宿泊税、殿町マンション建設計画、駅前再開発について(受付日:2025年1月6日)

更新日:2025年03月12日

寄せられたご意見

2024年の漢字は「萌」ではなく「騒」である

宿泊税、マンション計画、駅前再開発議論。市の内外で良くも悪くも注目される話題が多かった年であり、市政の舵取りが疑問視された年でもある。

宿泊税では知事や隠岐4町村長が苦言を呈し、準高層マンション計画では長年放置された景観条例の欠陥が露呈し、駅前再開発議論では寝耳に水のテルサ解体案が浮上。

どれも尾を引く問題ばかりで、「萌えいづる」どころか「燃えいづる」状態である。

種をまいて、水をやって、芽が出てくるどころか、荒れに荒れた耕作放棄地を農地として復活させている最中と言う方が納得な状況。

宿泊税は施行後の動向や評判を注視しなければならず、殿町マンションは景観上の負の遺産として君臨し、駅前再開発議論は予断を許さぬグダグダの様相が続いている。

ポジティブ思考も結構だが、危機感がまるで感じられないともいえる。

特に、駅前再開発議論については次の市長選までに道筋を付けられないと、印象最悪の状態で再選が遠のいてしまう事を理解するように。

ご意見に対する回答

1.宿泊税について

本市では、宿泊税の導入検討にあたり、「松江市新たな観光財源検討委員会」を設置し、令和5年8月より1年かけて制度設計や使途などについて議論を重ねました。

この間、本市が作成した「宿泊税制度の基本方針(案)」について、パブリックコメントや宿泊事業者説明会などを行う中で、隠岐4町村議会及び隠岐町村会より「課税免除」の対象の拡大について要望書が提出され、課税の対象としない宿泊料金の上限金額である「免税点」の設定などについてご意見をいただきました。

本市では、市内宿泊事業者向けのアンケートや隠岐からの宿泊にかかる実態調査を行い、それらを踏まえて同委員会で議論された結果、「免税点を設け、宿泊料金が1人1泊5千円未満の場合は課税を免除する」との結論を取りまとめていただきました。

これを受けて、令和6年9月30日に「松江市宿泊税制度基本方針」を策定するとともに、同方針に基づく「松江市宿泊税条例」を松江市議会に提案し、12月18日に可決いただいたことから、現在、国の同意を得るべく総務省と協議を行っております。

今後は、宿泊事業者及び旅行会社などの関連業界に対して、宿泊税の目的や使途、制度の内容などについて周知・PRを行い、円滑な制度導入と宿泊者を含む関係者の皆様の理解促進に努めてまいります。

なお、宿泊税制度の導入後にも、定期的な検証を行う予定としております。

 

2.殿町マンション建設計画について

松江城の周辺地域では、都市計画法や松江市景観計画に基づき、歴史的な景観を保全・形成する地区計画を設け、松江城など主要な展望地からの眺望が確保できるよう建築物の高さを制限しておりますが、ご指摘いただいた殿町のマンション計画地については、現行の松江市景観計画の対象となっておらず、その建設は容認されるものとなります。

しかしながら、松江城天守を上回る高さであるなど、「松江らしい景観」を保全する観点から望ましくないものと捉えており、令和6年3月に京阪電鉄不動産株式会社に対して計画の見直しを要望し、また10月には親会社である京阪ホールディングス株式会社に対して同様に要望しましたが、先方からは応じられないとの回答が示されております。

本市としては、市民の皆様が誇りと愛着を感じられる「松江らしい景観」を保全・創出するため、現行の松江市景観計画の見直しが必要と考えており、令和6年4月30日に同計画における「眺望基準の見直し」と「松江城周辺の建物の景観基準の見直し」について松江市景観審議会に諮問し、5月22日より同審議会での審議を開始しております。今後、市民の皆様にもご意見を伺い検討を進めてまいります。

また、これに先行して、令和7年1月に景観事前協議制度(注1)を導入し、大規模な建物などの建築計画段階の早期から、良好な景観形成に資する調整を図ることとしており、「松江らしい景観」の保全・創出に万全を期してまいります。

(注1)景観事前協議制度

特定の区域において中高層建築物を建築する事業者に対して、景観にかかる事前協議を義務付けることで良好な景観形成を図る制度

 

3.駅前再開発について

JR松江駅前周辺の再整備につきましては、令和5年12月に、本市と松江商工会議所が共同で「松江駅前デザイン会議」(注2)を設置し、中長期的な視点から松江駅前のあるべき姿についての検討を進めております。

この「松江駅前デザイン」の策定にあたっては、松江市総合計画「MATSUE DREAMS 2030」(令和4年3月策定)や「中心市街地エリアビジョン」(令和4年3月策定)との整合を図り、松江駅前を「日常的に人々が憩い集う松江の顔・玄関」とすべく議論を重ねており、直近では、令和6年12月に第6回目の「松江駅前デザイン会議」が開催され審議が重ねられております。

(注2)松江駅前デザイン会議

〔URL〕https://www.city.matsue.lg.jp/sangyo_business/kaihatsu_toshikeikaku/toshikeikaku/19919.html

 

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電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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