国宝松江城天守「令和の大修理」修理方針と寄付のお願い
松江城天守令和の大修理について、修理方針と寄付のお願いです。
まず、この令和の大修理については、昨年11月25日の記者会見で触れさせていただき、必要な予算等を昨年の12月議会に諮らせていただいております。その際には、基本計画を作って実施計画をつくり、修理の工事を、当時は令和9年度から11年度まで3カ年で行い、12年度に竣工するという予定でした。昨年度、基本計画を立案するにあたって、修理の方針を立てる、そのためにドローンを飛ばして、実際松江城が今どういった状況にあるかということの調査をしました。その結果として、例えば4階部分に雨漏りがあったり、外壁を中心にいくつか朽ちているところがあったり、あるいは剥がれ落ちているところがあるということが分かってきました。例えば、これは妻面といって、屋根があるところの間の面ですが、ここに懸魚といわれる飾りがあります。また、六葉という釘を隠すような、そういった飾りがありますが、そういったものが今欠失している状態であったり、屋根も瓦が浮いてしまって、こういったことが原因になって雨漏りなどもしているという状況が分かってきました。修理の方針を今回新たに立てています。屋根の葺き替えと部分修理、瓦は全てを下ろして、まず点検をすると。その中で使用できる瓦はもう一度直すと。そして壁面については補修をしたり、建具についても修理をするということを予定しています。こういった修理方針の見直しによって、現下の物価高騰等もありまして工事費も上がっています。それと、修理工事の期間というのが、もともとは令和9年から11年度までの3カ年であったものが、令和9年の6月から令和12年の12月まで、3年7カ月にわたって修理工事をしていくということで計画を立てております。ただ、当時も申し上げましたが、できるだけ観覧ができないという時期は短くしたいと思っています。松江城を目当てに来ていただいた観光客の皆さん、また松江城に慣れ親しんで誇りを持っていただいております市民の皆様にもできるだけたくさん来ていただいて、またその修理の模様も見ていただけるような、そういった取り組みを考えています。具体的にはですね、素屋根というのをお城の周りに設置をさせていただきます。この設置準備のため、どうしても最初の4か月間、令和9年の6月からの4か月間というのは登閣ができません。その後、この設置ができましたら、天守の解体、組み立ての間というのは登閣することが可能になります。これから検討いたしますが、ここの中でいろいろ工事を行います。この時しか見えない、見られない風景、景色というのも見ていただくことを売りにして、修理についても取り組んでいきたいと思っています。解体を1年かけてし、その後組み立てをまた1年8か月、この間登閣が可能です。その後、この素屋根を撤去する4か月間というのは登閣ができない状況になります。その後、3か月間は外構工事等を行い、修繕が整い、令和13年を迎えるといった段取りを考えています。
費用については、総事業費が、昨年の11月に記者会見させていただいた時にお答えしたのは14億5000万円でした。今回、詳細調査を踏まえて修理方針を立てたところ、7.5億円、工事費がプラスになりました。さらに、物価高騰や工事期間の延長に伴い、維持管理費用も7億円増加し、14.5億円がちょうど倍の29億円ということで想定をしています。ただ、前回発表させていただいた時には、どこまで天守の公開、登閣できる期間があるのかというのが不明でしたので、登閣料収入というのは織り込んでいませんでした。今回精査をして、先ほどのように、この(登閣不可の)8か月間以外はですね、入場料を取らせていただいて、登閣が可能になったということで、収入が7億8000万円と見込まれます。この分を差し引きますと、21億2000万円というのが工事費ということになります。保存修理現場についても非常に貴重な機会になるので、見学会を開催したいと思っていまして、この令和の大修理の時にしか見ることのできない修理現場を皆さんに見ていただこうと思っています。ちなみに、熊本城も、宇土櫓というのが修理期間の時に公開されて非常に好評を得ていたというところもあります。そして、この21億円を賄うに当たり、基金を設けさせていただいて、寄付をお願いしたいと思っております。前から6億円という数字で目標設定をさせていただいています。変えていません。
とりわけ企業の皆様に寄付をお願いしたいと思っています。個人の皆様からの寄付も受け付けていまして、また松江城でも募金箱等を設けさせていただきます。目標6億円とさせていただき、今年の4月1日から既に寄付についてはスタートさせていただいています。令和13年の3月末までということですが、既にいくらかご寄付のご協力をいただいている方にはお礼を申し上げます。ありがとうございます。寄付の方法としては、市外の方は企業版ふるさと納税を、市内の方はふるさとづくり寄附法人版というのがございます。そして、寄附をしていただけましたら、いわゆるCSR活動に取り組む企業としてのイメージの向上なども期待できるかなと想定をさせていただいています。また、金額に応じて、松江市等からお礼状や感謝状なども贈呈をさせていただきます。
令和12年の12月までかかるという非常に長い修繕工事、令和の大修理となります。前回が昭和25年から30年の昭和の大修理。ここから70年を経てだいぶ老朽化している面がありますが、やはりこの我々の誇る、松江城という宝を後世に、次世代に継承していくためには多額の費用と期間はかかりますが、ここでぜひ手当てをしておきたいと思っています。皆様方のご協力を何卒よろしくお願いいたします。






更新日:2026年06月26日