作り、ジオパークの缶バッジ作りを体験できる「つくって楽しいジオパーク!」を開催しました。

美保関ジオトレッキングの様子
【美保関ジオトレッキング】
参加者数:15名
実施内容:トレッキングを通じて美保関の地形や歴史、神話を学んでもらい、島根半島・宍道湖中海ジオパークの魅力を満喫してもらうことができました。
【ジオパークの日イベント「つくって楽しいジオパーク!」】
参加者数:2日間計約400名
実施内容:親子での参加者をはじめ多くの人にご参加いただき、広い世代の皆様に体験を通じて楽しみながらジオパークを知ってもらうことができました。
【寄附金活用額:8,015,000円】
ふるさと松江だんだん基金の残高及び運用状況
基金の収支 | 金額 |
---|---|
令和5年度末残高(A) | 1,918,088,677円 |
令和6年度積立額(B) | 1,959,312,400円 |
利息(C) | 3,481,000円 |
令和6年度取崩額(D) | 428,610,517円 |
令和6年度末残高(A+B+C-D) | 3,452,271,560円 |
注)上記の額には、企業版ふるさと納税の額を含んでいます。
いただいております寄附金は、今後趣旨に沿う事業に活用させていただきます。
たくさんの皆様からの心温まるご寄附、ありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせ先
産業経済部 商工企画課 特産振興係【ふるさと納税担当】
電話:0852-55-5519
ファックス:0852-55-5553
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更新日:2025年09月26日