(仮称)殿町プロジェクト マンション棟の景観について (受付日:2023年12月5日)
寄せられたご意見
10月に開催された審議会に出席させていただきました。
・「天守から見える東西南北の山の稜線の眺望を妨げない」ことが眺望基準とされていますが、市の説明は稜線を超えていないから眺望を妨げていないと思われるという説明でした。
審議委員の半数以上の方が反対意見、難色を示しました。
・天守閣だけではなくまちの中から天守閣をみる視点場も景観条例の中で示されています。
審議会の中でも松江大橋から天守閣が見えなくなることにたいして意見が出ましたが、フォトモンタージュの一部分に松江大橋が見えるから大丈夫という市の説明でした。
・外壁の色についても、松江城の外壁の濃さに合わせたという建設業者からの説明がありましたが、天守閣を視覚的に大切にするならば他の周辺の建物に合わせてグレートーンにするべきと意見させてもらいました。
〇「まちあるき」の観点から天守閣がまちの中から見えることと松江のアイデンティティーを著しく損なう計画であると思われます。
〇主要な展望地 天守閣からの山の稜線の眺望を著しく妨げていると思われます。
〇まちのカラーとして調和させるべき外壁色になっていないと思われます。
私だけではなく半数以上、ほぼ全員反対、難色を示していましたが、市の方から「民間事業なので・・・」という説明が何度かあり、民間事業なので仕方がないか、という雰囲気になってしまいました。
反対意見は結局付帯意見として扱われ、賛成ではないが民間事業なので反対できないという雰囲気の中で大変不本意ながら「満場一致で賛成」という扱いになりました。
今回の「殿町プロジェクト マンション棟」の景観に対する影響は簡単に考えるべきではありません。再度審議会の開催を強くお願いします。
・天守閣からの眺望確認はフォトモンタージュを持って天守閣から見てから議論するべきと考えます。
・「まちあるき」の視点にたち、松江大橋および松江のL字ライン計画線上からの見え方について各現地から確認して議論するべきと考えます。
また、これだけ松江の景観に影響をあたえる計画に対しての審議会を開催するならば、
・審議委員会の委員に景観条例を事前に再確認できる資料を用意するべき。
・フォトモンタージュと現地からの見え方を確認するべき。
・1日での審議会とするならば資料を事前に送付し、委員に事前に確認する時間を与えるべき。
各団体の代表として出席している委員は所属団体の中で意見を集約する時間を与えるべき
・大切な審議内容の場合何日かに分けて議論するべき。
1 再度「(仮称)殿町プロジェクト マンション棟」の景観審議会の開催をお願いします。
2 松江市都市整備部 建築審査課 景観指導係が適切な景観の指導を行う部署として対応をお願いします。
3 上定市長からマンション事業者にたいして現計画の大幅な見直し14から15階程度の高さの変更をお願いしていただきたいです。
観光の視点からも市民の大切なまちのイメージからも景観に対する姿勢が問われます。
ご意見に対する回答
(1)景観審議会での景観指導係の発言として、「民間事業なので・・・」という説明が何度かあり、民間事業なので仕方が無いか、という雰囲気になった。
(回答)民間事業であることが、景観審議会への諮問や事業者への指導の内容などに影響を与えることはございません。
本市職員はご指摘のあった発言はしておらず、その旨、景観審議会の会議録及び録音データでも確認しております。なお、会議録は、本市ホームページに公開しておりますのでご参照ください。
〔URL〕https://www.city.matsue.lg.jp/sangyo_business/keikan_okugaikokokubutsu/1/1/17343.html
(2)審議委員の半数以上の方が反対意見、難色を示した。
(回答)景観審議会における委員のご意見の大半は、現行の眺望基準の見直しを求めるものであったと認識しております。したがって、松江市景観計画に定める眺望基準を満たしているとの答申に、付帯意見として、基準の見直しを図る旨付記いただいたものと考えております。
(3)審議委員会の委員に景観条例を事前に再確認できる資料を用意するべき。フォトモンタージュと現地からの見え方を確認するべき。
(回答)松江城天守から見える対象のマンションの高さ、規模及び色彩を示し、山の稜線や、周辺の景観との関係性が判別できる合成写真など、議論に必要な資料はご用意していたものと考えておりますが、頂戴したご意見は今後の審議会開催の参考にさせていただきます。
(4)1日での審議会とするならば資料を事前に送付し、委員に事前に確認する時間を与えるべき、所属団体の中で意見を集約する時間を与えるべき。
(回答)審議会の資料は、景観審議会が開催される3日前に送付させていただいております。なお、所属団体の推薦により本市が委嘱しております景観審議会の委員は、各分野の専門家としての意見をいただくことを期待しております。
(5)大切な審議内容の場合、何日かに分けて議論すべき。
(回答)景観審議会において、千代会長が本市の諮問に対する答申及び付帯意見の方向性をとりまとめられる際、委員から異論がなかったため、1日で審議を終結したものとなります。
(6)再度「(仮称)殿町プロジェクト マンション棟」の景観審議会の開催をお願いします。
(回答)景観審議会においては、継続審議の提案がなされず、諮問に対する答申をいただいていることから、同じ内容を再度お諮りすることは困難と考えております。
(7)マンション事業者に対して現計画の大幅な見直し14から15程度の高さの変更をお願いしていただきたい。
(回答)ご指摘のマンションの高さについては、景観計画に定める眺望基準を満たしているため、本市が直ちに行政措置を講じることはできませんが、「松江らしい」景観を保全・創出するためには、現行の景観計画の見直しが必要と考えており、今後、市民の皆様にもご意見を伺い検討を進めてまいります。
一方で、松江市景観審議会による答申を受けて、本市から事業者に対して、松江城周辺の景観との調和によりふさわしい色彩とすること、地域住民や関係者との間で円滑なコミュニケーションを図り、必要かつ十分な説明を尽くし、理解を得るよう努めることについて申し入れを行っており、その動向を注視してまいりたいと考えております。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 市民生活相談課
電話:0852-55-5169(市民活動推進係)、0852-55-5677(伺います係)
ファックス:0852-55-5544
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更新日:2024年05月22日