松江市の小学校区制度について(受付日:2024年3月12日)
寄せられたご意見
未就学児の子育てをしている松江市民です。松江市の小学校区制度について、上定市長に実情を知っていただき、早急な見直しをお願いしたいです。
1.松江市の実情(私たちの地区の例)
私は2年ほど前に造成された未就学児が多くいる団地に住んでいます。最寄りの小学校は団地から1キロメートルほどの距離にあり、一方通行で車通りが限定される道や歩道のある大通りなど比較的安全なルートで通えます。
しかし、指定校の小学校までは2キロメートル以上の距離があります。通学路は交通量が多く歩道のない道や降雨時に冠水しそうな斜面沿いの用水路などの危険区域が多く、大きな不安を感じています。
以前団地内の一部区画で自治会長を通して教育委員会に校区変更を要請したようですが、「校区と公民館区の一致が原則」の為校区の変更はできないという回答でした。また、通学距離を理由とした校区外通学申請は指定校までの距離が4km以上の場合に限るということでした。過去にも同様に認められないケースがあったようです。4kmの徒歩通学は小学校低学年の児童には現実的と思えません。
2.他市町村や近隣市の状況
全国的には地域の実情に応じて「学校選択制」を導入している市町村もあるようです。
実際、出雲市では複数区域で学校選択制度を平成11年に既に導入しています(出雲市HP「選択校区対象地域について」参照)。私たちの居住区域と同様に、最寄りの小学校より顕著に距離が遠い小学校を指定校とされている区域も選択可能区域に指定されています。中国地方では他にも広島県の一部市町村、山口県宇部市なども選択制を導入しています。
子ども達の安全の為に、校区見直しや学校選択制の導入など早急に検討いただきたいです。事故など起きてからでは手遅れです。「こどもまんなか松江」を掲げ、子育て政策に尽力されている上定市長による改革をお願いします。
ご意見に対する回答
本市では、学校教育にあたっては、学校と保護者・自治会・公民館など地域の皆様との間の連携が不可欠と考えており、部分的な区画のみの校区変更は学校や住民の皆様の混乱を招くことから、校区と公民館区を一致させることを原則としております。
一方で、いただいた児童の安全を重視した学びやすい環境づくりにかかるご意見を踏まえて、お住まいの地区の状況を精査した結果、当地区は令和3年に新たに宅地造成された住宅地であり当初は校区の設定を考慮していなかった地区であること、また同様のケースにおいて保護者の希望による選択校区制を設定している一部地区があることを踏まえ、当地区について、保護者の皆様がご希望されている小学校を通学先として選択していただけるよう選択校区制の適用範囲を拡げたいと考えております。
そのため、本市が定めております「松江市立小学校、中学校及び義務教育学校の通学区域に関する規則」に、当地区を当該小学校に通学させることができる地区として明示し、令和7年度の1学期から通学先を選択できるよう、松江市教育委員会会議に諮るなど規則改正に必要な手続きを進めてまいります。
また、当地区にお住まいの保護者の皆様への周知に関しましては、通学先の検討にあたり十分な時間を確保いただけるよう、改正の趣旨説明、通学区域一覧、通学希望校申請書を今年中にお送りしたいと考えております。なお、新入学のご家庭にも同様に、就学通知を発送する際に入学校希望申請書を同封してご案内いたします。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2024年07月24日