バスの運転士不足について(受付日:2024年10月7日)
寄せられたご意見
しばらく前に松江市に行き、既に廃止済みのものを含めたバス路線を利用させて頂いた者です。ご承知のこととは存じますが、運転士不足によりバスの減便や廃止が松江市でも相次いでおります。運転士不足は深刻であり、この状況を継続していればさらなる減便や廃止が続き生活が不便になるほか、観光客の足が遠のいてしまうことも懸念されると考えております。先日の9/30での路線廃止によって、2路線のコミュニティバスが運行を開始したということですが、運行区間の短縮により以前より不便になってしまったうえに、そのコミュニティバスの運行費用の合計は年間2500万円ほどになるとのニュースを目にしました。素人の考えで恐縮ですが、私はそれを見て、運転士不足により路線が廃止され代替交通を整備するよりも、路線が廃止される前に運転士の給料を大幅に上げて人手不足を解消する方が予算は少ないのではないかと考えております(実際に路線廃止による代替交通の整備により、予算が以前よりも増加し、後悔している自治体も存在している様です)。需要のある路線が廃止されてしまう前に、運転士の給料を5〜8万円程上げ、減便や廃止を防止することはできませんでしょうか。ご検討いただけますと幸いです。
ご意見に対する回答
ご指摘いただきましたとおり、昨年来、本市内における路線バスの減便や路線廃止などが相次いでおり、運転士不足は地域公共交通を維持するうえで喫緊の課題になっています。
こうした状況に対応するため、今年3月に策定した「松江市地域公共交通計画」において、「公共交通サービスの担い手確保」を解決すべきテーマの一つに掲げ、運転士の募集など交通事業者の支援に積極的に取り組む方針を打ち出しました。
そして5月には、利用者、交通事業者、行政、有識者などで構成する「公共交通で暮らしやすい未来を実現するプロジェクトチーム」を立ち上げ、担い手の確保に向けた具体的な取組みを検討しております。その一環として、11月には、交通事業者との連携の下、初めて「運転体験会・就職フェア」を開催することとしております。
また、島根県においても、本市を含む県内市町村などから成る「中山間地域をはじめとした島根の生活交通を考えるプロジェクトチーム」を設置し、今年9月に、交通事業者による積極的な処遇改善や人材育成に対して行政が支援を行うことなど、打開策の方向性をとりまとめたところです。
利用者の減少やエネルギーコストの上昇など、公共交通をとりまく情勢は厳しさを増し、給料引き上げなどの処遇改善を交通事業者の努力だけで実施することは困難な状況にありますが、引き続き島根県や交通事業者と連携し、地域公共交通の安定的な運行と利用者の利便性向上のため、運転士の確保に努めてまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
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電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
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更新日:2024年12月25日