松江太陽光発電事業所計画に関するご質問(受付日:2024年8月23日)
寄せられたご意見
私は大学にて教鞭を取っている者です。工学と農学の博士号も持つ理系の研究者で、科学技術に対しては一般の方よりもそれなりに高い専門性も持つ者です。今回は、松江市の一市民として、個人的見解を述べさせていただきます。
太陽光発電については、最近になってテルル化カドミウム(CdTe)薄膜などの環境汚染の問題が表面化しており、そのため計画を取り止めるところも多くなっていると聞きます。ところが、クリーンエネルギーの名の元、今も補助金を使って太陽光発電を建設するところも見受けられます。但し、メガソーラーパネル建設後の老朽化や廃棄に対してどの程度の考慮があっての計画であるのか、疑問を感じざるを得ません。地面への重金属汚染や水質問題から目を遠ざけている気がします。そもそも太陽光パネルの発電量は微弱なもので、液晶の太陽電池の電卓に使用される程度。本質的には、その受光部分の面積を大きくしたものがソーラーパネルです。発電効率は決して高いものではなく、率直に言って国からの補助金(原資は税金)で採算を取っているのが実情です。
実は、私はR5年10月22日に法吉公民館で行われた住民説明会に参加しました。何人かの松江市民が質問し(私もその1人)、企業側は追って説明すると約束されました。しかしながら、未だに先方からの説明をいただいていません。自治会長を名乗る方が「今後は協定の話しか興味がない」と発言され質問者を遮るような場面もあり、企業側の司会者が「予定の時間となりました」と、説明会を終了されました。これでは、この住民説明会はジェスチャーあるいはアリバイ作りの様な印象しか持ちません。おそらく市長様には、その実情は入ってこないのではないかと思います。つきましては、本件に関する市長様のご意見を賜りたくよろしくお願い申し上げます。
ご意見に対する回答
ご指摘のとおり、令和5年10月22日に法吉公民館で開催された住民説明会以降、発電事業者から追加説明がなされていないため、本市から事業者に対して実施を要請しておりますが、現時点でいまだ追加説明は行なわれておりません。
本市としましては、法吉地区自治会連合会が事業者と締結された「松江太陽光発電所事業(仮称)に関する協定書」に基づき、地元住民の皆様の不安や懸念を払拭するため、事業者に対して丁寧な説明や情報提供に努めるよう、引き続き求めてまいります。
また、説明会は参加者の皆様に事業を理解していただくことを目的に事業者が開催するものであるため、頂戴したご意見を事業者に伝え、誠意を持った対応が図られるよう指導してまいります。
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電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
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更新日:2024年10月28日