本市ガス事業の民営化について(受付日:2023年8月16日)
寄せられたご意見
ガス局の継続を求めます。
松江市民にとってガスサービスは非常に大切です。
民営化はサービスの低下を招きます。
民間企業が松江市民の生活性や快適性を重視したサービスを行う可能性は低く、
目先の利益第一になります。
それに価格競争などにより、市外や海外の企業が下請けに入り、現在松江市内で活躍している企業が追い出されます。
このまま公営のガス局を続けて頂きます様よろしくお願いします。
ご意見に対する回答
本市ガス事業の民営化につきましては、平成13年度より議論を始め、過去3回の検討委員会(外部委員会)設置を経て、その必要性や時期について検討を重ねてまいりました。
そうした経緯も踏まえつつ、令和3年4月に私が市長に就任して以降は、本市ガス事業を取り巻く環境や経営課題について「ゼロベース」で検討を進めてきたものとなります。
本市の都市ガス事業は、過去10年以上にわたり顧客数が減少の一途をたどっておりまして、現状では供給区域内の利用率は3割を下回り、全国の公営ガス事業者の中で最下位の水準となっております。
また、平成29年4月のガス小売全面自由化、令和2年の「2050カーボンニュートラル宣言」、地方都市における中心市街地空洞化の進展など、全国的な事業環境の変化により、今後も都市ガスの供給量は減少傾向が続くものと想定されています。
こうした状況の下、民間ガス事業者においては、「ガス・電気セット割引」といった多様なサービスの提供を開始するなど、事業の多角化により都市ガス事業の継続が企図されております。
しかしながら、本市をはじめとする公営ガス事業者においては、法令等の規制により原則としてガス販売しかできません。さらには、安全・安心な都市ガス供給に必要な施設を維持するために、ゆくゆくは料金値上げも検討せざるを得ない状況にあり、本市ガス事業の先行きは大変厳しいものと捉えております。
従いまして、本市として、大きな環境変化を乗り越え、都市ガス事業を将来にわたって継続・発展させるためには、時代に即した多様なサービスの提供やその質の充実化を図り、地域活性化への貢献を果たし得る事業形態への移行が必要不可欠と考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、ご懸念の民営化に伴うサービス水準の低下につきましては、他市の先行事例を確認する限りそうしたケースは生じておらず、むしろ民営化はサービスの向上に繋がるものと考えております。また、譲渡先の選定にあたっては、「公募型プロポーザル方式」を採用することとしておりまして、サービス水準の向上を評価する項目を設ける予定です。
また、下請け先となる市内事業者の活躍機会につきましては、本民営化によって地域経済の発展が導かれ、お客様・地域経済・松江市の「三方よし」の持続可能な都市ガス事業の実現が図られるよう、譲渡条件の検討や譲渡先事業者の選定について検討してまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2024年01月12日