令和8年6月議会 補正予算(追加提案)

更新日:2026年07月02日

現在開会中の6月議会に対する補正予算の追加提案となります。今回の追加提案は第2号となります。合計金額が1億3,691万円です。内容としては大きく3つあります。

1つ目が、島根県の補正予算と足並みをそろえる形での物価高騰対策に7,661万円。そして2つ目として、三菱マヒンドラ農機が今年の3月に、今年の9月末をもって農業機械事業から撤退するという発表をされました。三菱マヒンドラ農機の協力企業に対する支援措置を、これまで1億円弱講じていましたが、さらに追加で支援をするというものが6,030万円です。そして3つ目として、こちらは予算の組み替えとなりますが、公共交通の基盤を構築するために1億1,963万円を、現在、松江市の一般会計にありますこの予算を組み替えて、松江市交通局交通事業会計に対して補給金という形で支給をします。その分の組み替えを行うということ、この3点です。財源は、国庫支出金と繰入金で賄うということになります。また、その国庫支出金については、国の重点支援交付金を有効に活用させていただくこととしています。

それでは、1項目ずつ見ていきます。まず、物価高騰対策、4つ類型がございます。

1つ目が、商業サービス業者等が取り組む省エネルギー対策の支援です。このエネルギー価格の高騰の影響を受けた事業者についての省エネルギー対策の支援ということでは、この4つは全く同じです。そしてもう一つは、島根県と足並みをそろえて、島根県の補正予算追加支援に呼応した形での増額補正をしているといったところも共通です。物価高騰対策については、県と膝詰めで協議をした上で、実際に需要があるニーズを寄せていただいている事業者の皆様に、きめ細やかに資金を供給できるような補正予算の組み方をさせていただいています。

1つ目として、商業・サービス業者等が取り組むエネルギーコスト削減効果の高い設備投資の支援のための補正予算となっています。これまで5,671万円を予算として持っていましたが、県に対する補助の申請というのが100件以上既に出ている状況です。このままこのニーズを満たそうとしますと、予算が足りなくなるということから、県と調整した上で、今回5,906万円の補正を組ませていただき、補正後で1億1,577万円とさせていただいています。この5,906万円の大半は、重点支援交付金で賄うこととしていますが、(うち)750万円については、一般財源で賄います。この一般財源分は、年度の繰り越しができますので、繰越明許費として、750万円計上させていただいています。他のこれから見てみます3つの補助についても同様です。県が持っている補助金と足並みをそろえる形での制度設計とさせていただいています。実施例としては、民間事業者において例えば空調機を設置される、飲食店の事業者において製氷機を設置される、といったものがあります。

次に、製造業者が取り組む、同じく省エネルギー対策の支援です。補正前は6,258万円ありました。県への申請が20件出てきていて、年度の予算について計算した上で、補正額として480万円を計上し、補正後は6,738万円の予算としています。同様に、県と足並みをそろえて制度設計をさせていただいています。例えば、工場における変圧器の更新や、工場の屋根に遮熱塗装を施工するといった費用に充当させていただくものとなります。

続いて、漁業者が取り組む、同じく省エネルギー、省コストにつながる漁業用機器の導入を支援するための補助制度です。補助前で2,859万円でしたが、今般、県への申請も21件でてきているという状況を積み上げて、750万円の補正を組ませていただき、補正後3,609万円の予算としています。例えば、船外機の更新や、LEDを照らして魚を集めて取るためのライトの導入等に使っていただく予定です。

最後に、高齢者福祉施設等が取り組む省エネルギー対策の支援です。同じくエネルギーコスト削減効果の高い設備投資、例えば福祉施設における空調の更新や、給湯器の更新等を対象としています。2,250万円の予算を組んでおりましたが、申請件数も24件となっていまして、たらずまい分を補正額ということで525万円、補正後の予算として2,775万円を計上させていただいています。これが1つ目の項目です。

