堀川遊覧船電動推進機一般乗船の開始

更新日:2024年01月30日

堀川遊覧船電動推進機の一般乗船開始のお知らせです。

堀川遊覧船は、昨年の12月に旅行新聞新社が主催し毎年出している、プロが選ぶ水上観光船30選の4位に入選いたしました。西日本ではトップ、また初回から7回連続の入選で、過去最高順位です。

この堀川遊覧船を一つの大きなシンボルとして、カーボンニュートラル、脱炭素化を進めたいと考えています。松江は京都、奈良と並ぶ国際文化観光都市であり、脱炭素化によって、観光を基点とした魅力的なまちづくりを行っていきたいと考えています。

堀川遊覧船の電動化、松江城周辺の観光地等の脱炭素化もを図ることによって、世界から選ばれる、世界中から人が集まる、世界に誇れる持続可能な地域社会を創造していくことを目指しています。最終的には、社会的価値の実現として世界に誇れる環境首都まつえの実現を、松江市の総合計画にも盛り込み取り組みを進めています。

今回の電動化は、自動車メーカー大手のHondaさんと連携し実現したものです。堀川遊覧船は1997年から運航を開始し、Honda製のガソリンエンジンを使用しておりました。2021年11月にHondaが電動推進機のコンセプトモデル、水上において航行するモーターのプロトタイプを発表され、すぐに松江市から、何か協力できないかと申入れを行いました。それが2021年の12月で、すぐに松江に来ていただき、堀川遊覧船を視察されたことから始まり、今回の電動推進機の本格導入に至っています。昨年の8月からプロトタイプの実証事業をスタートし、世界で唯一この堀川遊覧船において水上推進機、モーターで水上船が航行されています。

Hondaさんは、水上のカーボンニュートラル実現に向けて小型船舶用の電動推進機を開発、実証実験をされています。その特徴として、CO2の排出がゼロとなりますので、カーボンニュートラル(脱炭素化)へ貢献でき、騒音がなく、排気ガスもなく、自然環境に優しいというのが非常に大きな魅力です。昨年の8月から実証実験を開始し、これまでに233名の方が乗船し、Hondaのスタッフが同乗する形での試乗、運用の検証を行ってきました。10月に松江市民モニター乗船体験会を行い、2日間で84名の方に参加いただきました。昨年末の段階で運用検証の第1段階が完了し、Hondaスタッフが同乗せずに船頭さんのみで運航でるようになり、運航の拡大が可能となりました。

乗船体験会の参加者から、「とても静かで船頭さんの声もよく聞こえた。波の音が心地よかった。」「鳥のさえずりも聞こえた。静かで非日常を実感できた。」「臭いも一切なく、振動もほぼないので快適」「松江の観光の目玉になってほしい。市民のエネルギー、環境に対する意識が高まる」といった声をいただいています。

私も実際乗りましたが、そもそも堀川遊覧船が航行してる堀川は1611年に松江城が築城された当時の堀割りが残っています。当時ももちろん水路として用い、手こぎで当然二酸化炭素も排出せずに航行していたと思います。それと同じ風情、雰囲気が味わえるわけです。もちろん水面下でプロペラが回っていますので、チャプチャプチャプという音はしております。ただ、これまでのエンジンのようなブルルーンという音ではないので、乗船体験会に参加された方の声のとおり船頭さんの声もよく聞こえますし、水鳥や虫の音が聞こえるという風情が楽しめます。特に海外、インバウンドのお客さまへ、カーボンニュートラル観光、観光しながら脱炭素にも資する取り組みは松江の観光のシンボルとしてPRをしていきたいと考えています。

そして完全予約制ではありますが、土日の運航を開始します。1月27日から2月25日までの、土日の10日間になります。10時、11時、13時半、14時半の一日4便、ふれあい広場乗船場の発着で、定員は9名です。個人の方でも旅行会社の方でも構いませんが、完全予約制で、1名から予約可能、貸切りもできます。料金は通常の料金になります。3月の中旬からは土日に加えて平日の運航も予定しています。皆さまのご予約をお待ちしています。

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