一畑百貨店跡地利用についての一提案(受付日:2024年3月11日)

更新日:2024年06月18日

寄せられたご意見

予め、予算などについては考慮に入れていないことをご了承ください。

高齢県である島根県において、住民が重要視している点の一つは、健康的な生活をおくることができることであると思われます。特にかかりやすい病院・診療所についての要望は大きいと推測されます。そこで、駅前であること、駐車場が完備されていること、救急車の搬入も可能であることより、一畑百貨店跡地を、医療モール、複合型医療施設とすることを提案します。現在でもタクシー運転手の減少から、タクシーを利用することも不便になっています。今後バスの運行本数の減便などで、さらに高齢者の通院手段が限られてくることが予想され、家族が仕事を休んでクリニックや病院に連れてこなければならない事態が増えることになります。しかし駅までであれば比較的交通手段が充実しているため、高齢者を含めて自力で通院することも可能になり、自分で交通手段を利用して受診することで、高齢者のフレイル対策にもつながると考えます。

また島根県は東西に長い県であり、特に西部はJR便の減便もあり、以前よりもいっそう東西の行き来が少なくなってきています。松江から島根大学付属病院に通院している患者も多くおられますが、大学病院の立地もあり、通院は自家用車を利用する方がほとんどだと思われます。特色のある、高度な医療をになっている大学病院の医師が松江近郊のみならず、島根県全体の患者を対象として、松江駅前で出張診療をしていただければ、患者にとってのメリットは大きいと思われます。また県内各地で開業されている医師にとっても、近隣地域の患者のみならず、松江駅前という至便性を生かし、広い地域からの患者を集客することも可能になります。

具体的には、医療モールとして、診察ブースを複数設置し、希望する医師が日にち単位でレンタル使用できるように整備し、共同して利用できる画像検査等のシステムを整備します。これにより、開業医もこれまでは各病院に依頼されていた高度な画像検査も、その場で利用して診療できるようになります。また特色のある診療を行っている県内外の医師が、レンタル診療ブースを利用して、松江で診療を行うことも可能になります。将来松江で開業を検討されている医師も、開業前に低コストで、診療所として利用でき、開業の準備としても利用ができるようになります。交通手段が乏しく、広い地域から受診することが難しいクリニックでも、駅前で出張診療があれば、通院手段が確保しやすいため、広い地域からの集客も可能になります。

このような医療モール、複合型医療施設としての整備は、県立中央病院が新築されるときに、地域の開業医が県立中央病院の中で診療することで、集客や画像等の検査でもお互いにメリットのある手段として検討されたと聞いています。

またこのような施設があると、医療ツーリズムとしての利用も可能になります。島根県は観光地であること、また島根県出身で現在は他県に在住の方が、旅行・帰省を兼ねて、健康診断・人間ドックなどを受けることができるようにすることで、島根県への来県者の増加にも貢献できます。

大都市では総合病院へ受診することへの敷居が、地方よりも高く、複数のクリニックを別別に受診しなければならない状況がありますが、医療モールとして各種の診療科、画像検査等がまとめて実施できるというメリットを生かし、観光や帰省を兼ねて来県し、受診をしていただくようなプランを作成し観光の目玉とすることも可能になります。

複合型医療施設として、健康的な生活の一環を担う施設としての役割を生かすため、栄養素やカロリーなどを考慮したレストランを併設することも提案します。減塩食やカロリー制限が十分に考慮されたレストランを併設し、受診の帰りに食事をとって帰ることができるようにします。持病のある高齢者でも、自力で受診し、疾病に配慮された、バランスのよい食事を、ここにくればとれるようにすることで、高齢者の孤食問題・フレイル対策・疾病対策にもなると考えます。

また駅前であるメリットを生かし、大規模災害時に利用できる施設として整備することも提案します。駅前は水害の被害を受けやすい土地となっているため、地下に物資を備蓄することはできないと考えますが、災害時の橋南地域の物資の備蓄倉庫の一つとして、また一時避難生活が可能な設備として整えることも提案します。

上記を踏まえた具体的なプランとして、下記を提案します。

B1F 減塩食やカロリー制限が十分に考慮されたレストラン

1F 処方箋薬局とバス等の待合を兼ねたロビー

2-4F 各診療ブースと画像検査室等

5-6F 大規模災害用備蓄倉庫 避難施設

以上、松江駅前地域の再開発プランとして、提案させていただきました。

ご検討よろしくお願い致します。

ご意見に対する回答

JR松江駅前周辺の再整備につきましては、平成28年からその必要性や課題などについて検討を開始し、一畑百貨店を含む関係者の皆様と意見交換を重ねてまいりました。しかしながら、コロナ禍による地域経済の停滞や将来見通しの不透明感から検討が進んでおらず、速やかに具体的なプランを立案する必要があるものと認識しております。

そこで、昨年12月に本市と松江商工会議所が共同で「松江駅前デザイン会議」を設置し、中長期的な視点から松江駅前のあるべき姿についての検討を始めております。

この「松江駅前デザイン」の検討にあたっては、松江市総合計画「MATSUE DREAMS 2030」(令和4年3月策定)、「中心市街地エリアビジョン」(令和4年3月策定)との整合を図り、松江駅前を「日常的に人々が憩い集う松江の顔・玄関」とすべく議論を重ね、本年秋頃を目途に取りまとめたいと考えております。

いただいた、「複合型医療施設」「防災拠点施設」として跡地を利用するご提案につきましては、松江駅前に備えるべき機能を考えるうえで参考にさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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