2つ目といたしまして、三菱マヒンドラ農機等の協力企業の追加支援です。これまでも令和7年度の補正予算として1億円弱、9,757万円の予算を組ませていただいていました。これに今回、6,030万円の事業費を加え、補正後の予算として、総額としては1億5,787万円とさせていただくものとなります。今回、この事業については、具体的に協力会社の皆様にニーズを伺いました。既存の制度では対象となっていなかった、例えば中古資産の買い取りですとか、その資産を買い取った上で自分の工場まで運ぶ費用、こういった制度の拡充を図っております。それに加えて、金額的にこれまでニーズとして寄せられた設備投資等の予定について積算をして、それを県と分担する形で今回の補正予算ということで増額を組ませていただいたものとなっています。また、三菱マヒンドラ農機の状況については、次回の定例の記者会見、7月2日にまたご報告をさせていただこうと思っています。

次に、3つ目として、どだいづくり、都市デザイン、公共交通についてでございます。DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)による持続可能な公共交通の基盤構築についてです。自動運転バスの購入費の補助金について、交通事業会計に補給金として振り替えさせていただくもの、事業費としては1億1,963万円となります。これまでも松江市では自動運転バスの実証に取り組んできました。令和9年度のレベル4、これがいわゆる無人運転を目指して現在取組を進めています。後ほど説明しますが、令和7年度は総務省からの予算、総務省からのプロジェクト採択を受け、松江市で実証実験が行われていました。今般、6月23日に国土交通省から自動運転に係る補助金の交付決定を受けたことを踏まえて、今回、補正予算の組み替えをさせていただくものとなります。レベル4の認可を取得して、本格運用をするための実証運行から本格運行までの車両を購入する資金ということになります。この車両の購入主体が松江市の交通局になりますので、この交通事業会計補給金として、交通局に対して1億1,963万円を補給するということになります。

自動運転について、これまでの経緯を少し簡単にまとめておりますので、ご説明します。まず、今回、国土交通省によります地域公共交通確保維持改善事業費補助金に採択を受けました。6月23日に1億9,200万余の数字で今回支援を受けることが決定しています。対象となるのが、松江市自動運転バス実証事業です。この国土交通省の補助金制度は、補助率が5分の4でして、2つの支援メニューがありますが、2億円を上限とする一般支援メニューで採択を受けています。金額は、この2億円に近い1億9,200万という数字になります。

これまでの松江市での自動運転への取り組みです。まず背景として、路線バスの運転士が不足しているという状況がここ数年続いています。特に令和元年と令和6年と比べた時の運転士数が10%減少していることを背景としまして、令和6年度には市民の皆様にもご迷惑をおかけする形で、15路線の減便と3路線の廃止、これは松江市の交通局と一畑バスを合わせたものです。運転士が不足することによって、公共交通の利便性が損なわれかねない状況となっていました。この運転士不足を解消するために、路線バスに限らず、公共交通の円滑な運用のために、これまでも施策を継続して展開しているところです。令和5年の4月からは、AIデマンドバスの導入をスタートしています。市内の4路線でAIデマンドバスが現在も運行していまして、全国初と銘打っていますのは、島根、鳥取両県をまたぐ形で、八束町から境港に抜けるAIデマンドバス、これが県の境をまたぐという意味では全国の初の運用ということで話題も集めさせていただき、現在も運行をしいます。また、去年の2月からは日本版ライドシェアを実施しています。これはいわゆる2種免許を持ってタクシーを運行するのではなく、1種免許の所有者がタクシーと同じように、ライドシェアという規制緩和の中で交通空白を埋めるという、国が施行している制度でして、現在4社が登録して、8名の方がドライバーとして運用をしています。午前中、平日の運行時間に限っていまして、高齢者の方の通院等のニーズに対応するものとしています。それに加えて、今年の4月1日から市営バスと一畑バスの共同運行を開始しました。路線とダイヤと運賃を調整する形で共同経営計画を立て、それが認可されたというのは全国で初めてです。3月に認可取得をして、4月から共同運行を開始し、また路線を統一するのみならず、料金を250円の市街地、中心市街地の統一料金を入れたり、20分間隔の等間隔ダイヤ等を入れたりとさせていただいています。こうした取り組みに合わせて、自動運転バスを導入することによって、交通の利便性を高めていこうということです。とりわけ、この中心市街地について、自動運転バスを入れることで利便性を高めていくと。郊外路線、郊外との結ぶ路線については、市営バスと一畑バスの共同運行を含めて、有人バスで今後も運転していこうと、郊外においてはコミュニティバスを走らせていくといった交通結節を強化するものです。

