令和4年11月議会補正予算

更新日:2023年02月01日

今回の補正予算の総額といたしましては33億4,051万円、第7号の補正予算となります。この33億円のうちの19億2,338万というのが財務調整に係る補正としておりますが、例年9月の決算認定を踏まえましてこの11月補正で毎年実施している補正ということになります。これが20億弱でございますので、残りの13億というのが今回の補正の中身ということになり、そのうちの3億3,172万円というのが新型コロナウイルス感染症対策、そして電力・ガス・食料品等の価格高騰対策となります。一番金額が大きいのがこの地域の事業者を支援するという項目で4億2,637万円、それに次いで感染症の拡大防止、医療体制の整備で7,736万円、物価高騰・感染症対策のための各種事業ということで4,490万円。こちらの事業費の確定に伴う減額というのは、コロナ交付金による支援金を計上しておりました。これが確定して、この2億1,691万円円がその見込額よりも少なくて済んだということで減額させていただいております。

その他の政策的事業として10億8,541万円ございます。このうち大きいものとしてその他とございますが、今回コロナの対応で必要が生じた職員の人件費の増額、そして燃料高騰等に伴う公共施設の電気・ガス料金の増額などで4億5,800万円、災害復旧に係る事業が4億1,004万円、「どだいづくり」として健康・医療、安心・安全、社会資本整備の項目で2億1,737万円となっております。これらについて、詳細を主なものを説明させていただきます。

まず、最初が新型コロナウイルスワクチンの接種に係る体制整備です。今回補正予算に計上させていただきますのは、生後6か月から4歳までの乳幼児を対象とするコロナワクチンの接種についてです。対象は今申し上げたとおりで、努力義務が課されております。専用の乳幼児用ファイザー製のワクチンを使用し、接種間隔が3回のうちの1回目と2回目の間は3週間、2回目と3回目の間は8週間となっております。集団接種会場が市立病院のがんセンターで、11月19日から接種を開始しているというところです。そのほか引き続き接種を実施しておりますので、こちらもご参照いただいて接種の検討をお願いできればと考えております。こちらに7,736万円という補正予算を計上しております。

次が、肥料価格の高騰の影響を受ける販売農家を支援するものです。これは国、県の9月補正予算に対応しての予算計上ということになります。肥料価格の高騰による農業経営への影響を緩和するために、国、県と協調して化学肥料の低減に取り組む販売農家に対して経費の一部を支援するというものです。対象経費としては、今年6月から10月に購入した秋用の肥料と、11月から来年の5月に購入する予定である春用の肥料の購入経費ということになります。国がその購入経費の前年からの増加分についての70%、県が15%を支援する形になり、残りの部分15%を市ということで、この追加の高騰分については100%が補助を受けられる制度になっています。

続きまして、「MATSUE起業エコシステム」による創業支援です。これは島根県の信用保証協会と連携させていただき、借入れを民間事業者が立てられるとき、具体的には創業5年未満の事業者が融資を受ける際に支払っております信用保証料につきまして、保証協会と松江市で負担をすることで保証料ゼロという形で資金調達を支援し、結果として創業、起業を支援するというものです。通常、保証料率というのは0.91%となっておりますが、このうちの0.46%を保証協会が、市が0.45%を持ちます。今回初めての取り組みでして、1月から3月にまずは試行してみて、ニーズを把握していきたいと思っておりますが、大体年間で50件の見込みを立て、そのうちの今回は3か月ですので、4分の1程度ということで100万円を計上しています。

続いて、保育園等での栄養バランスの取れたおいしい給食の安定的な提供のための予算です。9月補正予算で幼稚園、小学校、中学校の給食費の増加分についての手当てを行いました。それと同様の取り組みで、物価高騰に伴って保護者の皆さんの負担分が増えないように手当てをするものとなります。対象施設が76、対象となる園児の概数が6,242人分となり、事業費が910万円となっております。

次に、市民生活に必要な公共交通の支援です。2つに大きく分けており、一畑バス、松江市交通局に対し、それぞれ2億円ずつということで事業費は4億427万円となっております。コロナの状況の中で、利用者が減少している市内路線バス事業者に対する援助を行い、間接的に市民生活に必要な公共交通を確保するといった狙いです。

次が電力・ガス・食料品等価格高騰対策、感染症対策に係る経費で、まず前者のほうは2,285万円を計上しております。具体的な事業の例としては、農業用ハウス整備の補助、ハウス関連の資材購入補助というところです。感染症対策経費については、保健所の事務用品などの消耗品購入、市内の専門学校への感染症対策経費の支援、消防本部の庁舎における感染予防に関する施設改修のための支援といったところを予定しています。

次に「どだいづくり」で、子供たちを感染症から守り、健やかな成長を支援するための事業費として5,919万円を計上しております。日本脳炎と子宮頸がんの予防ワクチン、これは定期的な接種あるいはキャッチアップ接種と呼ばれる接種を行うための予算で、当初予算にも計上しておりましたが、不足が発生しておりますので追加で今回補正をするものとなります。また、子宮頸がん予防ワクチンの接種費用の払戻しですが、国の方針で接種費用を既に自分で払っている方に対して、その払戻しをするということで、準備を進めておりまして、それを手当てするものです。いずれについても接種費用を賄うというものになりますので、ぜひ該当する方はご確認いただければと思います。

次が「どだいづくり」の新庁舎建設に係る資材価格上昇等への対応ですが、これは次の項目で詳細について説明をしますが、もともと150億円でしたが、補正額が5億7,500万円で、そのうちの1億5,818万円を今回の補正予算として盛り込むこととしています。後ほど詳しくご説明します。

最後が災害復旧に係る事業です。令和3年の7月、8月に発生した大雨によって被災した箇所の復旧を今も続けております。今回の補正予算では、公共土木施設、林地崩壊防止、農林水産施設について4億1,004万円を事業費として計上しております。

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