松江城の景観を損ねる建物の建設を中止してほしい(受付日:2025年1月21日)
寄せられたご意見
松江城の周りに松江城の景観を損ねる建物の建設を中止。
松江市から撤退させろ。
松江城天守の国宝指定に向けては市を挙げて取り組み、さらに世界遺産登録をめざしている松江市が、みずからの努力を相殺してしまうような計画を、十分な検討もないままに簡単に承認してしまったという事実には、驚きを隠せない。
もっとも、松江市もいまさらながらに建設計画を変更させるべく動いてはいる。景観基準を見直し、建物の高さを法的に規制できる高度地区に指定することが検討されているが、すでに着工されたマンションには適用できないという。
そこで上定昭仁市長は、事業主体である京阪電鉄不動産(大阪市)に、高さを引き下げてくれないかと直談判したが、採算を理由に断られている。では、住民団体がいうように、市が当該の土地を購入できないのか。それについても、「事業目的がない土地を買い取ることはできない」というのが市の回答だという。
ご意見に対する回答
松江城の周辺地域では、都市計画法や松江市景観計画に基づき、歴史的な景観を保全・形成する地区計画を設け、松江城など主要な展望地からの眺望が確保できるよう建築物の高さを制限しておりますが、ご指摘いただいた殿町のマンション計画地については、現行の松江市景観計画の対象となっておらず、その建設は容認されるものとなります。
しかしながら、松江城天守を上回る高さであるなど、「松江らしい景観」を保全する観点から望ましくないものと捉えており、令和6年3月に京阪電鉄不動産株式会社に対して計画の見直しを要望し、また10月には親会社である京阪ホールディングス株式会社に対して同様に要望しましたが、先方からは応じられないとの回答が示されております。
本市としては、市民の皆様が誇りと愛着を感じられる「松江らしい景観」を保全・創出するため、現行の松江市景観計画の見直しが必要と考えており、令和6年4月30日に同計画における「眺望基準の見直し」と「松江城周辺の建物の景観基準の見直し」について松江市景観審議会に諮問し、5月22日より同審議会での審議を開始しております。今後、市民の皆様にもご意見を伺い検討を進めてまいります。
また、これに先行して、令和6年12月に景観事前協議制度(注)の導入について条例改正を行い令和7年1月より施行することで、大規模な建物などの建築にあたって計画段階の早期から、良好な景観形成に資する調整を図ることとしました。
(注)景観事前協議制度・・・特定の区域において中高層建築物を建築する事業者に対して、景観にかかる事前協議を義務付けることで良好な景観形成を図る制度
本市では、今後も「松江らしい景観」を保全・創出すべく最大限努めてまいりますので、ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
この記事に関するお問い合わせ先
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電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
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更新日:2025年03月12日