自動運転バスの導入の狙いとしましては、自動運転化することによって運転士を省力化すると、その運転士を郊外部の路線に再配置することで、安定的にこの路線運行を確保するということです。自動運転バスはこの中心市街地に導入していくということで、現在検討を進めています。

これまでの取り組みの流れとしては、一昨年の10月にソフトバンクと事業連携協定を結んでいます。これは人流、バス、あとドローン輸送を含めた物流も含めた内容となっています。そして、昨年の4月には、ソフトバンクも含みますコンソーシアムを組んでいまして、そのコンソーシアムが実施する実証事業に対して総務省が補助金を交付し、その実証実験の場所が松江市ということで運用がなされたところです。これは、全国9か所のうちの1か所に松江を選んでいただいたということでした。昨年度、自動運転バスの実証事業をやり始めていす。路線は、JR松江駅から北に向かってテクノアークしまねまでの片道4.5キロを往復運転していました。途中には島根スサノオマジックのホームアリーナ、松江市総合体育館があったり、島根大学があったり、たくさんの方に利用していただける路線ということで、まずは実証実験をしたものです。秋には試乗会を開催していまして、7日間で219名の方に実際に乗車をしていただきました。皆様から声をお聞きする中で、例えばブレーキがもっと自然であった方がいいとか、また、路上駐車を回避するため、今は人力がどうしても必要になっています。こういったものの解消をいかにしていくかと、バス停から円滑に発信していくための技術の改善等について検討を進めているところです。あわせて、試乗会を通じて、市民の皆様の理解の醸成に向けた継続的な実証が必要だという認識を持っていたところです。

今般、国土交通省の補助を得て、今年度の実証事業を進めていきます。コースについては、先ほど申し上げた市街地の中心部をうまく結節させる ここで省力化を図っていくということをプランの根幹にしていまして、JR松江駅を起点にして、くにびき大橋を渡り、くにびきメッセ、総合体育館等を見て大手前通りを進み、県民会館から宍道湖大橋を経由してJR松江駅に戻ってくるという1周4.2キロのコースとなっています。このコースの実証実験を今年度9月を目途に始める予定でして、路上駐車の回避、バス停からの円滑な発進、自然なブレーキなどの技術面の改善と、試乗会をまた開催することを考えています。1月中旬頃、こういった試乗会を通じて市民の皆様にも乗っていただいて、ご理解を醸成させていくということを念頭に置いております。

この結果を踏まえ、来年度、令和9年度にはレベル4の認可を取得するということを念頭に進めていきます。そして、翌年度、令和10年度からは本格運用を開始し、今は反時計回りになっていますが、時計回りなども含めて、路線の拡大や遠隔監視による更なる省力化といったことも併せて検討していきます。これらによって、運転士不足への対応、また市街地の回遊性を向上させ、環境負荷も低減することによって、持続可能な公共交通ネットワークの実現を導いていきたいと考えているところです。

今回、補正予算ということでご説明をしましたが、当然のことながら、足元の景気対策、物価高騰の影響をいかに緩和していくかということのみならず、今後新しくまた松江市が未来をつくっていくにあたってのチャレンジというのも合わせた補正予算を計上させていただいたところでして、また、議会でのご審議を踏まえ、今後さらに取り組みを加速していきたいと思っているところです。

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