興雲閣保存修理工事報告書
島根県指定有形文化財「興雲閣(こううんかく)」は、明治36年の完成から100年余りが経ち老朽化が進んでおり、これまで部分的な小修理は行ってきましたが全体的な改修は行っておらず、根本的な修理が必要な状態でした。
松江市教育委員会では、平成20年度以降、興雲閣の歴史に関する調査研究、外部委員会による「興雲閣修理復原基本計画」の策定、社会実験や松江市立女子高等学校生徒、観光関係者からの提案、パブリックコメントを実施し、平成23年度「興雲閣保存活用計画」策定、平成24年度実施設計を行いました。
この経過を踏まえ、城山公園内の市民の憩いの場として、魅力ある観光スポットとして広く親しまれるために、また、保存と活用を両立させることにより文化財としての価値をより高めるために、平成25年度から平成27年度に保存修理工事を実施しました。
興雲閣保存修理工事報告書
興雲閣保存修理工事の記録をまとめた「興雲閣保存修理工事報告書」を公開しています。
歴史的な建造物を保存修理することの意義を多くの方に知ってもらい、今後の保存・活用に役立てるとともに、将来行われる修理に必要な情報を後世に伝えることを目的として作成したものです。
解体調査の結果や工事の内容について、写真や図面を用いて詳しく説明しています。
各章に分けたデータを掲載しています。
第5章:耐震診断及び構造補強 (PDFファイル: 2.0MB)
第6章:活用工事の実施内容 (PDFファイル: 1.3MB)
(注意)写真や図面は不鮮明な部分があります。
正誤表
報告書の内容に誤りがありましたので正誤表を掲載しています。
お手数ですが、報告書をご覧になる際は正誤表を確認くださるようお願いします。
「興雲閣保存修理工事報告書」正誤表(平成29年5月) (PDFファイル: 87.2KB)
工事の内容
- 平成25年度:保存修理工事(解体調査工事)
- 平成26年度:保存修理工事(解体調査工事)、耐震補強工事
- 平成27年度:保存修理工事(組立仕上工事)、活用関連工事
保存修理工事
「興雲閣修理復原基本計画」「興雲閣保存活用計画」にもとづき、明治45年当時に復旧整備するため半解体修理を行いました。
解体を行いながら建物の痕跡や使用の調査を行い、調査結果にもとづいて修理方針を確定したうえで組み立てていきました。
耐震補強工事
保存修理後に内部を公開・活用するために、鉄骨を使った耐震補強を行いました。
補強に当たっては文化財としての価値、特に外観を損ねない工法・仕様を採用しました。
活用関連工事
便所内部、飲食スペース、外部エレベーター等を整備し、これに伴い必要となる各種設備を設置しました。
お問い合わせ
文化財課文化財係
住所:690-8540松江市末次町86(市役所別館2階)
電話:0852-55-5523/ファックス:0852-55-5658
Eメール:bunkazai@city.matsue.lg.jp
この記事に関するお問い合わせ先
文化スポーツ部 文化財課
電話:0852-55-5956(歴史まちづくり係)、0852-55-5523(文化財係)
ファックス:0852-55-5658
お問い合わせフォーム
更新日:2024年02月09日