「おしゃれと男女共同参画」について(受付日:2025年3月11日)
寄せられたご意見
私がおしゃれのジェンダーギャップ(GG)を意識したのは21世紀でした。数多くの職場で、男性の茶髪(染髪)はタブーであり、女性の茶髪は寛容なダブルスタンダードが当たり前になっている。
次の2つのpointを指摘します。3か所の『』は考えるヒントとしてほしい。
(point1)おしゃれと身だしなみ
『1)おしゃれは「自分視点」、身だしなみは「他者視点」』です。近年はおしゃれが多様化していますが、他者も好印象とは限らない。タトゥーや腰パンなどは嫌悪されやすい。だから身だしなみが必要です。
茶髪は身体改造を伴う目立つおしゃれで、以前、社会人の身だしなみとして男女ともタブーが当たり前でした。今日でもネガティブな印象を受ける人はいます。
『2)おしゃれは「権利」、身だしなみは「責任」』です。おしゃれは個人の自由ですが、不快に感じる人がいる限り、身だしなみとして不適切だと思います。
(point2)ジェンダーとバイアス
「ジェンダー平等の実現」は社会の課題であり、国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも掲げています。
近年では、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)が注目されています。皆さんは「おしゃれ=女性」のイメージはないでしょうか?女性にはおしゃれのアドバンテージがあります。
「男性は仕事、女性は家事」のような、『3)「女性はおしゃれ、男性は身だしなみ」のジェンダーバイアス(GB)』により、おしゃれと身だしなみのダブルスタンダードが広く当たり前になっていると思います。
(要望)おしゃれと男女共同参画
おしゃれと身だしなみのGGやGBなんて考えたこともない、という人は多いと思います。ですが、ぜひ当たり前を考えてほしい。
とくに大事なのが学校教育の現場です。ここでも茶髪の女性教職員はいて、茶髪の男性教職員はいないと思います。
もちろん教育現場だけではなく、女性が活躍する社会において、福祉や医療、金融や観光など多くの職場で、おしゃれと男女共同参画について話し合っていただきたいと思っています。
ご意見に対する回答
「ジェンダーバイアス」につきましては、男女の性差に関して無意識に固定的な観念を持つものであり、いわゆる「アンコンシャス・バイアス」に関わる問題であるものと認識しております。
本市では、男女共同参画センターが発刊する情報誌「プリエール」において、「アンコンシャス・バイアス」の実例を示して周知を図るとともに、事業所・団体や地域住民を対象に男女共同参画やジェンダーをテーマとした出前講座を行うなど、「アンコンシャス・バイアス」にかかる意識啓発に積極的に取り組んでおります。
また、学校教育の現場において、年度当初に実施する人権教育主任研修や、本市に転入した管理職、教職員ならびに新規採用教職員を対象とした研修などにおいて「ジェンダーバイアス」に関して学ぶ機会を設け、多様性を受け容れ、その子らしさを大切にする教育を推進しております。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2025年05月19日